「劇場版 MOZU」を観てきました。
ストーリーは、
妻子の死をめぐる謎を追い、その果てに警察内部に存在する闇を暴いた公安警察官の倉木(西島秀俊)。それから半年、ペナム大使館襲撃と高層ビル占拠爆破というテロが同時に勃発。これらの事件は、犯罪プランナーの高柳(伊勢谷友介)と暗殺のプロフェッショナルである権藤(松坂桃李)が率いるグループによるものだった。彼らは、戦後犯罪史に残る組織的犯罪や経済事件に関与しているとうわさされる人物、ダルマ(ビートたけし)の名のもとに、さらなる規模の計画を進めており……。
というお話です。
倉木は、自分の家族が死んだ真相を、まだ追っていて、裏に何かあると疑っていました。ある日、ベナム大使館の襲撃があり、その襲撃理由が、どうも大使の娘にあるようだと言う事が解ってきます。大使の娘は、何とか守ったのですが、代わりに大杉の娘が誘拐されてしまい、娘との引換えで大使の娘を渡せと言われてしまいます。
大杉の娘と一緒に、明星も誘拐されてしまい、奪還する為に、倉木と大杉は、ベナムへ向かいます。ベナムでは、ダルマと呼ばれる男の手下である高柳と会い、ダルマの実態を知る事となる。大杉は、ダルマの手下の権藤と交渉を行い、自分の娘も大使の娘も助けて、日本へ戻る事となる。権藤は、執拗に大使の娘を追っていたのだが、「百舌」が現れ、戦闘の末、殺られてしまう。
倉木は、自分の家族が亡くなった真相をダルマから聞かされ、絶対に許さないと誓うのですが、ベナムでは決着を付ける事が出来ずに、日本へ帰って来る。そして、決戦は日本の地で・・・。後は、映画を観て下さいね。
うーん、こんなもんなんですね。ダルマがあまりにも膨らみ過ぎて、もっと、なんか巨大な組織っていうか、巨大な組織なんだけど、イマイチ、インパクトが少なかったという気持ちがしました。確かに、TVシリーズから言われていた、日本の政治を裏で操っていたという存在ではあるのですが、みんなの夢に出てくるとか、その理由が全く理解出来ませんでした。夢に出てきたからって、何だったんだろう。
それに、百舌の存在が、ダルマに全く関係が無いので、なんだかなぁ~と思ってしまいました。新谷が出てはくるのですが、なんで出てきたんだか、なんで自分の真似をしている人間を殺しているのか、それも意味不明でした。真似しているだけで殺されちゃ、たまんないよね。
今回は、大杉の活躍も、あまり関係が無かったし、明星も活躍の場がほとんど無いので、なんだか、とりあえず、主要キャラクターを出したかったというだけみたいに見えてしまって、残念だったなぁ。ストーリーに関係無いんですもん。倉木とダルマの戦いだけを描いているので、他の部分、一切、要らなかったように見えました。
で、倉木とダルマの戦いですが、あまりにもあっさりなので、それだけ?って思うほど、簡単でした。ここまで巨大な悪とか言うんだから、もっとなんかありそうな気がしたんだけどなぁ。結局、東が一番のキーマンだったってことで、それなら最初から倉木とダルマと東だけでやれば良かったじゃんって言いたくなっちゃいました。
百舌シリーズの原作は、まだ先があるから、これだけって感じがあるのは仕方がないとは思いますが、どーも、スッキリしないのが、不満でした。それだけって感じなんですもん。無駄に倉木がカッコつけてて、その割には、全然、働いてなかったりして、もー、あんたは税金の無駄使いだよって感じ。普通、こんなんだったら、公務員をクビになってるでしょ。もっと、働こうよ。
という訳で、私は、この映画、お薦めともお薦めでないとも言えません。それ程、面白いとは思えなかったのですが、TVシリーズを観ていた方には、一応、決着は付くので良いと思います。だけど、観た後に、それだけ?って感じが残って、スッキリする事は無いと思います。北野さんと伊勢谷さんの悪役は良かったんだけどね。でも、ストーリーがこれじゃ、何ともねぇ。まぁ、気になったら、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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