「オデッセイ」の試写会に連れて行って貰いました。なんと!IMAX3Dの試写会で、超楽しめました。
ストーリーは、
火星での有人探査の最中、嵐に巻き込まれてしまったワトニー。仲間たちは緊急事態を脱するため、死亡したと推測されるワトニーを置いて探査船を発進させ、火星を去ってしまう。しかし、奇跡的に死を免れていたワトニーは、酸素は少なく、水も通信手段もなく、食料は31日分という絶望的環境で、4年後に次の探査船が火星にやってくるまで生き延びようと、あらゆる手段を尽くしていく。
というお話です。
火星に有人探査に行き、探査中の嵐によって吹き飛ばされ、宇宙船に帰還する事が出来ずに、火星に取り残されてしまったワトニー。嵐で吹き飛ばされて、気が付いた時には、宇宙船は、既に帰還の途に就いていました。通信手段も無い火星で、もう、死ぬだけなんだろうかと考えますが、とりあえず、作ってある基地に戻ります。
基地に保存してある食べ物をチェックし、その場所で、何日生存出来るのかを計算してみます。次の探査船がくるのは4年後。それまでは、全く食糧が足りないのは判っています。食糧を作りだす為に、基地中に置かれているものを探り、ジャガイモなら栽培が出来るかもと思い、植物の栽培に必要な土、水、栄養分を探し始めます。

一方、地球では、ワトニーの死を告げられ、探査船の帰還が問題無く行われる為に、NASAの職員が動き回っていました。ある日、火星を調査している女性職員が、火星の地表にて動いている、カートらしき影を見つけます。もう、誰も居ないはずの火星で、何故カートが動いているのかとさぐると、ワトニーが生きているのではないかという考えに至ります。
ワトニーは、植物学者なので、ジャガイモ栽培はお手の物。直ぐに始めます。土は、火星なので、火星の土を使えます。水は、空気中に含まれる水分を熱で取り出して畑に降らせることにして、肥料は人間の排泄物を使い、これで地球と同じ飼育環境が作れるので、栽培が出来るはずだと取り掛かります。
もちろん、通信手段も考えていて、離れた場所に設置してあったアンテナを使い、短波でも、音声か画像だけでも飛ばせるのではと思い、試してみます。すると、しばらくすると、画像だけが届いたようで、時間をかけて、返信が戻ってきました。
何度か通信をする内に、火星に残っている材料でも通信が出来るように改良を加え、ワトニーの状況を地球側も理解してきます。食糧が足りないことは判っているので、必要な食べ物などだけでも、直ぐに送ろうというプロジェクトを始めるのですが、何と言っても、宇宙なので、そう簡単に出来る訳がありません。そんな時、NASAに居る学生が、ある計算をして、食べ物を送るよりも、効率的で早くワトニーを助けられる方法を思いつきます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、凄いです。ゼロ・グラビティやインターセプター以上かも知れません。いや、たまたま、3D IMAXの試写会で観せて頂いたので、そう思ったのかも知れませんが、凄かったです。これも、マット・デイモンが一人で辛抱強く頑張っていく場面が超多いのですが、それが、凄いのよ。
場所が火星だから、まず、空気が無いでしょ。もちろん、基地には空気を作りだす機械が置いてあるんだろうけど、すごく恐ろしく無いですか?だって、ずーっと水の中に居るのと同じなんですよ。寝ぼけてドアとか開けちゃったら窒息しちゃうって、信じられないっす。それに、重力引力も違うでしょ。確か、半分以下だから、筋肉がなまって行くよね。
そうそう、筋肉と言えば、火星に着いてすぐには、ワトニーの身体は、とても筋肉質でカッコいいムキムキなんだけど、帰る時の身体は、筋肉が無くて、げっそりしているんです。これは、役者の努力の結果じゃないかと思ったんですが、この変化は凄いですよ。驚くほど身体が違います。ぜひ、チェックしてくださいね。重力引力の違いは、こういう所に出てくるというのを実践していますから。
漫画で読んだのですが、人間には、アストロノウツ性質とマリンノウツ性質があって、アストロノウツは、普段は気を抜いていて気が利かないダラダラした人に見えるんだけど、何かが起きると、とてつもない能力を発揮して発想を柔軟にして動いていくんです。反対に、マリンノウツは、普段から気が利いて良い人で、人付き合いも上手く、そつなく何でもこなせるんですけど、いざとなると、常識が邪魔をして突飛な考えで生き抜くという事が出来ないんです。

皆さんは、どちらが良いですか?普通、生きていれば、危機なんて起こらないので、マリンノウツ的に生きている方が良いんですけど、もしかしたら起きる事に対して、待機している状態のアストロノウツって、どうなんでしょう。もしかしたら、何か起きた時には、一番、役に立たないと思っている奴が、一番役に立つかも知れませんよ。自分なら、アストロノウツが良いかな。別に、誰からも好かれようとは思わないし、いつも気が利くように動くなんて自分には無理そう。あー、だけど、いざとなっても、何も出来ないかも知れないから、どちらもダメかもねー。(笑)
私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。これは、凄いっすよ。これこそ、演技力と言ってしまうような、たった一人の火星の生活でした。アカデミー賞、どうかしら。今回は、レオちゃんにあげたいけど、まだ、「レヴェナント」は観れないからなぁ。判りませんね。とにかく、この映画は、必見だと思います。ぜひ、3Dで観て欲しいかな。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・オデッセイ@ぴあ映画生活
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