「ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声」を観てきました。
ストーリーは、
名門少年合唱団を有する私立学校に入学した問題児のステット(ギャレット・ウェアリング)は、厳格な合唱団団長カーヴェル(ダスティン・ホフマン)に天性の美声を見いだされる。才能を認められず指導者の道を歩んだ過去を持つカーヴェルは、ステットを厳しく指導する。楽譜も読めず同級生たちからいじめられるステットだったが、やがてカーヴェルの指導により歌う喜びに目覚めていく。
というお話です。
ステットは、母子家庭に育ち、母親は酒に溺れ、生活は困窮していました。学校ではトラブルばかりを起こして、学校を困らせていましたが、校長は、ステットの歌の才能を見抜き、少年合唱団のオーディションを進めるのですが、そんな時、母親が突然の事故で亡くなってしまいます。初めて現れた父親は、ステットを
引き取る事を拒否して、全寮制の学校に彼を入学させます。
その学校は、全米一の国立少年合唱団の付属学校であり、ステットも歌を歌わされることになります。その学校は、名門校であり、ステットはいじめの対象になってしまい、馴染む事が出来ません。そして、歌を歌う事にも、魅力を感じないのですが、教師のカーヴェルとの関わりで、段々と、反発心から、歌へ打ち込むようになり、歌というものの楽しさに目覚めて行きます。
歌の才能が開花し、どんどん実力を伸ばして行くステットは、ツアー隊に入る為にオーディションを受けて、合唱団の一員となります。ツアーが始まり、彼の能力は各段と上がって行き、とうとう、リードボーカルと対峙するほどの実力の持ち主になります。しかし、それを良く思わないリードボーカルは、ステットに嫌がらせを始め・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、とにかく音楽が良かったです。良く知っている曲から、日本の童謡まで、色々なジャンルの歌が聞こえてきて、とても気持ち良くなります。そしてステット役の子の声も、澄んだ美しい声で、すごいなぁと思いました。こんな声が出るのは、ほんのひと時だそうで、あっという間に声変わりが来てしまい、歌えなくなるそうです。勿体無いですね。
ステット役の子は、とてもかわいいのですが、面白い事に、場面場面で、とても美しい子に見えたり、憎たらしい子供に見えたり、ブッ細工な子に見えたりするんです。その時その時の表情がとても豊かで、そんな風に見えるのでしょう。子役の子って面白いなと思いました。
ダスティン・ホフマンは、厳格な教師役でしたが、時々、フッと優しい顔になるところが、やっぱりダスティンだなぁと嬉しくなりました。彼の優しい顔は、安心感を与えてくれるんです。そして、デブラ・ウィンガー、キャシー・ベイツなど、大御所が並んでいて、素晴らしかったです。

ステットの父親が出てくるのですが、俗にいうステットは彼の隠し子なんです。妻も子供も居るのに、つい、出来心で浮気をしたのではないかな。だって、彼の娘は、ステットと同じ年くらいだったから、妊娠中に裏切ったのか、よくわからないけど、でも、妻には言えなくても、責任はちゃんと取ろうよね。自分の子供なんだからさ。ちょっと、ムカつきました。
不幸な少年が、歌によって自分を見つめ直し、努力をして、幸せになって行くという、まぁ、良くある話なのですが、結構、良かったと思います。私は、楽しめました。日本の事も、話の中に出てくるので、それも楽しめますよ。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。ベタな合唱団での少年サクセスストーリーですが、子供たちがかわいいからなのか、イヤな気持ちが一切しませんでした。感動出来ましたよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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