未体験ゾーンの映画たち「デビルズ・シティ」を観てきました。
ストーリーは、
人間の姿になりすました悪魔たちが支配する世界。麻薬の密売人を装って貸しアパートで暮らしている悪魔のバインたちは、人間の不幸をエネルギーにして生き続けていた。ところが、バインが同じアパートで暮らす少女サラを助けたことで、悪魔が持つはずのない優しさや愛情といった感情が芽生え、悪魔界と人間界のバランスが崩れはじめてしまう。やがてバインは重大な決断を迫られることになり……。
地獄が解放され、地上に出てきて生活をしている悪魔たち。人間の姿になって生活をしているのですが、ある事をすると、悪魔の本当の姿が見えるんです。不思議でしょ。彼らは、人間の汚い心を食べて生きています。人間がそのドス黒い欲望を大きくすればするほど、悪魔たちは、元気になって行くんです。
悪魔一族の「読み手」コーネリアは、その力で悪魔たちの未来を予見し危険を回避すべく、悪魔たちを束ねていた。ある日、コーネリアの所に、人間の女が占いにやって来て、”印”を見てしまう。”印”が現れると、新しい読み手が現れるという兆しなんです。コーネリアは、どういう事なのか、その女の骨を使って、未来を見るのですが、今一つ、解りません。
危険が迫っているのではないかとヴァインに知らせ、ヴァインは、悪魔たちにその建物から外に出ないよう、徹底させて、何が起きているのか、探り始めます。悪魔科学が専門のフォードに聞いてみても、何も分かりません。しかし、その日から、周りの人間におかしな事が起き始めます。
人間たちに、黒い欲望が無くなり、まるで誰もが聖者のように、怒りもせず、幸せそうに笑っているだけ。これはおかしいと思い、調べて行くと、赤い羽根が目印のように落ちてきます。先日、ヴァインは、同じマンションに住むサラが義父にレイプされそうになっている所に出くわし、彼女を助け、それからサラと話をするようになったのですが、彼女と良い義父に家に招かれ、サラの人形を見ると、頭に赤い羽根が付いていました。サラに関係があると感じたヴァインは、彼女を探って行くと・・・。後は、映画を観て下さいね。
なんか、消化不良というか、甘いなって感じの映画でした。これ、ただ、悪魔の特殊メイクやクリーチャーを作りたかっただけじゃないの？だって、話の辻褄というか、おかしいんですもん。悪魔が地獄から出て、地上に住んでいるというなら、それでイイんだけど、なんで人間と同じマンションの１室に住み、姿を人間に見せなくちゃいけないの？人間より悪魔の方が、格は上でしょ。それなら別に、隠れる事も無いし、悪魔として、人間を奴隷のように使えば良いんじゃないの？不思議でしょ～。
何故か、人間に混ざって、こっそり生きていて（それも700年も。)、人間の黒い欲望をつまみ食いみたいな生活って、どーよ。奴隷にして、格さを付けてやれば、人間同士の黒い欲望、嫉妬などが渦巻くから、悪魔にはご馳走なんじゃないかな。そうすれば、飢えないし、悪魔にとって、暮らしやすい世の中になるのに、何やってんのよ、この悪魔たち。
神様が、何か、悪魔たちにルールを決めているとか、そういうのがあるなら仕方ないけど、今回、神様は出てきません。それらしきものは影が映るけど、今回は、神様は関係無いの。悪魔同士の問題になってくるので、どーも、辻褄が合わなくなるのよね。
そうそう、悪魔のくせに、殺されたりするんですよ。普通に銃で・・・。あり得ないでしょ、悪魔ですよ。もう、
人間に成り下がっているのかと思っちゃう。不思議な映画でした。
特殊効果は面白いと思いました。半魚人みたいな悪魔、まるでインスマウスっぽかったです。他にも、色々な悪魔が居るんですけど、これが好きっていうキャラクターは居なかったなぁ。ヴァインは、カッコ良く作られては居るんだけど、私は、ヘル・ボーイの方が良かったな。また、ヘルボーイの続編、作ってくれないかな。
私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかなぁという感じです。あまり面白いとは言えませんが、徳守メイクなどが面白いので、それを見るだけでも、良いかなぁと思って。でも、それだけならＤＶＤで良いかも。気になったら、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
- デビルズ・シティ [DVD]/アメイジングD.C.
- ￥4,104
- Amazon.co.jp