12作目
東京国際映画祭 ワールド・フォーカス部門「ボディ」を観ました。
ストーリーは、
オルガは自分の肉体を嫌っており、摂食障害を患っている。オルガの父は警察の仕事で毎日死体を見ており、もはや何も感じなくなっている。オルガは父を憎んでいる。父は酒に頼っている。セラピストのアンナは、オルガの治療にあたると共に、父のことも気にかける。そんなアンナは、実は肉体以上のものを信じていた。彼女は死者と交信ができるのだった…
というお話です。

摂食障害を患っているオルガは、自分を嫌っていて、とても精神的に不安定です。父親は、そんな娘を心配しながらも、娘とのコミュニケーションをどう取って良いのか解らず、仕方なくお酒に逃げてしまっています。ある日、オルガが通っているセラピーのセラピストは、父親の事も心配になり、相談に乗るようになります。
このセラピストのアンナですが、死者と交信が出来ると信じており、イマイチ、ちょっとハズれています。そんなアンナと、オルガ、そして父親は、上手く行く事が出来るのか。後は、映画を観て下さいね。

この映画、辛かったなぁ~。眠くて眠くて、死にそうになりました。朝一だったからというのもあるかも知れないけど、なんか、父親と娘の間に確執があり、それを緩和する為に、セラピストが出てくるんだけど、どーも、どのキャラクターにも感情移入が出来ないんです。
娘は、自分を嫌悪していて、摂食障害を患っているんですね。で、食べては吐くというのを繰り返してしまうんです。それを治さなければと、セラピストに通うのですが、なんか、そんなセラピーで効くの?って感じで、お父さんも、娘を心配しながらも、あまり近づくことが出来ないんです。

そこへ、アンナが入ってきて、なんだか、ぐちゃぐちゃかき混ぜて行くのですが、良く解らないんですよねぇ。まぁ、私がうとうとしてしまったのも悪いんだけど、なんだか、ダメだったのよね。死者と交信が出来るとか、面白そうなハズなのに、全然盛り上がらなくて、画面も、同じ明るさが続き、惹きつけられる部分が無かったんです。
オルガの女優さんは、美しいんだけど、アンナを演じている女優さん、美しいけど、身体がボテボテで、おばさんなんだから当たり前と言われてしまえばそうなのですが、やっぱり、あまり見たくない絵でして、それもイヤだったのかも。お父さんは、優しそうな人なんだけど、イマイチ、インパクトが無いのよね。

あと、セリフ(字幕ですが。)が、頭に入ってこないんです。セリフが悪かったのか、私が座った席が悪かったのか。六本木のスクリーン7で観たのですが、このスクリーン、K列より後ろだと見やすいんですけど、この時、F列の真ん中だったんですね。あの大画面で、F列の真ん中だと、字幕が右端に出るので、画面を右に移して読んでから、また真ん中に戻るので、忙しいんです。やはり、字幕がある映画だと、後ろの方が良いですね。K列より後ろだと、真正面に画面を見て、その中に字幕も収まるので、気持ちが良いのですが、今回は、キツかったなぁ。邦画は問題ないんですけどね。
という訳で、あまり満足した感想が書けません。ゴメンナサイ。

私は、この映画、あまりお薦め出来ません。私は、楽しめませんでした。でも、この映画、「ベルリン映画際監督賞受賞」作品なので、見方によっては、面白いのかも知れません。私は、その面白さまでたどり着けませんでした。残念です。もし、日本公開があったら、試しに観てみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
東京国際映画祭 ワールド・フォーカス部門「ボディ」