「ひつじ村の兄弟」兄弟の愛もひつじへの愛も、分け合ってこそなんぼです。大切にしよう。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ひつじ村の兄弟」を観てきました。


ストーリーは、

アイスランドの人里離れた村で、隣同士に住む老兄弟グミーとキディーは、先祖代々から受け継がれてきた羊の世話に人生をかけてきた。その一方で兄弟は、この40年もの間、全く口をきかないほどの不仲が続いていた。そんなある日、キディーの羊が疫病に侵され、保健所から殺処分を命じられるが、絶滅の危機にさらされた優良な羊を守るため、兄弟は40年ぶりに力を合わせることになる。

というお話です。


ひつじ村

アイルランドの高知に住む老人の兄弟・グミーとキディー。彼らは、代々受け継がれている羊牧場を営んでいます。隣同士で牧場をやっているのですが、2人はライバル同士。いつの頃からか、2人は仲が悪くなり、既に40年もの間、口を聞いていない状態です。

ひつじ村

羊の品評会があり、2人とも、自慢の羊を出品するのですが、グミーは2位で、キディーが1位になってしまいます。喜んでいるキディーの横で、とても悔しがるグミーでした。しかし、グミーは、キディーの羊が気になり、こっそり、キディーの羊を覗いてみると、キディーの羊は疫病に感染しており、その疫病は、とてもたちの悪い病気でした。グミーは、黙っている訳にはいかず、獣医に相談してもらい、結局、その地帯の羊は全て、処分するようにとの行政命令が出てしまいます。

ひつじ村

羊の病気は駆除しなければいけないのは、重々解っているのですが、自分の大切にしてきた羊が殺されてしまうのを見ていられないと思ったグミーは、自分の羊を何頭か、こっそり、自宅の地下に隠して飼育し続けます。家族として愛してきた羊が全頭居なくなるなんて、耐えられなかったんです。しかし、そんな簡単に羊を隠しきれる訳も無く、獣医たちに見つかってしまい・・・。後は、映画を観て下さいね。

ひつじ村

これは、なんか、かわいそうでした。良く、日本でも、鳥インフルエンザで、鶏を全部処分するとかっていうニュースを聞くでしょ。あの養鶏場の方々が、どれ程、苦しく、悲しいのかということが、この映画で何となく分かりました。家畜だけど、家族なんですよね。

仲の悪い兄弟のグミーとキディー。どちらもとっても可愛いお爺ちゃんで、しっかりしているの。喧嘩して、キディーがグミーの家に猟銃をぶっ放す所があるんだけど、そんな事があっても、淡々と、グミーは、キディーと話がしたくないから、壊れた部分の請求書を作って、犬に届けさせたりするんです。なんだか、とっても激しい喧嘩なんだけど、笑ってしまうところが、何とも言えずに面白いんです。

ひつじ村

そして、羊への愛が、ハンパ無いんです。もー、すっごく愛しているんです。そんなに愛されている羊さんなのに、目が横線なのよねー。昼間は、黒目が線になっちゃうところが何とも恐いんだけど、それでも愛されているのかしらねー。私、あの線の目が恐くて、まして頭突きされそうで、あまり近づきたくないのですが、お爺ちゃんたちは、愛しているのよね。

何て事の無い内容なんですけど、老人兄弟の関係が、とっても繊細に描かれていて、兄弟って、年を取っても、こんな感じなのかしらと思って、少し羨ましくなりました。私は、一人っ子なので、兄弟の関係って分からないけど、でも、この映画で観る限り、やっぱり兄弟が居るのって、羨ましいなって思いました。

ひつじ村

そうそう、家畜の病気って、どうして全部殺さなくちゃいけないのかしら。検査をして、感染が全く無いなら、しばらく隔離して、様子を見て、キャリアじゃなければ、また戻したら良いと思うのに、全部殺さなくちゃいけないなんて、辛いですね。何とかならないのかしら。人間だったら、そんな事しないと思うんだけど・・・。もう少し、殺さないで済む方法って、考えて貰えないかしらと思った私でした。

ひつじ村

私は、この映画、お薦めしたいと思います。派手な映画ではありませんが、兄弟の絆と、羊さんのかわいさが堪能出来て、楽しめますよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。




ひつじ村の兄弟@ぴあ映画生活