「人生は小説よりも奇なり」の試写会に連れて行って貰いました。
ストーリーは、
ニューヨーク、マンハッタンに暮らす画家のベンと音楽教師のジョージは、39年間連れ添ってきた同性カップル。2011年、ニューヨーク州で同性婚が可能になったことで、念願かなって入籍した2人だったが、まだまだ周囲の差別や偏見は根強く、ジョージは仕事をクビになってしまう。その後も保険や年金、不動産などで次々と問題が押し寄せ、2人は新婚早々、長年暮らしていたアパートを離れ、別居しなければならなくなってしまい……。
というお話です。
ニューヨークに住んでいるベンとジョージは、長年連れ添ってきたゲイカップルです。ニューヨークでの同性婚が認められ、晴れて結婚をした2人でしたが、誰もが同性婚を歓迎している訳では無く、まだまだ、偏見の目は多いようで、キリスト教系の学校の音楽教師をしていたジョージは、同性で結婚したということで、学校で問題になり、退職させられてしまいます。
ベンは売れない画家であり、家計はジョージの給料で賄っていたので、生活が立ち行かなくなってしまいます。購入したアパートのローンが払えなくなり、持ち家だったアパートを売却して、もっと安いアパートを購入しようとするのですが、契約上の問題があり、売却しても良いアパートの購入が出来なくなります。仕方なく、賃貸を借りようとするのですが、ニューヨークの賃貸の値段は高く、契約の問題もあり、簡単に借りることが出来ません。
住む家が無くなった2人は、郊外の親族の家なら2人で居候する事が出来たのですが、ニューヨークを離れるのを嫌がった2人は、それぞれが別の親族の家に居候することになり、新婚なのに、別居婚となってしまいます。別々に暮らし始めた2人は、新しい家族の生活に馴染めず、精神的に追い詰められていきます。
ベンが居候している甥の家族の家には、思春期の甥の息子が居て、彼は、ゲイの叔父を不思議に思いながらも、静かに絵を描く生活をしている彼を、人間として好きになって行きます。しかし彼は・・・。後は、映画を観て下さいね。
ゲイカップルの結婚ということで、面白い場面も多いのですが、基本的に彼ら二人は、とっても静かで考え深いので、ベンとジョージの2人なら、きっと、何の問題も起きないのですが、その周りに沢山の人が集まってくると、問題が起きて、大きくなって行くんです。
それにしても、どうして同性というだけで、こんなに問題になるんだろうか。私は、男同士だろうと、女同士だろうと、別に個人の自由だし、私とは趣味が合わないというだけで、恋愛対象として見なければ、何の問題も無く、友達にもなれるし、同僚にもなれるし、家族にもなれると思うんだけどなぁ。もちろん、目の前でイチャイチャされたりするとイラッとするかもしれないけど、それって、男女カップルにやられても同じだから、変わらないのよねぇ。
それなのに、今でも、職場で受容れられなかったり、白い眼で見られたりって、アメリカでもあるんですね。もっとオープンなのかと思っていました。それに比べると、日本って、オネェとか、オカマとか、ゲイとか、結構、テレビで取り上げられていて、認められてきていますよね。
日本って、学校では人と同じ事を強要されるから、人と違う性質を持っていると苦労する訳で、社会に出ると苦労した分、見識が広がっているから、正しい意見が述べられるのかも知れません。だって、マツコさんとか、他の人に比べて、よっぽど真っ当な事、話してらっしゃいますもんね。頷いちゃうこと多いもん。
この映画の中でも、ベンとジョージって、とっても普通のオッサンなんです。たまたま、結婚した相手が同性だっただけって感じ。別に、何て事無いんだけど、学校を辞めさせられたりしちゃうのよね。なによ、キリスト教会の神父とかの方が、よっぽど、幼児性的虐待とか酷い事してるくせに、偉そうな事言うなよって思っちゃうのは、私だけなんだろうか。
最後は、ちょっとスッキリしない終わり方ではありますが、結構、考え深い作品でした。私は、まぁ、お薦めしたいと思いますが、それ程、派手な作品では無く、笑えるんだけど、ちょっと疲れる部分もあり、単館系に慣れている方にお薦めしたいと思います。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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