「不屈の男 アンブロークン」捕虜の扱いはもっと酷かったと思う。それでも折れなかった男。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「不屈の男 アンブロークン」を観てきました。


ストーリーは、

1936年のベルリン・オリンピックに出場したルイ・ザンペリーニ(ジャック・オコンネル)は、第2次世界大戦に空軍パイロットとして戦地へ向かう。しかし、爆撃機が海に不時着し47日間漂流したのち、日本軍の捕虜となる。捕虜収容所では、ザンペリーニはワタナベ伍長(MIYAVI)の非人道的な虐待を受け……。

というお話です。


アンブロークン

アメリカ・カリフォルニアに住むルイは、イタリアからの移民であり、子供の頃から、その事でからかわれて、虐められていました。ルイは、勉強にも身が入らず、学校にも行きたがらなくなり、不良になってしまいます。ある日、ルイの兄・ピートは、ルイの足が速い事に気が付きます。これはもしかしてと、陸上部の先生に頼み、タイムを計ってみると、目標よりも速かったので、ルイを陸上部に入れて、訓練を始めます。すると、記録がどんどん伸びて、とうとうオリンピックに出れるほどの成績を収め、ベルリンオリンピックの5,000mに出場する事になり、見事な成績で英雄となります。

第二次世界大戦が始まり、狙撃手となったルイは、飛行機のエンジントラブルにより、海上に不時着し、47日間、漂流したのち、マーシャル諸島で日本軍に囚われ、捕虜となってしまいます。ルイは、クェゼリン島で独房に入れられ、その後、東京大森捕虜収容所に送られます。

アンブロークン

大森収容所には、”バード”と呼ばれるサドの渡辺伍長が収容所所長をしていて、ルイは、彼に目を付けられ、ことある事に嫌がらせを受け、痛めつけられる事となる。それでも、兄の言葉「耐え抜けばやれる。自分から挫けるな。」という言葉を胸に、必死で生き続けます。

ある日、オリンピック陸上選手のルイ・ザンペリーニは戦死した事となっていると告げられ、日本のラジオ・トーキョーで、プロパガンダ放送として、生きている事と素晴らしい待遇で捕虜となっていると言う事を話すように言われますが、ルイは、自分が生存している事のみ話、それ以外は、彼らの思い通りの話をしませんでした。結局、ルイは、大森収容所に戻され、バードに痛めつけられるのですが、ほどなくして、バードは、昇進し、他の収容所に転属する事になります。


アンブロークン

これで、少しは落ち着いた日々が送れると思ったのですが、戦況は日本軍の不利に陥り、捕虜の扱いも変わって行き、日本軍の燃料を運ぶために、石炭炭鉱近くの捕虜収容所に送られる事となります。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

前評判では、なんか、日本人が酷く描かれているとか言われていたけど、全く問題が無いんじゃないの?もっと酷い事をしていたと思うけど、どうなんでしょ。人肉を食べるシーンがあるとか言っていたけど、漂流している時に、もしかして、あったのかしら。カットしてあったので、そんなシーンはありませんでした。もちろん、日本人が人肉を食べるシーンも無く、食べるらしいよっていうセリフも気が付かなかったけどね。

アンブロークン

ハッキリ言って、とても日本人に好意的に描いているんじゃないのかな。日本人は、とても清潔にしているし、キチッとした性格だし、日本映画の戦争シーンの方が、酷い折檻をしたり、鬼畜だと思うのは、私だけだったのかしら。日本人の虐待シーンが多いって言ってたけど、こんなもんじゃないでしょ。だって、敵国の兵士だよ。この時代の日本国軍人なら、毎日だって、半殺しの目に合わせたいでしょーよ。だって、戦争なんだから。お国の為だもん。キレイ事言うの止めて、正直に話せばいいじゃん。敵は少しでも少ない方が良いって。私なら、伝染病でもばら撒いて、捕虜を皆殺しにするけどね。それなら殺したんじゃなくて、病気が流行っちゃったで済むでしょ。

アンブロークン

オリンピック選手だったルイさん、大変な経験をされたんですね。それでも、日本人を許して、日本でオリンピックの聖火ランナーをされたりして、素晴らしい人なんだなって思いました。でも、捕虜時代に、亡くならなくて良かったです。もし、オリンピック選手が、日本の捕虜収容所で亡くなったりしていたら、もっと大変な事になっていたんじゃないかしら。日本人は、鬼だバケモノだとか言われて、人間の心を持っていないくらいに言われていたかも知れません。恐ろしい事です。

アンブロークン

でも、私が思うに、捕虜の人達に、もっと酷い事をしていたんじゃないかな。だって、敵国の兵隊ですよ。あの時代、日本が戦争に負けたら、腹切りしていたって時代なんだから、そりゃ、酷い事をしていたと思います。もちろん、同じ事を、日本兵たちも、アメリカ人にやられていたんだと思うけどね。そんな事、日本人は、今さらみっともないと思って、言わないだろうけど。武士は、自分が苦しいとかって絶対に口にしないからね。それがプライドですもん。

映画的には、ちょっと「戦場のメリークリスマス」に似ていたような気がします。映像も良かったと思いますよ。観やすかったですもん。

アンブロークン

私は、この映画、お薦めして良いと思います。前評判とは全く違い、内容も映像も、良く出来ていたと思いますし、歴史とかけ離れているということも無いと思いました。私が観た感じでは、日本を好意的に見て描いてくれていると思います。現実は、もっと厳しかっただろうと思うので。ぜひ、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ





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