「すれ違いのダイアリーズ」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
都会から遠く離れ、山々に囲まれた小学校に赴任したソーンは、職員室で前任者の女性教師エーンが残した日記を見つけ、読むうちに面識もないエーンを身近に感じるようになる。1年後、ソーンと入れ違いで再びエーンが赴任してくる。ソーンは同じように日記を残しており、今度はエーンがソーンの日記を読み始める。
というお話です。
レスリング競技をやっていたソーンは、職を得るために体育教師として雇って欲しいと学校に行くのですが、体育教師の空きは無く、タイ奥地の水上学校の先生なら空いていると言われます。全ての教科を一人で教えなければならないが、行く気があるかと言われ、調子の良いソーンは、出来ますと言ってしまいます。それならと、校長が雇い入れ、山奥の水上学校の先生として赴任することに。
学校に行ってみると、電気、水道は無く、携帯電話も繋がりません。驚いたソーンですが、生徒がやってくるのを楽しみに待っています。しかし、いつまで経っても、誰も学校に来ません。おかしいなと思い、近くの人に聞いてみると、学校に先生が来た事を誰も知らないからだと言われ、ソーンは、舟で地域を周って貰い、学校が始まるから、子供たちを学校に来させるようにと話します。すると、子供たちが集まって来て、学校にやってくることに。ソーンの学校には、4人の子供たちが集まります。
年齢もバラバラな子供たちは、学力も、それぞれ違い、子供ごとに勉強を教えて行きます。しかし、ソーンは、体育は専門なのですが、それ以外の教科は全く分からず、どちらかというと、子供たちの方が出来る様子。それではいけないと、ソーンは、色々な教科の勉強を始めます。
ソーンが、学校に来た日、学校の掃除をしていたら、ある日記らしきものが見つかり、読んでみると、前任の先生が残して行った記録だと言う事が分かります。その日記には、水上学校に段々と馴染んでいく前任者の姿と思いが記されていて、ソーンは、その日記に添って、自分も子供たちとの生活を進めるようになります。
前任者の名前はエーン。エーン先生は、タイ中心部の学校の先生をやっていたのですが、流行りに乗って、手首に小さなタトゥーを入れてしまい、それを校長先生に咎められ、消せば学校に残すと言われるのですが、意地を張って消さないと言ってしまい、水上学校に飛ばされてしまったのでした。
最初は、田舎の水上学校など、嫌がっていたのですが、段々と、子供たちの純粋さや、自然の美しさに惹かれ、いつしか、そこが自分の居場所になって行きます。しかし、エーンには、付き合っている男性がいて、彼も学校の先生であり、出世を見込まれているイケメン教師。お互い、思い合っていて、結婚を考えています。彼と結婚することになれば、都会に戻って、そちらの学校の先生をすることになります。そして、結婚が決まり、水上学校を後にしたのでした。
入れ違いに水上学校の先生を引継いだエーンとソーン。エーンの日記を読みながら、ソーンは、どんどんエーンに惹かれて行き、彼女に一目会いたいと思うようになります。しかし、エーンは、もうすぐ結婚が決まっています。2人は出会う事があるのか。ソーンの想いはどうなるのか。後は、映画を観て下さいね。
この映画、ストーリーがとっても良く出来ていました。映画が始まって直ぐは、エーンの学校での姿と、ソーンの学校での姿が、入れ違いに入って来て、どちらが先に先生として勤務していたのか、どちらが引き継いだのか、良く分からないのですが、2人が、水上学校に赴任する姿が映り、やっと、どちらが先だったのか、解るようになります。そして、話が進んでいくんですよ。この導入部も、上手いなぁと思いました。

学校の在り方が、日本とは全然違って、本当に勉強がしたいと思って、学校に来ている子供ばかりなので、とっても楽しそうなんです。それに、タイの奥地の子供たちって、裕福では無いので、家の手伝いをしなければならないし、その村から外に出た事が無いんです。もちろんTVも無いので、社会の事を知りません。汽車も知らないので、問題を出そうにも、問題の解説をしなければならないんです。それでも、活き活きと勉強している彼らと、教えている先生は、とても眩しく見えました。

こんな風に、子供たちの全てを心配して、親身になってくれる先生がいたなら、尊敬出来ると思うのですが、今、日本の学校の先生は、誰もが職業になってしまい、只の公務員となっているので、マジで腹が立ちます。私、本当に、学校の先生って、天敵なんですよ。昔から。ハッキリ言って、潰しても潰し足りないと思うほど、憎んでいると言って良いかな。何も教わった覚えも無いし、助けて貰った覚えも無い。尊敬出来る教師などに会った事も無い。日教組など、燃やしてやりたいと思っているので、こんな映画で、素晴らしい先生を見ると、本当に憧れます。日本の教師に爪の垢を煎じて飲ませてやりたいくらいだっ!

子供たちの素直なかわいい姿も見どころだと思います。それに、水上学校という特殊な環境での生活が、とても面白いので、それも見どころかしら。トイレに入って、下を見ると、川なんですよ。全て、川に流しちゃうんです。その川で泳いでいる訳だし、もう、メチャクチャでしょ。おおーいって思っちゃった。(笑)
私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。タイ映画って、あまり観られる機会が無いんだけど、良い映画があるんですね。もっと、タイなどのアジア映画を日本に入れてくれれば良いのにね。韓国、中国映画は、もう、イイです。他の映画を見せて欲しい。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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