舞台「NINAGAWA マクベス」を観てきました。
ストーリーは、
中世のスコットランドでの物語。ダンカン王の信任が厚い武将マクベスは、反乱軍を鎮めての帰途、どこからともなく現れた魔女たちから「マクベスは、コーダの領主になり、やがては王にもなるとのこと。また同行の武将バンクォーはその子孫が王になる」と告げられる。折しも、マクベスをコーダの領主にとの勅命を受け、魔女の予言の一つが、早くも成就される。呆然としながらも、王座への野心に燃え始めたマクベスは、ことの次第を早速マクベス夫人に手紙で知らせると、夫人はマクベス以上に激しく野心を燃えあがらせます。
マクベスは、ダンカン王を暗殺。それを聞いたダンカン王の息子マルコムは身の危険を感じ、英国に逃亡し、それを良い事に、マルコムに親殺しの濡れ衣を着せて、まんまとマクベスは王位に付きます。家臣のマクダフは、あまりの事の速さに疑念を抱き、マクベスを疑います。

マクベスは、今度は自分と一緒に預言を受けた、”バンクォーの子孫が王位を継ぐ”という言葉が気になり始め、バンクォーの子孫を根絶やしにしようとバンクォー親子の暗殺を謀ります。しかし、バンクォーの息子が逃げ伸びてしまいます。
ある日の宴会で、マクダフが来ていなかったことに不安を感じ、荒野の魔女たちのところへ出向き、預言を聞き出そうとします。すると「女から産まれた者にマクベスは滅ぼされないし、バーナムの森が城まで動いてこない限り、マクベスは王座に居る事だろう。そしてマクダフに用心するように」と話します。怒ったマクベスは、マクダフの妻子を殺してしまいます。
マクダフは、こっそり英国に居たマルコム(ダンカンの息子)に会いに行っていたのですが、自分の妻子がマクベスに殺された事を知り、マルコムに、スコットランドを救う為に、一緒に立ち上がって欲しいと願い、英国軍の協力を得て、マクベスの居るスコットランドに攻め入る。そして・・・。
というお話です。

このNINAGAWAマクベスは、何度も再演しているようですね。これほど面白くて、美しいのですから、当たり前ですが、やはり、驚くほど素晴らしかったです。これぞ、演劇界の王道と読んで良いほど、素晴らしくて、感動でした。
マクベスは、言わずと知れたシェークスピア劇なのですが、それを日本風にアレンジしてあり、マクベスたちが武将という感じなんです。そして、甲冑を付けて演じているのですが、名前は、マクベスとか、マクダフとか、そのままなんですね。でも、全く、違和感が無いんです。そして、荒野の魔女たちは、歌舞伎的な感じになっているんです。セリフは、シェークスピア劇のそのままなのに、身に付けているものや、化粧、そして動きなどが、歌舞伎になっていて、とっても斬新なんです。
もう、これ、感想とか書いている場合じゃないって言うか、素晴らしい役者さん揃いで、私のような素人があーだこーだ言う事も無いほど、完璧で美しくて、ため息が出るほどの舞台でした。本当に、こういう舞台って、感想が無くなってしまうもんなんですね。驚きました。ただもう、目の前の舞台に惹き込まれて、何とも言えない感動の酔いしれるって、こういう事を言うんだなって言う事が分かりました。
これは、舞台を観るなら、まず、抑えておかなければならない舞台と言って良いのでしょう。この舞台の素晴らしさが解らなかったら、他の舞台を観ても、面白さなんて解らないと思いました。それくらい、衝撃的な作品でした。もう、だから、感想、ありません。素晴らしい以外に、何もありません。
という訳で、この舞台、超!今までに無いほどに超!お薦めなのですが、また、再演してくれるかなぁ。私は、また、NINAGAWAマクベスの公演があったら、行こうと思っています。それくらい、ドハマりしました。たしか、DVDが出てるかも知れないので、良かったらそちらも観てみて下さい。
ぜひ、楽しんで観て下さいね。
NINAGAWAマクベス https://twitter.com/ninagawamacbeth
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