「団地」の完成披露試写会に行ってきました。
ストーリーは、
三代続いた漢方薬の店を売り払い、団地へ越してきた清治とヒナ子夫妻。昼間から散歩ばかりの清治に団地の住人たちはあれこれと噂をしているようだが、ヒナ子はそんなことも気にせずパートに出かける毎日を送っていた。清治が散歩に出なくなり、ヒナ子の家にスーツ姿の若い男が出入りするようになると、離婚、清治の蒸発、さらには殺人か、などと好き勝手なことを噂される始末。ヒナ子夫妻にまつわる噂はさらに拡大し、警察やマスコミまでをも巻き込む事態へと発展するのだが……。
というお話です。
漢方薬の店を営んでいた山下清治・ヒナ子の夫婦は、ある事情があり、店を売り、大阪の団地に引っ越してきました。夫の清治は、団地の裏山に昼間から散歩と言って入って行き、キノコなどの植物の観察を趣味にしており、妻のヒナ子は、近所のスーパーのパートをしています。
団地に住む主婦たちは、毎日のように井戸端会議をしており、新しく引っ越してきた山下夫婦について、噂を始めます。暇な主婦たちは、妄想ばかり膨らみ、一つの話が、訳の分からない方向へ向かってしまい、トンデモナイ噂話となり、団地内を駆け巡ります。
そんな団地で、町内会の会長を決める選挙をする事になり、清治も推薦されるのですが、前会長が強くて、選挙に負けてしまいます。自分に人望が無いと思って、清治は団地内を歩き回るのが恥ずかしくなり、家の床下収納庫に閉じこもるようになってしまいます。
突然に姿を見せなくなった清治といつも通りに元気にパートの通うヒナ子を見て、団地の主婦たちは、ヒナ子が清治を殺して捨てたのではないかと噂を始め、大事になって行きます。そんな噂を知ってか知らずか、清治とヒナ子はいつも通り暮らしているのですが、ある日、以前から付き合いのあった漢方薬を大量に購入する真城が訪ねてきます。
今度は、いつもの何倍もの漢方薬を売って欲しいと話し、足りない材料は揃えますからと言います。この真城ですが、どーも人間離れしていて、日本語を話しているのですが、今一つ、要領を得ないんです。しかし、長年、山下の漢方薬を購入している客なので、断る事が出来ずに、大量の漢方薬の受注を受ける事にしてしまいます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
うーん、この映画、ネタバレをしてしまうと面白く無いので、重要な部分には、一切触れずに解説をしてみました。これだけ読むと、普通の団地の日常を描いた話に見えるでしょ。でもね、違うんです。これ、推理サスペンスだし、ファンタジーだし、SFなんです。（笑）いや、マジですよ。途中から、トンデモナイ展開になり、あれよあれよと言う間に、話が変わって行きます。
それまで、重要な話かと思っていた事が、どーでも良くなってしまうほど、楽しい展開をするんです。これは、ちょっと新種の映画だなぁと思いました。今までの、ほのぼのとして話とは全然違うし、推理サスペンス部分もあるけど、ファンタジー映画というのもちょっと違う気がするし、SFとか言われても、ええ～って感じなんですが、一応、どれも間違ってはいないんです。不思議でしょ～。でも、これだけ笑えるんだから、良いよねぇ。
キャストが、また、素晴らしいでしょ。その掛け合いを見ているだけでも、十分に面白いのに、今回の役どころが、そのイメージと違う事をさせているので、楽しいんですよね。大楠さんなんて、真面目な主婦ですよぉ。あんなに美しくてエロいのに、普通の主婦だっていうところが、何とも笑っちゃうんです。
それと、斎藤さんが演じる真城ってキャラが、とんでもなく笑えるんです。最初の登場から、何言ってんの？って感じの人物で、最初、私、ちょっと知能遅れ気味の人の役なのかなぁって思ってしまいました。でも、違うんですよぉ。ここがお楽しみポイントです。
あまり書いてしまうと、どうしてもネタバレしなくちゃいけなくなるので、ここら辺で止めておきますね。でも、この映画、超面白いです。私は、超！超！超！お薦めしたいと思います。これは、必見作品だと思いますよ。バカにする人も居るかも知れないけど、でも、私は、大好き！沢山の人に観て欲しい。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・団地|映画情報のぴあ映画生活
- あの頃映画 「顔」 [DVD]/藤山直美,豊川悦司,國村準
- ￥3,024
- Amazon.co.jp