「バクマン。」原作も面白いんだろうけど、この映像は素晴らしい新しい試みだと思います。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「バクマン。」を観てきました。


ストーリーは、

優れた画力を持ちながら将来の展望もなく毎日を過ごしていた高校生の真城最高(佐藤健)は、漫画原作家を志す高木秋人(神木隆之介)から一緒に漫画家になろうと誘われる。当初は拒否していたものの声優志望のクラスメート亜豆美保への恋心をきっかけに、最高はプロの漫画家になることを決意。コンビを組んだ最高と秋人は週刊少年ジャンプ連載を目標に日々奮闘するが……。

というお話です。


バクマン

高校生の真城最高と高木秋人は、それまで同じクラスメートだったのに、そんなに交流を持っていた訳ではないようでしたが、最高が授業中に書いていた落書きを見つけた秋人が、その上手さに驚き、一緒に漫画家になろうと誘われます。そんな事無理だという最高でしたが、彼が書いていた落書きはクラスメートの亜豆美穂を描いたものであり、彼女が声優を目指すと聞き、自分も漫画家を目指すから、願いが叶ったら結婚してください!と告白してしまいます。

バクマン

そんな事から始まった、2人の漫画家ですが、秋人が話を考えてプロットを描き、最高が作画をするという流れで行く事を確認します。そして、何作か、始めて行く事に。まず「ふたつの地球」という作品を描いて、ジャンプを発刊している集英社へ持ち込みをしに行きます。服部という編集者が2人の作品を見て、アドバイスをいくつかして、それを直して描いてきたらまた見ると言ってくれたので、2人は1作目でこれほど言って貰えるならと、直ぐに次の作品に取り掛かります。

そして、何作目かを手塚賞に出してみようと言われ、なんと入賞する事となる。まだ17才で、それも漫画を描き始めて間もないのに入賞するとは、と驚かれるのですが、最高は、トップを取れなかったのが不満のような顔をしています。すると、佳作だった福田や平丸、中井など、今まで、十分に経験を積んできた彼らと出会い、自分たちが、どれ程、すごい賞を取ったのかという事を理解し始めます。

バクマン

彼らの目標は、同じ高校生漫画家の新妻エイジ。彼は、10年に一度の天才漫画家と評されていて、彼に勝つこと=読者投票で1位になることが目標となります。手塚賞に入賞し、まだ、連載を持っていない最高と秋人は、まず、連載を描かせて貰う事が最初の難関でした。最初の作品では、連載を貰えなかった2人でしたが、作風を変えて挑んだ2度目の編集会議で、連載をさせて貰えることが決まり、2人は、連載を持つ漫画家として羽ばたき始めます。しかし、連載を続けて行くにつれ、その辛さを実感し、人気が失速して行きます。彼らは、人気を取り戻し、新妻に勝つことが出来るのか。後は、映画を観て下さいね。

バクマン

これ、超面白かったです。内容は、まぁ、サクセスストーリーだし、それほど外れたものでは無いのですが、何が良かったかと言うと、斬新な映像です。漫画というものを、映像で表現しようとするので、どうやるんだろうと思ったら、こんな風にしたのね。いやぁ、画面の中を、コマ割りが所狭しと割って行くところが、面白いし、斬新だって思いました。プロジェクションマッピングのように、漫画のコマが、人物に被ったり、背景になったり、スゴイんです。確かに、こんな風に表現されると、動かない漫画が、すごい迫力で迫ってきたりと言う、動きが出てくるんですよね。この監督、上手いっす!!!


もちろん、主役の神木くんと佐藤くんのコンビのバランスも良かったと思います。ガンガン進んでいくように見えるけど、結構、考えている秋人と、何でも恐る恐るやってみるタイプに見えるけど、ここぞという時に力を発揮する最高のコンビは、とてもバランスが良いように見えました。


バクマン

漫画家というと、実は、昔、吾妻ひでお先生の仕事場にお邪魔したり、山田ミネコ先生のお手伝いに行ったりしたことを思い出します。まだまだ、私もキャンキャンした学生のお子ちゃまだったのですが、この映画を観て、漫画家の先生って、すごい競争の中を戦ってきた人々なんだって事を改めて知りました。私の知っている漫画家の先生方は、とっても穏やかに見える人達で、優しかったように思うのですが、それは、私が、まだ子供で、”女の子”だったからなのでしょう。その頃に、欲があれば、サインでも貰っていたのにね。(笑)

バクマン

最高の叔父で、漫画家だった川口たろうは、漫画の人気が無くなり打ち切りを言い渡された後に、亡くなってしまうのですが、これ、マジで結構、あるのでしょうね。だって、週刊誌の連載だと、週3日以上は徹夜をしなければ終わらないらしいし、腎臓が悪くなるの当たり前ですよね。まして、これでお酒が好きだったりしたら、肝臓にもきてしまう。そりゃ、身体壊れますよ。漫画雑誌も、もう少し、無理させないやり方って無いんですかね。まぁ、読む方は、もっともっと先を読みたくなるし、難しいのでしょうが、描く人が壊れてはお金にならないので、金の卵は大切に割らないように、育てて欲しいなぁと思います。


バクマン

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。面白いです。アクション映画などとは、ちょっと違いますが、この映像は、今までに無いような感じで、誰が観ても、楽しめると思います。漫画のペンを武器のように見立てて、戦うように描くとか、面白かったなぁ。これは、原作も面白いのだと思いますが、面白い作り方をした監督に拍手を送りたいです。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




バクマン。@ぴあ映画生活



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