「技術者たち」を観てきました。
ストーリーは、
キレ者の金庫破り兼詐欺師のジヒョク(キム・ウビン)は、人材調達の名人グイン(コ・チャンソク)、すご腕ハッカーのジョンベ(イ・ヒョヌ)と組んで宝石店を襲撃し、その名を世間にとどろかせる。そんな彼らに目を付けた財界の大物チョ(キム・ヨンチョル)が、自らたくらむ計画に彼らを引き込む。それは、最高のセキュリティーシステムを誇る仁川税関に存在する大金を、わずか40分以内に強奪するというものだった。
というお話です。
金庫破りのジヒョクは、ちょっとネズミ小僧的な感じで、盗んでは慈善事業的な事に使ったりと、真意の解らない泥棒さん。その日は、宝石店を襲撃し、珍しい宝石を盗みます。その宝石店は、チョというギャングのボスの宝石店であり、彼に目を付けられてしまいます。
盗んだ宝石を売りさばこうとしてチョに見つかってしまい、仕事を手伝わされることになってしまいます。チョは、仁川税関に隠されている、政治家の莫大な裏金を横取りする計画を企んでいたのでした。しかし、その裏金は、セキュリティーのキツイ税関の中の最も警備が厳しい区域に隠されており、まして、金庫が簡単には開かない厳重なもの。セキュリティーの穴を突けるのは40分だけなのに、その時間内に金庫を開けられる人間が居なくて、今までずっと探していたのでした。
ジヒョクを見つけたチョは、完璧な計画を立てるようにジヒョクとその仲間に支持をして、もし、逃げようとしたり、失敗したら、家族や彼女を殺すと脅します。仕方なく、ジヒョクとグイン、ジョンベの3人は、仕事を引受け、計画を立て始めます。そして・・・。これは、表の話。
ジヒョクは孤児であり、そんな彼を育ててくれた施設の恩師が殺され、その復讐をする為に、ある計画を立てます。その計画は・・・。これを書いてしまうと、目一杯、ネタバレになるので書けませんが、このお話には、裏があります。ジヒョクが、一体、どこから計画をしていたのか。そして、最終的な彼の目的とは何なのか。もう一つおまけに、彼は誰の為に仕事をしたのか。それを最後、終わってから、考えてみて下さいね。
最近、気分が悪いので韓国映画は観ないようにしていたのですが、予告を観たら、面白そうだったので、つい観てしまいました。面白かったですよ。主演の男性が、あまり私のタイプではありませんでしたが、強盗仲間の男の子が、高橋一生さんに似ていて、可愛かったので良かったです。
話としては、うーん、何処までが計画だったの?!って、後から考えてしまうほど、調子が良すぎる話でした。普通は、そんなに計画通りに進む訳が無いので、ちょっとあり得ないかな。だって、後から考えると、すべてが彼の思い通りに進んでいて、もしかして、ドラえもんに未来を見せて貰ってきたんじゃないの?って言いたくなっちゃうほどでした。
まぁ、韓国映画だから、それも許しましょう。そんなもんだと思ってしまえば、とっても楽しく見れる映画ですよ。だって、観ている時は、それが予定通りとは知らないから、ドキドキハラハラだし、まして、危険な目にも合うから、きゃ~って思っちゃうの。楽しそうでしょ。味方だと思っていたら、敵に付いていたり、警察かと思っていたら・・・。いやいや、これ以上は言えません。ネタバレになっちゃう。
なんか、美術館にお金を寄付するという場面が出てくるのですが、美術館に寄付するより、自分で美術館を持てばいいだけじゃんと思ったのは私だけなのだろうか。それに美術館にお金を寄付するなら、有名絵画を購入して、美術館に寄贈した方が良いでしょ。自分の気に入った絵を美術館に飾ってもらえたら、その方が、よっぽどすごい夢じゃん。
もう一つ気になったのは、エンディング近くに、韓国の有名俳優たちが勢ぞろいしていたのですが、あれは何だったんでしょ。あれ?この人っ!っていう俳優さんが、次から次に出てきて、一言二言話して終わる場面があって、面白いなぁと思いました。カメオ出演がこんなに多いとは、驚きでした。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。素直に、面白かったです。あり得ない設定と、あり得ない偶然だったとは思いますが、それでも、差し引いたとしても、楽しめたので、良い映画だったのではないかと思います。ぜひ、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・技術者たち@ぴあ映画生活