「カリフォルニア・ダウン」を観てきました。
ストーリーは、
巨大地震が発生し、猛烈な揺れに襲われたカリフォルニア。超高層ビル群やゴールデンゲートブリッジが次々と倒壊し、ロサンゼルスなどの大都市が相次いで壊滅。救難活動に奔走するレスキュー隊のパイロット、レイ(ドウェイン・ジョンソン)はサンフランシスコに残された娘(アレクサンドラ・ダダリオ)の救出に向かうが……。
というお話です。
これはしんどい映画でしたね。震災を体験した日本だと、どうしても震災と映像が被ってしまうので、被害にあわれた方には、観てとは言えませんが、これは、震災という恐ろしい災害への対処を、今一度考えるべきという警告のように思えました。
レスキュー隊のパイロット・レイ。仕事は順調なのですが、妻との離婚協議が進んでいて、重い気持ちを引きずっています。娘が大学に向かう為に、送りに行く予定でしたが、急な仕事が入ってしまい、送って行く事が出来なくなります。妻の今の彼氏である男性がサンフランシスコまで送ってくれるとのことで、複雑ながら、任せて、仕事に向かいます。
その頃、地震研究所では、大変な数値が出ていました。今回起きた地震は、まだ前触れであり、これから大きな地震が、活断層にそって、どんどん起きて行くという事が予想出来るものでした。驚いた地震学者は、その警告を、地域にばら撒き、直ぐに避難を呼びかけます。運よく、取材に来ていたテレビクルーが居たので、その力を借りて、危険を知らせます。
アメリカ西海岸全域に警戒情報を広げ、レイは、既にヘリコプターの修理をする為に飛んでいたので、そのままレスキューに周ることになるのですが、すぐ近くで、レイの妻・エマがビルの最上階で地震に見舞われ、救助が必要になっていたので、彼女の居るビルに向かいます。
妻を助け出したレイは、今度は、娘もサンフランシスコで地震に見舞われ、要救助な状態になっていることを知ります。娘を助けなければと、妻を連れて、そのまま、サンフランシスコに向かいます。サンフランシスコでは、娘のブレイクが車に閉じ込められ、母親の恋人に助けを求めるも、救助を読んでくると言って逃げられてしまい、もうダメかと思ったところで、ちょっとした事で出会った男性に助けられ、そこから一緒に逃げる事になります。
父親が助けに来るまで、助けてくれた男性と、その弟と一緒に、ビルが崩れ、津波に襲われているサンフランシスコを逃げなければなりません。彼らは助かるのか、後は、映画を観て下さいね。
地震災害の凄さを、とても良く描いていると思いました。あの震災の日に、TVで観ていた映像に、とても良く似ている映像で、あの日を思い出しました。津波に襲われ、沈んでいく街並みは、空からの映像では、とてもゆっくり進んでいくように見えるのですが、実際には、凄いスピードで浸食していき、全てを飲み込むということが分かっているので、本当に恐ろしいと思いました。あの津波が、首都圏を襲ったら、一たまりもないでしょうね。
地震の恐ろしさも、また感じました。日本は、随分と耐震建築物が進んでいるので、この映画ほど、酷い壊れ方をする事は無いと思いますが、やっぱり、古いビルなどは、建替えるか、耐震補強をしないと、ボロボロになって倒れるんだろうと予想が出来ます。ビルが横にごろーんと倒れることはあり得ないんですけど、映画では、隣のビルに寄りかかってましたね。あの高さのビルなら、途中で折れる事はあっても、全体が倒れるというのは、杭が打ってあるので、あり得ないと思うんだけどな。まぁ、アメリカはどうなっているのか分からないけど。
この映画を観て、やっぱり、震災や天災に対しての予防って、どんなにやっていても足りないくらいなんだなと思ってしまいました。鬼怒川の堤防決壊だって、ソーラーパネルをバンバン並べてたのが悪いんでしょ。太陽光とか言い出した時に心配していたんだけど、パネルを張れば、その部分の地中に太陽光が当たらなくから、水分も蒸発せずに、土壌の含水率が上がってしまうのだから、いつも土地がジュクジュクしてしまうと言う事でしょ。そりゃ、地盤も弱くなって、決壊するよね。
いつの世も、「こちらを立てればあちらが立たず」というけど、全てが上手く行く何て事は無いんです。誰かが憎まれ役になって強硬しなければ、私たちの生活は成り立ちません。不便を強いられても災害を防げる居住区を広げて行くことが、私たちの考える事だと思いました。
私は、この映画、お薦めしたいです。でも、震災のことを少しでも思い出すと怖いという方は、辞めて下さい。震災と同じ映像を見る事になりますので、辛いと思います。それでもと思う方は、ぜひ、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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