「ザ・ブリザード」3D を観てきました。
ストーリーは、
真冬の北大西洋を史上最大級のブリザードが襲い、巨大タンカーが遭難した。真っ二つに裂けたタンカーに取り残された32人の生存者を救出するため、バーニー船長率いる4人の沿岸警備隊が出動する。定員はたったの12名という木製の小型救助艇で荒れ狂う海へと乗り出したバーニーらは、タンカーが沈むまで約3時間という厳しい状況の中、決死の救出に挑む。
というお話です。
1952年、北大西洋を最大級のブリザードが襲い、巨大タンカーが遭難した。二つに裂けたタンカーの救出に、何隻かの救助船が派遣されたのだが、沿岸警備隊の基地では、全く別の場所からの遭難信号が出ていることに気が付く。何かの間違いだろうと話していると、桟橋を通った住民が、何か光を見たと訴えてくる。まさかと思い、調べてみると、ブリザードで遭難したタンカーは2隻あり、ベンドルトン号に関しては、まだ誰も気が付いていなかった。
これはマズイと言う事で、沿岸警備隊の隊長は隊員を派遣しようとするのだが、あまりの酷いブリザードで、沿岸警備隊の12人が定員の救助船では、外海に出て行くのは無理だと隊員たちは訴えます。死にに行くようなものだと言うのですが、隊長はデスクばかりの人間で、その危なさを全く理解していません。バーニーら若手の隊員に行けという指令を出します。
他の隊員たちは、バーニーに「外海に出れなかった」と言って、帰ってこいと送り出すのですが、バーニーは、その技術で、外海に出る事に成功します。
それと同じ頃、ペンドルトン号では、既に、前半分は沈んでおり、後ろ半分で、何とか舵を操作して、浅瀬に乗り上げ、救助が来るまで何とか船を持たせようと奮闘します。乗組員の残り30数人、諦めずにブリザードの中を進み始めます。
浅瀬に乗り上げたペンドルトン号は、既にボロボロで、随分沈んでしまっていて、これ以上沈み、発電機に水が入ってしまうと、水を汲み上げるポンプも動かなくなり、一気に沈んでしまいます。早く救助をと願っている所に、バーニーが運転する救助艇がペンドルトン号を見つけ、近づいてきます。
これで救助が出来ると思うのですが、救助艇は12人が定員。ペンドルトン号には30名以上が残っています。無理にでも詰め込み、全員助ける事にするのですが、ブリザードの為に、小さな船が大きな船に近づくのはとても危なくて、簡単には救助が出来ません。タイミングを計って、一人、また一人と助けて行くのですが・・・。後は、映画を観て下さいね。
実は、この映画、期待していなかったんです。私、クリス・パインがタイプでは無くて、どーしても、顔を見ていると、イライラしてきちゃうんですよねぇ。でも、今回は、超、カッコいい役でした。最初は、規律を守る、真面目一徹な人間だったのに、人を助けるとなると、もう、脇目も振らずに、助ける為だけに、神経を使いだすんです。今回の役は、良かったですよ。
上司のエリック・バナさんが演じる隊長が、とっても無能でイライラしました。叩き上げの上司なら、ブリザードの状況を見て、外海に出るのは自殺行為だとか解るんだと思うけど、エリートで、海を全く知らない人間が上司になっちゃうから、隊員の命が犠牲になるのよね。

こういう上司って多いですよね。現場を知らないのかいっ!って言いたくなっちゃう。エリートなのかも知れないけど、現場を知らないなら、もっと勉強しろよ。部下に教えて貰おうよ。だって、何も恥ずかしい事じゃないよ。私なんて、現場で全部聞いちゃうもん。そんな事も知らないのかよ!って怒られるけど、でも、知らないから仕方ないよね。その時は恥ずかしいけど、でも、一度教われば忘れないもん。
本田宗一郎さんの言葉で、「社長なんて偉くもなんともない。要するに命令系統をハッキリさせる記号にすぎない。」ってあるんですけど、その通りでしょ。仕事の上では、みんな対当に良い方向を追い求めないと。無理な事をやらせるなんて、損失そのものです。
話を戻して、そんな上司だけど、主人公のバーニーは、なりふり構わず、人々を助ける事を選ぶんです。もう、本当に、無理っ!て思う場面が沢山あるんだけど、それでも、まるでヒーロー映画のように、助けて行くんですよ。でも、これ、実話を基に作られてますからね。実際も、32人の船員を助けて、史上最も偉大で不可能な救出ミッションとして、アメリカ沿岸警備隊で今も語り継がれているお話だそうです。スゴイですよね。
私は、この映画、すっごくお薦めしたいと思います。これは、子供を連れて行っても良い作品なんじゃないかしら。教育的にとても良いよなぁって思いました。この映像の凄さは、やっぱり、言葉では伝えられないので、大画面で観て欲しいです。ブリザードはスゴイですよ。驚くほどの波が襲ってきますから。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・ザ・ブリザード@ぴあ映画生活