「ブリッジ・オブ・スパイ」冷戦下に二国間を繋ぐ細い架け橋となった一人の弁護士とは。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「ブリッジ・オブ・スパイ」の試写会に行ってきました。


ストーリーは、

アメリカとソ連の冷戦のさなか、保険関連の敏腕弁護士ドノヴァン(トム・ハンクス)は、ソ連のスパイであるアベル(マーク・ライランス)の弁護を引き受ける。その後ドノヴァンの弁護により、アベルは死刑を免れ懲役刑となった。5年後、アメリカがソ連に送り込んだ偵察機が撃墜され、乗組員が捕獲される。ジェームズは、CIAから自分が弁護したアベルとアメリカ人乗組員のパワーズ(オースティン・ストウェル)の交換という任務を任され……。

というお話です。


ブリッジ

この映画は、話が2部になっていると思って観た方が見やすいと思いました。


まず、前半。弁護士ドノヴァンは、ある日、突然、今までやった事の無い弁護の依頼を受けます。それは、冷戦下のアメリカで、ソ連のスパイとして捕まった男・アベルの弁護でした。その時代のアメリカでは、ソ連とお互いの手の内を探るべく、スパイ活動が活発だったんです。昔なら、拷問をして闇に葬られていたスパイですが、今の時代では、スパイにも人権があり、ただ罪を償わせる訳には行かなかったんです。

仕方なく、アベルの弁護を引受けたドノヴァンでしたが、アメリカ国民は、敵国のスパイの弁護をするドノヴァンに冷たく、時には家を襲撃されたりもあり、割に合わない仕事なのですが、ドノヴァンは、弁護士という仕事に誇りを持っており、どんな人物にも権利があるのだからと誠実にその仕事をやり遂げます。アベルは、刑に服し、投獄されることとなります。

ブリッジ

ここまでが、前半のお話。

後半は。アベルの裁判も終り、ドノヴァンも落ち着いたかに見えた矢先、今度は、アメリカの偵察機がソ連に墜落し、パイロットがソ連に拘束されてしまいます。パイロットをそのまま見捨てる訳にも行かず、アメリカ政府は、パイロットとソ連のスパイ・アベルの交換を画策し、弁護をしたドノヴァンに、その交渉係を頼みたいと接触してきます。この交換は、表立って政府が交渉する訳にはいかず、一民間人が、政府とは関係無く行っている事としなければならず、ドノヴァンは、厳しい状況の中、ドイツのベルリンに飛びます。

ブリッジ

ベルリンでは、ベルリンの壁が建設され、建設中に東ベルリンから西ベルリンに移動しようとしたアメリカ人学生のフライヤーが、東ベルリンに拘束されてしまいます。フライヤーは、普通の学生なのですが、東ドイツ政権に拘束され、返してもらえません。

フライヤーの事も知ったドノヴァンは、アベル1人と、ソ連に拘束されたパイロットとドイツに拘束されたフライヤーの2人のセットを交換して欲しいと交渉を始めます。ソ連は、パイロットは返せても、フライヤーは自分たちの管轄じゃないから無理だと言うのですが、それならばアベルは返さないとドノヴァンは頑張ります。そして東ドイツも、フライヤーを返すならアベルをこちらに渡して欲しいと言ってきます。東ドイツではあっても、ソ連の力がおよぶはずなのだから、どうしても1人対2人の交換をして欲しいと突っぱねるドノヴァン。この交渉は上手く行くのか・・・。後は、映画を観て下さいね。

ブリッジ

この映画は、とても見応えのあるものでした。2時間半くらいあるのですが、面白くて、全く眠くならないんです。最初は、敵国のスパイの弁護をしている弁護士なんてと、アメリカ国民から冷たい目で見られて、家族までもイヤな思いをさせられる毎日なのですが、それでも耐えて、弁護をやり切るんです。こんな弁護士さんが、本当に居るなら、頼みたいですよね。面倒な事は嫌がる弁護士って多いでしょ。素晴らしいと思いました。

そんなドノヴァンだからこそ、その後の、三国間の交渉も頼まれたのだと思うのですが、この交渉も凄かったですよ。その時代のドイツは、貧困層も多くて、アメリカから行ったドノヴァンは、コートを盗まれたり、恐い思いをたくさんしながら、交渉の場所に向かったりするんです。


ブリッジ

政府の人間が手を出してしまうと、国同士の戦争になってしまう恐れがあるので、出来ないんです。悪魔で、民間人のやり取りが基本だから、もしも、何かがあっても、国は出て行けないんです。そんな危険な仕事なのに、ドノヴァンは、引受けて、交渉を始めるんですよ。酷いけど、でも、戦争は絶対に避けなければならないし、国民は助けたいし、アメリカもソ連も、苦渋の選択だったのだと思います。

ここで、アメリカとソ連だけの交換交渉なら問題はそれ程無かったのに、東ドイツに学生が拘束されるというハプニングが起きて、三国間になってしまったことから、交渉は、とても難しくなってしまうんです。普通なら、1人対2人なんて、あり得ないでしょ。でも、それをしないと、アメリカ人を助けられないんです。

ブリッジ

アメリカって、凄いと思いませんか?だって、国民を助ける為に、こんなにも苦労して助け出そうとするなんて。日本も、裏でやってくれているのかしら。だって、中国やロシアや韓国に、日本人が拘束されたとかって、あるじゃないですか。でも、ちゃんと帰って来ているから、裏ですごい交渉をしてくれているんでしょうね。一般人には解らないけど、本当に、ご苦労な事です。


スパイ映画でアクションなどを楽しむものは多いけど、この作品のように、スパイを交換する為に、これ程に苦労をする人々達が居ると言うのが驚きました。自分の命も危ないと解っていても、それでも、助ける為の交渉の席に着いてくれる人がいるのだということに驚き、感動しました。また、トム・ハンクスが、良いんですよ。やっぱり、上手いですよねぇ。見応え十分でした。

ブリッジ

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。お正月映画としては、とっても良いんじゃないかな。感動出来るし、ハラハラドキドキするので、面白いと思います。まぁ、アクション映画ではありませんが、その分、精神的にグッときますよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




ブリッジ・オブ・スパイ@ぴあ映画生活


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