【演劇】「とりあえず、お父さん」だから~とりあえず、お父さんだったんですね。大笑いでした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

舞台「とりあえず、お父さん」を観てきました。


ストーリーは、


薄給で働く普通の青年・グレッグは、あるパーティで出会ったジニィに夢中。出会って1ヶ月で既に結婚を意識していた。だが、どうやらジニィには過去に年上の彼氏がいたらしく、その影がちらついて気が気ではない。

ある日、ジニィは「実家に行く」と言ってグレッグをおいて出かけて行った。グレッグは両親に挨拶したいと、ジニィには秘密で後を追う。一方、ジニィの目的地では、フィリップとシーラ夫妻がお互いの不貞を疑い、探り合いを繰り広げていた。そこへ、グレッグが先に到着する。グレッグは夫妻をジニィの両親だと思い込むが、実はそこには大きな誤解が・・・。


というお話です。


お父さん

このお話、とっても良く出来ていました。確かに、この舞台通りに話が進んでいたら、ある場所で「とりあえず、お父さんです。」と言わざるを得ない状況になるからです。本当に、上手いなぁ~と思いました。こういう、良く練りこまれた脚本だと、本当に楽しめますね。出演者は、4人だけなのに、目まぐるしく展開して行くんです。

4人すべてが、それぞれ、思い込みが強くて、誰もが、自分に都合の良いように解釈して行ってしまうんです。だから、何処までも、会話は続いて行ってしまうし、留まるところを知らないんです。それが、観客から観ていると、話がかち合っていない事が解っているので、もう、とんでもなく、笑える状況なんです。でも、舞台の中の人々にとっては、真剣な話だし、必死になっていたりするわけです。なんとも、マヌケな話でしょ。それが、こんなにも面白いなんて、驚きでした。

藤原くんがグレッグなのですが、グレッグは、真面目な青年で、この舞台の人物の中では、一番マトモな人物です。俗にいう普通の青年で、好きな女性と結婚する為に、必死になるんです。その彼女ジニィは、ま、イマドキの女性と言うべきなのかな。男を手玉に取るような女性で、本当にグレッグが好きなのかは、分かりません。言動を聞いていると、とっても怪しそうで、本仮屋さんが演じているので、とても誠実な大人しそうな女性に見えるけど、きっと中身はトンデモナイ女なんだろうなって感じがありました。

お父さん

お父さん?らしきフィリップは、柄本さんが演じてらして、この役は、柄本さんだからこそ、こんなに面白くなったんだろうなって感じでした。冷静に考えると、トンデモネーっていう親父なんだけど、でも、柄本さんだから、”しょーがねーなぁ、オッサン”って言ってしまうのよ。フィリップは、話から行くと、良い会社の経営者らしく、経済的にはとても裕福であり、妻のシーラとも、仲が良さそうでした。シーラは、浅野さんが演じられていて、優雅で、お茶目で、彼女も振り回される役です。とてもマトモな考え方をする人物で、感も鋭いかな。最後の最後で、シーラが一番全てを理解していたと思います。他の3人は、全体が見えていたのかどうかは怪しいかな。(笑)

浅野さん、美しくて驚いてしまいました。やっぱり、大御所の舞台女優さんは、マジで光輝くように美しいですね。いやぁ、驚いた。もちろん、本仮屋さんも美しいし可愛いのですが、浅野さんの、あの内からにじみ出てくるような美しさと優雅さは、やっぱり、桁違いだと思いました。うーん、また観てみたい。

お父さん

この舞台、私は、超!超!お薦めしたいと思います。これは、面白いです。誰が観ても、ツッコミを入れたくなるような内容で、本当に楽しめると思いますよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




「とりあえず、お父さん」    http://hpot.jp/stage/toriaezu