「涙するまで、生きる」生きるという事の大切さを淡々と描いていてじーんときました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「涙するまで、生きる」を、ジャック&ベティで観てきました。


ストーリーは、

フランスからの独立運動が熱を帯びる、1954年のアルジェリア。軍人だった過去を持つ教師ダリュ(ヴィゴ・モーテンセン)は、殺人容疑で裁判にかけられることになったアラブ人モハメド(レダ・カテブ)を山の向こうにある町へ送るよう憲兵から命を受ける。山道を進んでいく途中、モハメドに復讐(ふくしゅう)を果たそうとする一団からの襲撃、反乱軍の戦闘などと対峙(たいじ)するダリュとモハメド。二人はさまざまな危険を切り抜けていく。

というお話です。


涙する

アルジェリアの山中にひっそりと建つ小さな学校。そこには、地域の貧しい子供たちが、毎日通って、勉強を習っています。そこの教師ダリュは、元軍人でありながら、その仕事に嫌気が指し、教師としてこの地で学校を開きました。

涙する

ある日、村で殺人をしたとされるアラブ人モハメドを、裁判を受けさせる為に、山向こうの町まで送り届けて欲しいと憲兵に頼まれます。嫌がっていたダリュですが、憲兵の言う事を拒否する事が出来ず、仕方なく送って行くことに。モハメドは、人を殺すようには見えないのですが、家族を養う為の小麦を盗まれそうになり、仕方なく、殺してしまったのでした。

2人が町に向けて出かけようとする日の朝、村人からの襲撃があり、モハメドを渡せと言われますが、ダリュは応戦し、モハメドを守り、直ぐに町に向けて旅立ちます。町に向かう道すがらも、何人もの追ってがあり、逃げ隠れながら、道を急ぎます。

涙する

そんな中、モハメドは、何故こんな事になってしまったのか、ダリュに全てを話します。一族の掟として、殺したのだから、自分から出て行って殺されなければならないが、殺されたら、今度は自分の弟が、その報復として相手を殺さなければならないので、自分が一族に殺されなければ良いので、裁判を受けて、死刑になりたいと話します。

涙する

町まで、あと半分かというところで、反乱軍と政府との戦闘に巻き込まれ、反乱軍の捕虜となってしまうのですが、なんとか助け出されます。ダリュは、元軍人であり、少佐だかの地位だったため、政府軍に助け出され、直ぐに解放されます。

そして、そこに町が見えてという場所で、ダリュは、モハメドに、ここで右へ行けば、逃げる事が出来るんだと話します。モハメドは、どう決断を下すのか、後は、映画を観て下さいね。

涙する

このお話は、カミュの小説だそうですが、私は、読んだことがありません。良いお話でした。命とは、生きるとは、どういう事なのか。命ある者は、その与えられた命をありがたいと思って、精一杯生きる責任があるのだということを、教えてくれているように思えました。

村人から襲われ、軍の戦いに巻き込まれ、命というものが、ほんの一瞬で消えてしまう事を何度も目にして、それに道理があるのかというと全く無く、ただ、そこに横たわって行く人々、動物たち、全ての命が、なんて儚いものなのかということを思い知らされると、命って、大切なんだなぁと思ったと思います。本当に、人間なんて、一瞬で死ねてしまう。だからこそ、生きれるなら生きなければと思います。

涙する

もちろん、自殺する人が悪い訳ではありません。私は、自殺肯定派です。どうしても耐えられなければ、自殺しても良いです。でもね、一度、考えてみて欲しい。本当に、誰も助けてくれないのか。周りに誰も居ないのか。どこかに電話して話を聞いて貰えないのか。何かして欲しいです。


とてもシンプルな話なのですが、命の大切さを解り易く描いてくれていると思いました。観た後に、じーんと心に沁みてくる話です。ヴィゴ様が、やっぱりステキでした。この影がある感じが、何とも言えずに美しいのよね。ステキなオジ様の典型的ヴィゴ様、大好きです。

涙する

私は、この映画、お薦めしたいと思いました。カミュの原作なので、やっぱり、心に沁みます。うーん、やっぱり、簡単に命を捨てるとか、言っちゃダメだよね。最後の最後まで、とりあえず頑張ってみようっていう気持ちになりました。それでもダメなら、仕方ないけどね。単館系の映画が好きな方には、喜んで頂ける映画だと思います。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




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