「未体験ゾーンの映画たち」で、「デス・ノート」を観てきました。
ストーリーは、
《死の運命》に捕まった7人。人間の魂を翻弄する謎の男が、逃れられない死へといざなう!トロント・アフターダークフィルムフェスティバルで観客賞を受賞した究極の激痛サバイバル・ホラー!
というお話です。

この映画、面白かったです。日本のデスノートとは、全く違うので、同じものと思わないで観に行ってみて下さい。
ある女性警察官レイチェルがパトロールに出ます。街をパトロールしていると、青年の運転する車が、男性を轢くところを目撃します。驚いたレイチェルは、直ぐに青年を拘束し、警察署に連れて行きます。警察署には、1人の警官がおり、その青年は、ここの常連だと言いながら着替えさせて留置場へ連れて行きます。レイチェルは、この警察署に赴任して始めて警官たちに会ったようで、彼らのいい加減さに厭きれながらも、挨拶をし、青年の車に轢かれた男性を探して欲しいと頼みます。轢いた所は見たのですが、被害者が居なくなっていたんです。

しばらくして、2人の警官がパトロールから帰って来て、レイチェルが探して欲しいと言った男性を連れ帰ります。彼は、名前も解らず、ほとんど話もせず、事故で頭を打っておかしいのかもと、医者を呼ぶことにします。医者は、一時的な意識の混濁があるのかもと説明をしているのですが、その途中、男と見つめ合った直後に、何かを感じたらしく、男に襲い掛かります。驚いた警官たちは、医者を留置場に入れ、その男性も、行くところが無いので、留置場に入れてしまいます。
留置場には4人が居て、一人は交通事故の加害者青年、一人は医者、一人はDVを行っていた教師、1人は謎の男。そして、警官は、男2人、女2人。留置場の6番に入っている謎の男は、ぼそぼそと、これで全員そろったと話します。

6番の男は、どうも、罪を本人に見せる力があるようで、彼と対面した人間は自分の罪を思い知らされ、ある者は自分を憎み、ある者は他人のせいにして、ある者は何処までも隠そうとし、誰もが、その罪と対面していく。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
これ、面白いです!また、パクリで面白く無いんじゃないの~って思ってたら、トンデモナイ!邦題を一緒にしちゃっただけで、全く別の面白い内容でした。だって、ノートに書いたからって、死ぬ訳じゃないのよ。たまたま、オッサンが、忘れちゃうと困るから、チェックする為にノートに名前を書いているだけで、ちゃんと死んだ後に、またチェックしてたから、たまに、殺し忘れがあったりするのかも知れません。(笑)

これ、邦題と、最初の場面で、6番の男が死神だと思われちゃうと困るので、少しだけネタバレしますと、彼はルシファーです。友達と意見が食い違ってというセリフで、これは、ルシファーが、神と意見が合わずに天界から落とされたってことで、天使から悪魔に変わったということですね。悪魔なんですけど、元々は天使なので、結構、イイ奴なのよ。で、この話になる訳です。
ここで重要なのが、6番の男が、「許しは目を背けているだけ。」と言うんです。私もいつも思うのですが、キリスト教って、懺悔すれば許されちゃうんでしょ。人を殺しても許されると思っている。それって、神様が目を背けているだけよね。で、溜まりに溜まって、ヨハネの黙示録のハルマゲドンになっちゃう。それなら、その都度、罪の報いを受けさせて、溜めない方が良いよね。だって、ハルマゲドンになったら、罪なき人も死ぬ訳だから。だから6番の男が、この行動を始めたらしいんです。

この新人警官のレイチェルさん、とっても壮絶な過去があり、それがトラウマで苦しんでいるんだけど、そんな彼女には、とっても重要な役割があって、それが、最後の最後で明かされて行きます。それが、面白いのよ。これ、女性ダークヒーローものになりそうな気配になるの。レイチェル役の人の顔が、ちょっとミラ・ジョヴォヴィッチに似ているから、”天界巻き込みバイオハザード”と思ってくれたら分かり易いかも知れません。これは、ゲームとかにしたら面白いんじゃないの?

それにしても、レイチェルの周りって、あまりにも極悪な人が多くて、驚いてしまいました。普通なら、ちょっとした罪の人だっているはずでしょ。例えば、100円拾って使っちゃったとか、そんな可愛いことがあっても良いのに、あれもこれも、超極悪人なのよ。いくらなんでもって思っちゃいました。おまけに、追い詰められると、ランボー的になっちゃう人が居たりして、大笑いしちゃいました。何やってんのぉ~!そこまでしたら、ルシファーさんでも笑っちゃうよ。
あまりに残酷なシーンが多いので、これ、確かR指定ですよね。そりゃそーだ。もー、グログロでしたもん。正月明け1本目が、こんなにスプラッターでイイんだろうか。(笑)でも、面白かったから許すわぁ~って、誰を許すんじゃいっ!

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。これ、もっと良い邦題あったんじゃないかなぁ。パクリに思われちゃって、勿体無いです。どーせパクリだろうって、観に行かない人がいるかも知れないから言っておきますが、全く違う話で、とても面白いです。ここまでやってくれれば、グログロでもイイと思いますよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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