「マルガリータで乾杯を!」を観てきました。実は、今月頭に観たのに、感想を書くのを忘れていました。
ストーリーは、
障害のある19歳のライラ(カルキ・コーチリン)は、身体的不自由はあるものの持ち前の明るさで大学生活を楽しんでいた。車で送り迎えをしてくれる母(レーヴァティ)や、優しい父(クルジート・シン)の支えもあり、彼女は日々の生活を満喫していた。そんな中、ライラは同級生のニマ(テンジン・ダラ)に恋心を抱くようになり……。
というお話です。

ライラは、作家になるという夢を持っている19歳の大学生。生まれつきの障害があり、車椅子の生活を余儀なくされています。身体があまり自由にならないことはあるけど、知能は普通の女子大生であり、バンドの為に作詞をしたりもしています。大学で、やはり障害を持っている男子と付き合っていたのですが、バンドに参加するようになり、バンドの仲間に恋をして、彼の為に作詞をしたりと頑張っていたのですが、障害者ということで、彼が優しくしてくれていて恋愛感情は無かったということを知り、傷つき、大学に行きたく無くなってしまいます。
気持ちの切り替えが出来ず、そんなライラを見て、母親は、米国の大学に編入出来るように手配をしてくれて、母親と米国に渡り、新しい大学生活を始めます。そこで、目新しい事を沢山知り、目の不自由な女子大生ハヌムと出会い、意気投合し、親交を深めて行きます。仲良くなる内に、ハヌムがレズビアンだと言う事が分かり、ライラもそちらに目覚めてしまいます。ハヌムと付き合い始めたライラですが、やっぱり男性も好きで、自分をサポートしてくれるボランティアの男性と寝てしまいます。
それでも、とりあえず、上手く行っているライラとハヌムですが、インドの母親や家族は、同性同士の恋愛など思いもよらぬ事。ライラは、母親に告白しようとするのですが、どうしても話せず、ある時、勇気を出して話してみるのですが、母親に拒否され、やっぱり・・・。どうしよう・・・となります。そんな時、母親の具合が急変します。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、とっても良い映画でした。障害があろうとなかろうと、青春は誰にでもやってくるし、恋愛も、遊びも、勉強も、一生懸命頑張るライラの姿は、とても印象的でした。障害があれば、やっぱり差別はあるし、奇異な目で見られることだってあるけど、でも、それを跳ね除けて、自分のやりたい事を貫いていくライラは、とても美しかったです。

そして、彼女の母親の大きな愛は、何ものにも代えられない、素晴らしいものでした。何処までも娘を愛し、自分の病があろうとも、そんな事はお構いなしに、娘の為に出来る事を、精一杯、やるんです。この愛は、どんな母親の中にもあると思うなぁ。若い頃って、この母親の愛が鬱陶しくて、離れたいと思うんだろうけど、大人になると解るんですよ。どれほど、その愛が大きかったのかという事が。その愛を認識出来た時、もう、母親は居なくなってしまう。だから、居なくなる前に、気が付いて、恩返しして欲しい。お母さんは、その身体が裂かれても、自分を産んでくれたんですから。有難いと思いましょう。
インドという国は、まだ同性愛とか、あまり受け入れられていないのかな。ライラが、母親に話すのを、とてもためらっていて、母親も、やっぱり、素直には受け入れられないんです。まぁ、日本だって同じようなものなのかも知れないけど、そういう事って、難しいよね。どうなんだろう。私は女で男が好きだけど、でも、もしかしたら、これからステキな女性に出会って、女同士でも一緒に居たいと思ったら、一緒に居てしまうかも知れない。昔から、それ程、性別にこだわりが無いのよね。男は好きだし、気持ちイイのも好きだけど、それが女だったとしても、好きなら構わないと思うのよ。同じ人間じゃん。みんな、そんな考え方なら、何の問題も無いのにね。
この映画は、障害者の色々な問題に向き合いながら、同性愛の問題も描いていて、盛りだくさんで、とても楽しめる映画でした。盛りだくさんだからって、適当に少しづつ入れている訳じゃないですよ。ちゃんと、描いているから大丈夫。面白いと思います。
そうそう、主演のカルキ・コーチリンさん、私がTIFFで観た「OK Darling」という映画にも、輝いていてチャーミングな大人の女性の役で出ていて、素晴らしかったです。こちらの映画も、日本で公開してくれると嬉しいのになぁ。インド映画は、あまり公開してくれないから、とっても残念です。
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。もう、公開は終わってしまっていると思うけど、DVDが出てたら、ぜひ、観てみて下さい。これは、ステキだと思います。じっくり、家で観ると、まだ感動がじわじわ、上がってくるかなと思います。ぜひ、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんでくださいね。
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