「GONIN サーガ」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
1995年。多額の借金を抱えた万代をはじめとする5人組が、指定暴力団五誠会系大越組を襲撃して現金強奪に成功する。だが、大越組がヒットマンを放ったことにより事件は激化。関与する者たちは命を落とし、大越組も解散した。2014年。五誠会は3代目・誠司(安藤政信)に引き入れられて勢力を拡大。そんな中、大越組幹部を父に持つ久松(東出昌大)と大輔(桐谷健太)、五誠会に囲われている麻美(土屋アンナ)、19年前の事件を調査しているルポライターの森澤(柄本佑)が出会ったことにより……。
というお話です。
1995年の事件により、家族を失った久松勇人と大越大輔。久松勇人は大学生となり、母親と二人暮らし。母:安恵は、父のことを邪見に扱った組を恨んでおり、その名誉を回復したいと思っています。大輔は、父亡き後、組の復活を夢見て、五誠会の誠司の手下として働いています。あれから19年、2人は、父親の命日に事件現場で再会します。大輔は、勇人の母親が、五誠会の店で暴れて嫌がらせをしている事が問題になってきていて、そろそろ危ないから辞めさせた方が良いと助言をします。勇人も母親を止めているのですが、どうしても止めてくれません。
ある日、安恵の飲み屋に森澤というルポライターだという男がやってきます。彼は、19年前の抗争で亡くなった方の遺族の記事を書きたいと言って、取材に来たのでした。安恵は、最初は怒って帰したのですが、悪い事をしたと思い、二度目には話を聞くことにします。すると、森澤は色々な情報を集めていて、久松が組長を護って返討ちに合い、建物の中で殺されたという事実を知り、やっぱり自分の夫は素晴らしい働きをしていたのだと確信し、それを認めなかった五誠会に復讐しようと誓います。
安恵は、自分の命と引換に五誠会に警察が踏み込めるよう、罠を仕掛けるのですが、五誠会の方が上手で、結局、自殺に見せかけて殺されてしまいます。怒った勇人は、五誠会に復讐をするべく、式根誠司に襲撃をするのですが、失敗し、逃げます。大輔は、襲撃時に誠司が犯人を殺そうとするのを制止したため、誠司に、お前の大越組の再生などあり得ないからと言われ、五誠会への恨みが膨らんできます。
母親の葬式に森澤が現れ、勇人に安恵が殺されたのは自分が事件の真相を話したからだと思うと話、一緒に復讐をしないかと持ち掛けられる。勇人は、一度失敗したもののもう一度出来るならと思い、大輔は、戸惑いながらも了承し、五誠会への復讐の作戦を立て始める。そこへ、菊地麻美も、五誠会の式根親子に秘密を握られており、その証拠を取り戻したいと言う事で、この計画に乗って、4人で五誠会の隠し金を強奪することとなる。
そして計画は動き出すのですが・・・。後は、映画を観て下さいね。
いやぁ、なんか、とってもレトロな雰囲気のヤクザ映画を観たようで、スッキリと言うか、哀しいと言うか、何とも言えない気持ちになりました。私は、面白かったです。日本で、あんなにバンバン、銃の発砲は出来ないと思うけど、まぁ、映画ですからね。(笑) でも、スッキリしました。
「GONIN」という映画、確か、観たような気がするのですが、ほとんど覚えていないんです。ビデオで観たと思うんですけど・・・。で、今回、その因縁を引きずって、子供たちが動くのですが、なんか、どこまでも親の亡霊に踊らされてしまう子供たちって、可哀想ですよね。親だったら、子供には、悪い事は忘れて欲しいと思うものじゃないかな。良い事は引き継がせたいけど、悪い事は、子供にはやらせたくないよね。普通に幸せに育って欲しいと思うのが、親心じゃないの?それを、復讐とかで引きずるのはダメでしょ。

でも、子供の立場からすると、尊敬していた親の復讐をするのは当たり前だと思うし、それをやらなきゃ始まらないって思う気持ちも解るので、何とも複雑でした。ヤクザの世界とか、面倒臭そうですね。でも、イマドキ、ヤクザだって、ハイテクの時代でしょ。アプリ会社とか作って、儲けてんじゃないの?頭の良い人でないと、あんなに沢山の人間を束ねて、引っ張って行くのは大変そうです。でも、付いてくる人が居るって事は、それだけカリスマ性があるのでしょうね。
話の進み方としては、ヤクザ映画の王道で、復讐には復讐をと言う感じかな。でも、昔のヤクザなら、任侠道というように、仁義を通すのがヤクザであり、騙したりという卑怯な事はしなかったと思うんだけど、今は、目一杯、卑怯な奴らばかりでした。あ、主人公たちは、卑怯じゃないよ。ちゃんとしてるけど、ヤクザさんたちは、卑怯だなーみたいな感じでした。なんか、今回のヤクザの下っ端は、頭が超悪そうで、なんだか、笑ってしまうほどでした。

主役の東出くんは、冒頓なヤクザの息子って感じは良く出ていたかな。桐谷さんは、浦ちゃんのイメージとは打って変わって、ヤクザの下っ端になってました。一番良かったのは、柄本さんかな。彼は、謎のルポライターなんですが、これが、良い味出しているんです。彼のおかげで、映画の深みが増えたような気がします。やっぱり、上手いですね。久しぶりの根津さん、太ってたけど、確かに根津さんでした。やっぱり重鎮らしい存在感でした。
久々に、ヤクザ映画というものを観せて頂いて、楽しめたので、私は、お薦めしたいと思います。但し、ヤクザ映画などに違和感の無い方でないと、またも、残酷に、バンバン人が殺されますので、それでも大丈夫な方だけです。結構、沢山、死んだと思うよ。数えられなかったけど。(笑)ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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