【未体験ゾーン】「エイプリル・ソルジャーズ ナチス・北欧大侵略」デンマークの歴史が垣間見れます。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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未体験ゾーンの映画たち「エイプリル・ソルジャーズ ナチス・北欧大侵略」を観てきました。


ストーリーは、

1940年4月8日。デンマーク軍のサン少尉率いる小隊は国境付近で訓練を行なっていたが、いつも通り軽口を叩き合いながらもどこか不穏な空気を感じていた。そんな彼らのもとに、軍上層部からドイツ軍が国境に接近しているとの報告が届く。翌9日の早朝、ドイツ軍がデンマークへの侵攻を開始。真っ先にドイツ軍と対峙したサン少尉らは、援軍が到着するまでどうにか持ちこたえようと戦うが……。

というお話です。


エイプリル

1940年4月、デンマークの国境では、不審なドイツ軍の動きを察知していました。それに伴い、サン少尉率いる部隊は、休暇だった兵を呼び戻し、訓練という名目で待機に着きます。一応、待機はしているのですが、まさか、ドイツ軍が国境を越えて攻めてくる事は無いだろうと思いながら、訓練を終えて、就寝します。


国境近くの作戦支部では、いつでも動けるように上官たちが集まり、首都の本部からの連絡を待っています。そんな時、国境からの連絡があり、ドイツ軍が侵攻して来たとの緊急連絡が入ります。直ぐに行動をしなければというのに、本部からの連絡は無く、電話も通じなくなっていました。

エイプリル

仕方なく、本部からの連絡を待たずに、国境のドイツ軍を止める為に、部隊は出動する事になります。サン少尉の部隊も、直ぐに出動し、国境を越えてきたドイツ軍に相対するのですが、ドイツ軍の装備は最新式の素晴らしい物ばかりで、デンマーク軍が備えている武器では、どう考えても歯が立ちません。しかし、上からの命令は絶対であり、逃げる訳にはいきません。若い兵士が死んでいく中、戦いを辞める訳に行かないんです。

エイプリル

ドイツ軍に押されてしまい、市街地まで引いたサン少尉の部隊ですが、ドイツ軍は市街地まで進行し、市街地にて戦闘になるのですが・・・。後は、映画を観て下さいね。

この作品、戦争時は、きっと、こんな事が必ず起こるんだろうなと言う事が描かれていて、考えさせられました。今の時代ならまだしも、第二次世界大戦時は、連絡手段も、人の手を介さないと伝えられず、満足な情報も得られない状態で、敵と闘えと言われても、どうしようもないですよね。でも、命令とあれば、やらない訳にはいかない。

エイプリル

若い兵士を預かっている中間管理職的な少尉の心の痛みが良く伝わってきました。兵士は、言われるままに動かなければならず、無駄死にをして行くんです。上に立つ指導者が無能なばかりに、結局、ツケは、若い者が払わされる。酷い話ですが、こんな事ばかりなんですよね。

エイプリル

一般社会でも、下の者は、上司に言われた通りに働くしか無いですもんね。上司が無能な場合は、共倒れとなってしまう。最悪です。人を束ねる人間は、常に、自分の一言で痛みを受ける人間が居る事を認識していなければいけないのに、何故だか、上に立つ人間に限って、それが解らない人間が多いのが現実です。部下が注意喚起をしても、理解出来ずに怒り狂うだけ。そんな時は、仕方ないと諦めて、逃げるのが一番。具合が悪いとか言って逃げましょう。(笑)

エイプリル

戦争でも、撃たれる前に倒れたフリをして、そーっと逃げて下さい。それは卑怯者じゃないから大丈夫。戦争なんて、最後に生き残ったもん勝ちだからね。このサン少尉も、それが解っていれば、もっと展開が違ったんだろうけど、仕方ないですねぇ。

それにしても、良く描いたと思います。自分の国がどうやってドイツに屈服したのかということを描いていて、自分の国の政府が全く機能しなかったという事を言っているんですから。自分の国の失敗を見つめて、二度と失敗しないようにすることが大切なんですよね。

エイプリル

私は、この映画、お薦めしたいと思います。これは、誰が観ても、とても理解しやすくて、戦争はダメだと言う事が分かります。色々な人が観るべきだと思いました。ぜひ、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




エイプリル・ソルジャーズ ナチス・北欧大侵略@ぴあ映画生活


未体験ゾーンの映画たち    http://aoyama-theater.jp/feature/mitaiken2016