「グラスホッパー」伊坂さんお得意の、普通の人が普通のまま巻き込まれて行く恐怖。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「グラスホッパー」を観てきました。


ストーリーは、

恋人を殺害した犯人へのリベンジを誓った鈴木(生田斗真)は、教職を辞め裏社会の組織に潜入しその機会をうかがっていた。絶好の機会が訪れた矢先、押し屋と呼ばれる殺し屋の仕業で犯人が目前であっけなく死んでしまう。正体を探るため鈴木が押し屋の後を追う一方、特殊な力で標的を自殺に追い込む殺し屋・鯨(浅野忠信)は、ある任務を終えたとき、殺人現場を目撃し……。

というお話です。


グラスホッパー

ハロウィンの夜、渋谷のスクランブル交差点に狂ったように突っ込む乗用車があった。車には男が一人乗っていて、混み合った交差点に真っ直ぐ入り、沢山の人をなぎ倒して殺していく。地獄のような光景の中に、ある女性が倒れている。その女性・百合子は、中学校教師・鈴木の婚約者であり、もうすぐ結婚するはずでした。ショックを受けた鈴木は、百合子の死んだ交差点へやって来て、彼女の事を思っていると、目の前にカードが落ちてきます。拾って読んでみると、百合子の死には、裏の力が働いていたということが書いてありました。


グラスホッパー

驚いた鈴木は、その裏を暴くために中学校を辞めて、カギを握るフロイラインという美容食品会社に就職をします。百合子の死の真相を暴くために、その会社の会長であり、裏社会の組織のボスである寺原会長とその息子に会いたいと思って、潜んでいるのでした。

ある日、やっと寺原Jr.に会えるチャンスが来て、彼を迎えに渋谷に行くのですが、人混みの中、寺原Jr.に”押し屋”と呼ばれる殺し屋が近づき殺してしまう。驚いた鈴木と比与子は、直ぐに、その”押し屋”を追いかけるのですが、逃げ足が速く、鈴木が一人、追う事になります。そして、押し屋こと槿と出会い、彼が普通のサラリーマンとして生活をしていることを知り、槿を比与子に報告することをためらってしまいます。そして、今度は鈴木が追われることに。

グラスホッパー

一方、殺し屋として、寺原の仕事を請負っていた”鯨”だったが、あまりにも寺原の情報を知り過ぎたため、寺原から暗殺命令が出てしまう。暗殺の仕事を受けたのは”蝉”と呼ばれる、若いナイフの使い手の殺し屋。”鯨”も、自分に暗殺命令が出た事を知り、”鯨”と”蝉”の攻防が始まる。そして、寺原にも、他の組織からの手が近づいていく。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

グラスホッパー

この映画、キャラクターがとっても面白くて良いのですが、なんか、こんな終わり方なんですか?群像劇だから、良いのかな。まぁ、面白く無かった訳では無いのですが、イマイチ、鈴木が、それで終わり?って感じでしたね。でも、伊坂さんの小説って、最後は、普通の人が普通に戻るってタイプが多いから、これも、その一つなのかな。

鈴木役の生田くん、上手いですね。頼りなさげな男として、完璧でした。私は、脳男の生田くんが好きなのですが、それとは全くタイプが違えてあって、平凡な教師として、誰も疑わなさそうな演技であり、良かったなぁと思いました。次回作は「秘密」かしら。薪警視正役、楽しみにしています。

グラスホッパー

蝉役の山田くん、今回、超!良かったですね。驚きました。あのかわいい顔で悪役って、超!イイ!!アクションも上手いし、いやぁ、驚いた!こんなに悪役のオーラが山田くんから出てくるなんて、凄いっす。彼は、これから楽しみですねぇ。だって、あの下から睨みつける目線は、もう、あなたになら殺されてもいいわって思わせる目ですよね。彼なら浦沢直樹の「モンスター」のヨハンが出来るんじゃないかな。「モンスター」の実写化、日本でもして欲しいなぁ。

グラスホッパー

と、話は反れましたが、これ、マジでキャストがピッタリでしたね。菜々緒さんも良かったし、浅野さんの鯨も良かったし、押し屋もメッシュの女も、みーんな、驚くほど合っていて、驚きでした。そうそう、私、山崎ハコさんって、初めて見ました。歌手の方なんですよね。

イナゴは群れると凶暴になり変色するって、初めて知ったけど、そんなイナゴを佃煮にして食べる人間も凄いよね。沢山発生したら、沢山捕まえられるから、佃煮が沢山出来るんでしょ。という事は、黒くなったイナゴを食べる率が多いって事だよね。それ食べたら、人間って、凶暴になるのかな。だって、アドレナリンが沢山出ているイナゴって事でしょ。どうなんだろう。なんか、恐くなってきた・・・。

グラスホッパー

私は、この映画、面白いと思ったので、お薦めしたいと思います。色々な人が色々な形で関わって来て、人々が入り乱れるって内容なので、アクション映画やサスペンス映画のように、最後、スッキリという感じでは無いような気がします。まぁ、一応、決着は付きますけどね。謎は残ったままの部分がありますが、小説は、この続きがあるようなので、後は、小説を読みましょう。ぜひ、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




グラスホッパー@ぴあ映画生活


グラスホッパー (角川文庫)/角川書店(角川グループパブリッシング)
¥637
Amazon.co.jp

マリアビートル (角川文庫)/角川書店
¥802
Amazon.co.jp