未体験ゾーンの映画たち「フルリベンジ」を観てきました。
ストーリーは、
麻薬の売人である酒乱の父親から陰惨な暴力を受けて育った姉妹アナとアニー。ある日、姉妹が暮らす家に警官たちが訪ねて来るが、父親は彼らをチェーンソーで切り刻んでしまう。やがて父親は逮捕され、森の中へ逃げ込んだ姉妹はついに穏やかな生活を手に入れたかに見えた。しかし、情報流出を恐れた麻薬組織の男たちが姉妹の前に現われる。実話をもとに、凶暴な父親から虐げられて育った姉妹が繰り広げる壮絶な復讐劇。
というお話です。
オスカーは、妻の浮気を疑いDVをしていた。そして母親は居なくなり、オスカーと2人の娘・アナとアニー、の3人で暮らしています。オスカーは、麻薬の売人をしており、普段は酒浸り。酷い生活を続けていました。2人の娘は、父親にDVを受け、時には強姦もされ、逃げる事も許されません。姉のアナは、学校に行かせて貰っていた時に妊娠してしまい、それ以降、学校にも行かせてもらえなくなりました。
そして成長したアナとアニー。アナは、妊娠出産し、マイケルという男の子を育てています。相変わらず、オスカーに虐待、暴行を受けていて、ほとんど監禁状態が続いています。アナとアニーは、父親から逃げ出したいと思っているのですが、恐くて逃げ出せません。ある日、下のアニーまでもが、父親に強姦されてしまい、アナは、警察に電話をして助けを呼びます。
警察が駆けつけ、DVを辞めさせようとするのですが、オスカーは、今度は警察に刃を向けて、警察官2人を惨殺。逃走してしまいます。アナとアニー、マイケルも、そのまま家に居ると、警察に連れて行かれて引き離されてしまうと思い(マイケルには知的障害があるようです。)、そこから逃げ出して、父親が狩猟小屋として使っていたところに隠れます。
オスカーは警察に追われ、逮捕されて刑務所へ送られます。麻薬組織のボスは、逮捕されたオスカーが麻薬組織の事を警察に話してしまうと思い、刑務所に収監されている男にオスカーの殺害を依頼するのですが、逆に殺されてしまい、そのチャンスに刑務所から逃走してしまいます。
刑務所から逃げたオスカーは、娘たちを取り戻す為に探し始め、組織のボスはオスカーを捕まえる為に娘たちを探し、娘たちは逃げたくても外の世界をあまり知らないので、何処へどうやって逃げたら良いのかも良く分からず、三つ巴の戦いが始まります。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、あまりの父親の鬼畜さに、驚いてしまいました。実話を元にと言う事なので、こんな恐ろしい事が本当にあったんですね。この映画は、まずチリで作られて、それをアメリカで”マイケル・ビーン”がリメイクしたようです。だって、父親が2人の娘に手を出して、監禁って、最悪でしょ。上の娘の子供ですが、映画では、「学校に行くとこうなるんだ!」というセリフがあるので、父親の子供ではないと思いますが、知的障害があるようだったので、もしかしたら、父親との息子かも知れません。

麻薬組織のボスも酷くて、オスカーの奥さんの浮気相手が、このボスなんです。だから、もしかしたら、浮気では無く、無理やりボスに襲われたのかも知れません。もう、酷いでしょ。メチャクチャなんです。その組織の男たちも、女と見ると、もう、襲う事しか考えていないようで、直ぐに乗っかろうとしちゃうんですよ。なんだか、チリっていう国の男性って、何なんだろうって思っちゃいました。
この父親の役をマイケル・ビーンが演じているのですが、あまりの極悪さに、ターミネーターの”カイル”の面影が崩れてしまいました。カイルの時は、あんなにイイ男だったのにぃ。今回は、とんでもなく極悪で、超強いです。警察官にチェーンソーで向かっていって、勝つからね。もう、恐ろしいっす。

娘のアナとアニーですが、子供の頃は、それほど可愛く無いんだけど、大人になると、超美人になっています。男が寄って来てしまうのも分かります。でも、父親が外に出さないっつーのが、何とも酷いでしょ。それも、大切に育てる為に外に出さないんじゃなくて、自分の所有物として監禁している感じだから、最悪なんです。
とにかく、出てくる人出てくる人、悪い奴ばっかりで、あまりの酷さに、最後の方は、ちょっと笑いが出てきそうなほどでした。頭悪すぎるでしょ。ちゃんと教育を受けさせようね。マジで、そういうのってダメだから、マトモな国づくりをして欲しいです。
私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかなと思います。あまりに鬼畜だけど、面白いと思いました。お父さん、普通の人なのにメチャメチャ強いし、厭らしげな顔が恐いし、なんだか、ここまでやってくれたら、逆に拍手を送りたいと思うくらいでした。ぜひ、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・フルリベンジ@ぴあ映画生活
未体験ゾーンの映画たち http://aoyama-theater.jp/feature/mitaiken2016