「奇跡の2000マイル」を観てきました。
ストーリーは、
思い通りにならない日常を捨て、オーストラリア中央部の町アリス・スプリングスにやって来た24歳の女性ロビン（ミア・ワシコウスカ）。ロビンは西部の砂漠を横断し、インド洋を目標に旅に出ようと決めていた。そして牧場でラクダの調教を学び、4頭のラクダと愛犬と共に出発する。ロビンは7か月間にも及ぶ旅で、彼女の人生を変える出会いや経験をするのだった。
というお話です。
電車に黒いラブラドールレトリーバーと一緒に乗っている女性・ロビン。彼女は、オーストラリア中央のアリス・スプリングにやってきます。彼女は、そこで仕事を探し、砂漠を横断する為に必要なものを調達し、そして、オーストラリア西部の砂漠を横断しようと計画していたのです。
ロビンは、ラクダを連れて旅をしようと思い、バイトをしていた店でラクダ牧場を紹介してもらい、今度は、ラクダ牧場で働きながら、ラクダを調教して、一緒に砂漠を横断することにします。ラクダ牧場で、ラクダを操るための手段を叩き込まれ、自分が調教したラクダをもらい、砂漠の横断に出ることになります。
４頭のラクダと愛犬を連れて、旅立ちます。ナショナルジオグラフィックのカメラマンであるリックと出会い、彼の援助を受け、時には、彼が足手まといになることもあるのですが、まぁ、良好な関係を築き、旅を進めて行きます。長い旅の荷物を運んでくれるラクダ４頭と、ロビンの心の友である犬と、ロビンだけで、危険な砂漠を進み、たくさんの困難を耐えながら、ゴールまで行きつくことが出来るのか、後は、映画を観てくださいね。
この映画は、ドキュメンタリー映画ではありませんが、実在の女性が成し得たオーストラリア西部の砂漠横断という実話を、映画化したものです。いやぁ、素晴らしかったです。とにかく、映像があまりにも素晴らしくて、これ、写真集とかが出版されても良いくらいのカットばかりでした。砂漠の中に、美しい女性とラクダ、黒い犬ですもん、そりゃ、素晴らしいですよ。絵になります。
ロードムービーなので、何にがどうなるとか、何か事件が起こるという訳では無いのですが、彼女が、全てを捨てて、誰に反対されても、やり遂げようとしていた砂漠横断は、彼女にとって、一体なんだったのかという事が、最後まで観ていると、何となく伝わってくるんです。そこに、こうだからという確実な理由は無いのですが、旅をすべて見ると、その爽快感と共に、成し遂げたという達成感が、彼女のこれからの人生を変えていくのだろうという事が、見えてくるんです。
いつも思うのですが、何かを成し遂げるという事は、別に、他人に何を言われようとも、関係ないんですよね。それをやることが、自分の自信に繋がるので、それが人生全ての自信になって行き、何が起きても、自分なら出来ると、冷静に対処することが出来るようになるんです。達成するものが何であれ、自分さえ、納得が出来るのなら、やるべきなんです。そして、途中で諦めない事。それが一番大切かな。
ロビンは、砂漠の中で大変な体験をして行くのですが、それでも、決して諦めないんです。時には、崩れそうになることもあるのですが、その時に、彼女を助けてくれる存在があったりして、必死で進もうとしている人間には、神様が味方をしてくれるのだろうと思うような事もあったりして、羨ましくなりました。
この映画、すっごく面白い映画とは言えませんが、とても気持ちが良くなる映画です。あ、面白いとこ、ありますよ、ラクダです。ラクダを見ていると、とってものんびりだったり、まつ毛が長かったり、意思の疎通は出来ないだろうと思うんだけど、何故か、どこかで繋がっているんだなと思えるようで、ラクダは見どころの一つです。そんな面白いラクダと、素晴らしい風景、ミア・ワシコウスカの凛とした美しさは、砂漠に映えます。観ていて飽きません。
私は、超！お薦めしたい映画だと思いました。これは、暑い夏に、ぜひ観て欲しいなぁ。暑い中でも、涼しく感じる映像が、気持ち良いですよ。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・奇跡の2000マイル＠ぴあ映画生活
- ロビンが跳ねた―ラクダと犬と砂漠 オーストラリア砂漠横断の旅〈上〉/冬樹社
- ￥1,258
- Amazon.co.jp
- 奇跡の2000マイル/Rambling RECORDS
- ￥2,592
- Amazon.co.jp