「ヒメアノ~ル」壊れた森田君は何を見ていたのか。彼の世界は何処にあったのか。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「ヒメアノ~ル」を観てきました。


ストーリーは、

平凡な毎日に焦りを感じながら、ビルの清掃のパートタイマーとして働いている岡田は、同僚の安藤から思いを寄せるカフェの店員ユカとの恋のキューピッド役を頼まれる。ユカが働くカフェで、高校時代に過酷ないじめに遭っていた同級生の森田正一と再会する岡田だったが、ユカから彼女が森田にストーキングをされている事実を知らされる。

というお話です。


ヒメアノール

先の目標も無く、何となく仕事をして、何となく生きている岡田。このままじゃマズいよなぁと思いながらも、何も見つけられずに、ビルの清掃のバイトをしています。先輩の安藤と仲が良く、ある日、安藤に、最近は何かあるのかと聞くと「今、恋をしている。」と言います。そして、あるカフェに連れて行かれ、そこで働いているユカという女性が相手だと話します。しかし、安藤は、ただ見るだけで、まだ何も伝えて無いらしく、協力して欲しいと頼まれます。


自分も積極的なタイプでは無いのに、先輩に頼まれ、嫌とは言えずに、仕方なく、ユカに話しかけて、彼女の情報を聞き出します。思いがけずに、岡田とユカの距離は縮まり、ユカは岡田が好きだと告白します。岡田とユカは、安藤にナイショで付き合う事にしようと約束し、付き合いが始まります。

いつもの通り、ユカの働くカフェにランチをしに行く岡田と安藤に、ユカがストーカーされているようだと相談します。そして、あの席に座っている人と示したのですが、そこには、岡田と高校時代に同じクラスだった森田が座っていました。岡田は、えっ?と思い、森田に近づいて、声を掛けます。久しぶりだと話し、岡田は、ユカに気があるのかを聞くのですが、森田は、このカフェに来たのは初めてだし、あの子も知らないと話します。

岡田はユカに、森田はストーカーじゃないと思うと話しますが、一応、岡田が、いつもユカを護れるように、動き始めます。そして、安藤にも、ユカと付き合っている事を告白します。一方、森田は、マジでユカのストーカーであったようで、ユカと岡田が付き合っている事を知り、2人に制裁をしようと動き出します。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

ヒメアノール

なんか、昨日も「美幸」という舞台で虐めの話を書いたのですが、この映画も、虐めが根底にあったんですね。いやぁ、森田君が恐ろしかった。でもね、虐められていたら、おかしくなって行くよねぇ。解りますよ。まして、こんなに酷い虐めだったら、そりゃ、ダメでしょ。というか、私の時代の虐めって、こんなに極悪じゃなかったんだけど、マジで酷いですね。私の時代は、ハブにするとか、言葉での虐めはあったけど、身体的に虐めるって、無かったと思うなぁ。まぁ、マジな喧嘩はあったけど、それは、対当だから喧嘩する訳で、虐めじゃないもんね。あまりにも陰険で、ビックリしてしまいます。

岡田は、昔、森田を虐めている奴に協力したことがあって、森田に悪いと思っているんです。ここで協力しなかったら、自分が虐められていたかも知れなくて、仕方なかったんだと思うけど、本当に虐めって根深いんですよね。

自分の事を思うと、幼稚園の時に一回虐められて、それから反撃するようになっちゃったから、残酷な虐めは分からないんですよ。私は、身体が小さいから、虐め易かったと思うけど、少しでもそんな素振りを見せる奴が居たら、直ぐに倍返ししていたので、反対に私が虐めていた事になってたと思います。でもねぇ、私みたいに反撃しないと、相手は何処までもやってくると思うよ。だけど、出来ない子も居るんだろうなぁ。どうしたら良いのかしら。やっぱり、学校に監視カメラを付けるのが良いと思うのは私だけなのかしら。


ヒメアノール

話を戻して、岡田は、普通の男性役だったのに対して、安藤は面白かったなぁ。普通のハズなんだけど、歪んでいるのよね。キモい男って言ってしまえばそれまでなんだけど、そうじゃなくて何なんだろう。この違和感は。ムロさんがやると、完璧に変人なんだけど、でも、こんな人居るよなって感じなのよね。笑いました。やっぱり、ムロさん、上手いよなぁ。

森田役の森田くん、凄かったです。舞台「鉈切丸」の時も、心が歪んでいる男の役で、迫ってくるような気迫が凄かったけど、今回も凄かったですね。優しい青年役も上手いけど、こういう影のある男役も上手いですねぇ。あの美しい顔で、卑屈そうに睨まれるとゾッとしてしまいます。


そうそう、驚いたのは佐津川さん。こういうエロいキャラも上手いですね。男性を翻弄する可愛いキャラは良くあったけど、ベッドシーンを見たのは初めてのような気がします。イマドキの女性っぽい感じで、良かったなぁ。あっけらかんと経験数を言ったりして、楽しかったです。これからが楽しみですね。

ヒメアノール

この映画、私は、超!お薦めしたいと思います。人って壊れるんだねって言う事が、とっても良く解る内容で、あり得なそうで、あり得る話だと思いました。その上、演じている役者が上手いので、迫ってくるものがあり、とても楽しめると思います。でも、グロい話がダメな人は、辞めた方が良いと思います。特に、デートとかで観るべきでは無いと思います。これは、1人で観た方が良いと思うよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




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