「合葬」明治に入る混乱期に無残に散った命。それで良かったの? | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「合葬」を観てきました。


ストーリーは、

慶応4年、260年以上にわたって続いた徳川幕府が終えんを迎えた。江戸幕府第15代征夷大将軍・徳川慶喜に仕えていた秋津極(柳楽優弥)は、何の前触れもなく婚約を破談にしたことで婚約者の兄である福原悌二郎(岡山天音)から激しい怒りを買う。秋津に破談の真意を問いただそうとする福原は、ひょんなことから幼なじみの吉森柾之助(瀬戸康史)と再会する。秋津、福原、吉森が顔をそろえる中、吉森が養子先を追い出されて行くあてのない身だと知った秋津は、自分の所属する幕府解体反対組織・彰義隊への入隊を持ち掛ける。

というお話です。


合葬

徳川幕府の時代が終わり、明治が始まる頃、15代将軍・徳川慶喜に使えていた彰義隊に属する秋津極は、友人の福原悌二朗の妹・砂世と婚約をしていたのですが、突然に、家に訪れ、破断して欲しいと願い出ます。砂世はとても悲しみ、悌二朗は理由を問いただしに、極の元を訪れます。極は、彰義隊として上野に籠り、徳川の世の復活を願い、決起する気持ちを固めて、砂世に迷惑をかける訳に行かないと思い破断にしたのですが、その事は告げません。

合葬

悌二朗は、そんな極と、もう一人、幼馴染の吉森柾之助に会い、彰義隊が無謀な事を考えている事に気が付きます。今さら、無駄な事を止めるように説く悌二朗でしたが、極たちは受け付けません。そんな時、彰義隊の森篤之進と出会う事となり、篤之進は悌二朗に、極たちを止める為に、力を貸して欲しいと言われ、彼らの間違った考えを正す為に、彰義隊に入る事を決めます。

合葬

極は、決起する為の準備を進め、柾之助は、そこを出ても行くところが無いので、何となくそこでぼんやりしており、悌二朗は、彼らを止める為に、何度も間違っていることを説いて周ります。しかし、時間は刻々と過ぎて行き、決起する日は迫ってきます。

そして、とうとう戦いが始まり、次から次へと倒れて行く彰義隊の青年たち。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

合葬

私、歴史は得意では無いので、彰義隊なる人達を知りませんでした。白虎隊は、TVでドラマをやっていたから知ったけど、こちらは、初めて知りました。でも、徳川幕府は、徳川慶喜が良く考えた末に無血開城ってしたんじゃないの?だから、自分の親分が出した結論を下っ端が覆すって、許されないよね。裏切り行為じゃん。なのに、どうしてそういう行動をしてしまうかと言うと、やっぱり、自分たちが優遇されないと言う事への反発でしょ。何処までも人間の欲が絡んでいて、哀しいですね。

合葬

こんなに若いのに死ぬことを選ぶなんて、やっぱり誰か上の人間が、理解出来るまで話をしてあげる必要があったと思うんです。同年代の友達では無く、年配で時代を良く解っている人が、話をするべきだったと思うなぁ。若くて、これからっていう命が、簡単に消えてしまうなんて、納得が出来ませんでした。歴史だから仕方がないけど、もう、こんな事は起きないようにして欲しい。


合葬

極役の柳楽くん、やっぱり好きだなぁ。顔がキレイなのよね。そして演技も上手いし、目力も強いので、これからますます期待が出来る感じでした。瀬戸くんは、優しい感じですよね。今度は、悪魔のような殺人者とか、アクションもやって欲しいかなと思います。岡山くんは、私、あまり知らなかったのですが、今度、「ライチ光クラブ(映画)」にヤコブ役で出演と書いてあったので、楽しみです。


合葬

私は、この映画、まぁ、お薦めしたいと思います。とても美しい描き方をしているのですが、イマイチ、テンポが悪いような気がして、途中で、クッ、クッ、と惹きこまれて行く気持ちが止まってしまうんです。何でだろう。もう少し、スムーズに話を流して行けそうな気がしたんですけど、どーも、そんな気持ちがしました。一度、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




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