「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」を観てきました。
ドキュメンタリー映画なので、内容は、
シカゴに暮らすジョン・マルーフは、すでに故人であるヴィヴィアン・マイヤーという女性が撮影した写真のネガをオークションで落札する。大量のネガから厳選した作品を自身のブログに掲載すると、その独特のセンスに対してすさまじい反響が押し寄せる。それを機にヴィヴィアンへの興味をかきたてられたジョンは、彼女の調査を始めることに。なぜ、乳母だった彼女がカメラに興味を持ったのか? なぜ、15万点以上もの作品を死ぬまで発表しなかったのか? さまざまな謎の答えを探し求めていくが……。
というお話です。
ドキュメンタリーなので、解説はしませんが、これ、マジで凄い発見だったんですね。信じられないって思いました。だって、この写真、スゴイです。誰が見ても、美しいと思うでしょ。この構図は、だって、写真学とかで教えて貰う基本が生かされていて、その上、被写体のストーリーも見せてくれる。どこで勉強したの?って言うほどの作品なのに、どうして発表しなかったの?それも、現像さえしていないものがあったなんて、信じられないっ!!!
いやぁ、マジで、このジョン・マルーフさんという青年が見つけてくれて良かったと思えるような作品です。これ、美術館関係とか、評論家のような人には認めて貰えてないって言ってたけど、やっぱり、鼻高々になっちゃったアホたちには、本当の良さは解らないんでしょうね。だって、この写真を見れば、直ぐ解るじゃん。誰もが惹かれる写真って、良い写真でしょ。万人が、この写真、とっても気になるわって言うのであれば、良いものに決まってるでしょ。評論家たちは目が見えないのかね。
ネットで「vivian maier」という名前を調べると、凄い数の素晴らしい写真が出てきます。私は、特に子供の写真がとても魅力的に見えるんです。子供を愛おしいという気持ちも見えるけど、一人の人間=動物=生き物としてそこに切り取られているように見えて、新鮮な命が見えるんですよ。まだ、そこに人生を歩いていない苦悩を味わっていない命であり、これからそれを受け容れて行くのだろう前に進んでいく命が見えて、感動するんです。
何だか、映画で写真に感動するなんて、ちょっとおかしいけど、でも、ドキュメンタリー映画で、こんなにも夢中になったのは久しぶりです。見る写真、見る写真、どれも物語があって、好きになっちゃうんですもん。写真集が出たら欲しいなぁ。出来れば何枚か、部屋に飾りたい写真です。
宣伝用の写真しか載せられませんが、ググると、もっと、沢山の素晴らしい写真が出てくるので、味わってください。ステキですよ。
私は、この映画、超!超!お薦めしたいのですが、もう、あまり上映していないのかな。これ、映画好きの方というより、美しい物が好きな方なら、絶対に観るべきだと思いました。だって、本当にステキなんですもん。もう上映館がないかも知れないので、DVDが出たら、ぜひぜひ、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんでくださいね。
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