【TIFF2015】「俳優 亀岡拓次」とっても愛らしい亀岡は、本当はとても欲張りなのかも。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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10作目

東京国際映画祭 アジアの未来部門「俳優 亀岡拓次」を観ました。


ストーリーは、
亀岡拓次、37歳独身。職業は脇役メインの俳優。“最強の脇役”ぶりで仕事が途切れることはないが、プライベートは安い居酒屋をひとり飲み歩く地味な生活。そんな亀岡がロケ先で出会った居酒屋の女将・安曇に恋をして…。世界的巨匠からもオーディションの声がかかり、脇役人生に大きな転機が訪れるのか…? 

というお話です。


亀岡拓次

俳優 亀岡拓次。見た目は穏やかなオッサン風なのですが、これでも名の知れた俳優なんです。でも、彼は、主役では無く脇役。プロの脇役と言って良いほど、すごい数の作品で脇役として出演しているのでした。そんな彼も、もう37歳になり、そろそろ一人が寂しくなってきたようで、飲み屋でも、ママにグチをこぼす日々。

ある地方ロケに行き、夜、一人で小さな飲み屋に入ると、その店に美しい女性が働いています。話を聞くと、そこの店主の娘で、店を手伝っているとのこと。亀岡は、一人で盛り上がり、「大人用オムツをはいて、花束を持って、また来ます。」と話します。


何故、大人用オムツで花束なのかというと、ちょうどその時のニュースで、宇宙飛行士同士の不倫の事件をやっていて、女の方が、遠くに住む男の家まで車で行くのですが、トイレ休憩を取らずに行けるようにオムツをはいて、スパナを持って、男を殴りに行ったというニュースだったんです。それ程に会いたかったのか、殴りたかったのか、その話で盛り上がったので、亀岡は、そう言ったんです。

亀岡拓次

それからまた、亀岡は、他の現場に行き、バーでフィリピン人の女の子との絡みの場面の撮影で、つい、本物の酒を飲んで撮影をしてしまい、失敗したり、はたまた、舞台に出て、大物女優に嫌味を言われたりと、何とも、普通の日々が続きます。こんなに仕事をしているのに、彼は主役をはることはありません。

そんな毎日の中、外国の有名映画監督からのオファーがあり、オーディションを受けることになり、もしかして、有名監督の目に留まるかもという期待と共に出かけて行きます。オーディション結果は解らず、また、地方の仕事周りに出る亀岡ですが、友人と話をしていて、やっぱり、地方ロケで知り合った飲み屋のお姉さん・あずみが気になり、スクーターに乗って、オムツをはいて、花束を持って、向かう事になるのですが・・・。後は、映画を観て下さいね。

この映画、面白かったなぁ。亀岡役の安田さん、本当に上手いですね。役者魂をもった、完璧な脇役俳優であり、時には、彼の演技に神が降りたりしちゃって、凄い映像が撮れたりするんです。ある監督の作品で、殴られた瞬間に眼球が飛び出たりして、もう、凄いんですよ。(笑)それくらい、素晴らしい脇役であり、監督たちからも、一目置かれているんでs。

亀岡拓次

こういう俳優さんって、居ますよね。主役をはる人って、あっと言う間に消えてしまったり、飽きられたりするけど、脇役の人達って、数をこなすから、演技の幅は広がるし、重みは出てくるし、舞台などでも経験を積んできているので、素晴らしい人が多いです。私は、ヒーロー戦隊モノとかでも、真ん中のヒーローは好きじゃなくて、周りの人の方が好きなので、脇役の人達、好きなんです。でも、最近、脇役をやっている人が人気になってしまい、舞台チケットなども取りにくくなってしまって、とても辛いです。

この亀岡さんって、監督たちに重宝がられていて、たくさんの作品に出演しているようなのですが、お給料、良いのかな。だって、自分の家に帰ったとこって、場面に無かったんです。どんな家に住んでいるんだろう。大体、部屋の中を見ると、几帳面だったりとか、性格が見えてくるので、なんでこの年齢で結婚していないのかなって言う事が解ってくるんだけど。ロケが多いから、あまり家には気を使っていないという事なのかしら。豪華マンションに住んでいたりするのかも知れませんね。


誰もが主役になる事はあり得ないから、脇役の人が沢山いる、この世の中で、自分の人生だけは、自分が主役だから、やりたい事をやり、妥協せずに、納得した生き方をしていれば、それが、素晴らしい作品になるのでしょう。亀山は名脇役だけど、自分の人生は、輝いているんだろうと思いました。

亀岡拓次

私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。本当に面白かったですよ。大笑いしながら観ていました。だって、どこか抜けていて、助けてあげたくなるんですもん。可愛い男性なんです。安田さん、最高です。そして、私の好きな新井さんも、良かったですよ。監督役で出演していたのですが、優しそうな監督でした。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ



東京国際映画祭 アジアの未来部門「俳優 亀岡拓次」

http://2015.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=33


俳優 亀岡拓次@ぴあ映画生活