「人生スイッチ」を観てきました。
ストーリーは、
飛行機の乗客たちは、不思議なことに全員に共通点があり……(『おかえし』)。偶然にも自分が働く店を訪れた親の敵に遭遇した女性に、調理担当が料理に毒を入れることを提案する。さすがに毒はと戸惑うが……(『おもてなし』)。ドライバーは走る車もほとんどない道路で、追い越しを邪魔するボロ車を抜き去るが……(『エンスト』)。
というお話です。

オムニバス映画で、6作の短編が集められています。「おかえし」「おもてなし」「エンスト」「ヒーローになるために」「愚息」「HAPPY WEDDING」というタイトルです。6作、全部の説明をしてしまうと、面白く無いと思うので、ちょっとだけね。
「おかえし」は、あるモデルの女性が、仕事の依頼を受けて飛行機に乗ります。いつもと同じように席に着き、荷物を入れようとしていると、隣の男性が、親切に、荷物を上げるのを手伝ってくれました。軽い機内のおしゃべりをしていると、男性は、音楽業界で曲の批評を仕事としていると言うのです。女性は、自分が昔、作曲家と付き合っていたと話し、名前を言うと、なんと、その批評家が知っている人物だと言うのです。え?と盛り上がっていると、前の席の女性が、私が昔、学校で担任をしていた生徒ですと話します。ここまで偶然って・・・。後は、映画を観て下さいね。
これ、とてもブラックでした。あり得ないけど、もしかして、あり得たりするかも・・・って思うと、恐ろしいなって思います。確かに、人間なんて、どこで恨まれているか判りませんよね。どんなに相手の為に良いと思ってやっていても、それを嫌う人も居る訳だし、人に恨まれないようにしようと思ったら、部屋から出ないしか無いんです。無理無理~!(笑)だから、好きなだけ恨まれましょう。それが生きている証だと思うしかないんです。とりあえず、死ぬ時に地獄に落ちないよう、出来るだけ善を重ねておきましょうね。
「おもてなし」は、どうなるか、映画を観て下さいね。
「エンスト」も、どうなるか、映画を観て下さい。この2作は、とっても単純なので、解説をしてしまうと、全部ネタバレになってしまうんです。
「ヒーローになるために」は、ある建築解体業の爆薬専門職の男が、大きな仕事を終えて、家に帰ろうとします。その日は、愛する娘の誕生日。バースデーケーキを購入しにケーキ屋へ行くと、店の前に停めていた車が、レッカー移動されてしまいます。そこは駐禁区域では無いのに、持って行かれた事に腹を立てるのですが、どんなに文句を言っても、業者は取り合わず、レッカー代を払わないと車を返さないと言うんです。仕方なく、お金を払い、急いで家に帰るのですが、既に、娘のバースデーは終わってしまい、妻にも娘にも、そっぽを向かれてしまいます。
後日、駐禁の反則金を払いに役所に行き、駐禁区域じゃない場所で取り締まられたと訴えるのですが、役所は全く取り合わず、とうとう言い合いになってしまい、男は、暴れてしまいます。その姿が、写真に撮られ、新聞にも載ってしまい、男は失業し、家族にも見捨てられてしまいます。どうしても許せない男が、最後に取った行動とは・・・。後は、映画を観て下さいね。
これ、マジで腹が立つと思います。ムカつくよね。今、日本の民間の駐禁業者は、ちゃんと、細かく時間をチェックして、証拠の写真を撮って、嘘では無いと言う証明をして駐禁の違反切符を切るので、日本では、こう言う事はないと思うけど、でも、ムカつくよね。駐禁するなって言うのも分かるけど、でも、停めるとこが無いからやるんだよ。駐車場があれば、入れるんです。いやぁ~、このドラマ、身に詰まされました。
「愚息」は、アホ息子を助ける為に、父親が始めた事が、なんだか、大きくなっちゃって、立場が逆転したりして、誰が悪いの?って感じになるドラマなんですが、これも、詳しく話すと面白く無くなっちゃうので、映画を観て下さいね。
最後に、「HAPPY WEDDING」は、幸せそうなカップルの結婚式が始まります。これ、CMでもやっているので、分かると思いますが、新郎新婦が挨拶をして周って行くと、結婚式の新郎側の仕事関係の席に、女性が座っているんです。仕事関係の人かなと思い、普通に挨拶をするのですが、どーも、新婦は腑に落ちません。ある事に気が付き、やってみると、その女が新郎の浮気相手だと気が付いてしまいます。新婦は、ショックで会場を逃げ出し、一人屋上で泣いていると、休憩中のコックに出会い、衝動でSEXを始めてしまい、そこへ新郎が駆けつけます。開き直った新婦は、新郎への復讐を誓い、会場へ戻って、相手の女にも復讐し、そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
これは、ダメでしょ~!浮気相手を結婚式に呼ぶってどーいうことっ!!許されないって!女は、敏感なんだから、会場に知らない女性が居たら、何となく気が付いてしまうものなんです。これはダメだよ。相手の女も女で、何で来るの?あり得ないでしょ。どれだけ図々しいんだって。新婦をバカにし過ぎですよね。本当に可哀想でした。これは、復讐されても文句は言えないです。でも、最後には・・・。
この映画、軽く楽しめるので、デートとかに向いているかな。でも、ブラックだから、ちょっと冷や汗が出るかもね。普通に楽しめるオムニバス映画です。でも、すっごく面白いとか、良く出来ているとかとは言えないので、何とも微妙ですね。1話目は、結構、好きなのですが、その後のいくつかは、ふーん・・・って、それ程、驚きもしないし、まぁ、あるよねって感じの話もあり、それ程の感動はありませんでした。
私は、まぁ、お薦めしても良いかな。暇つぶしとか、頭が疲れている時に観るには、良い作品かも知れませんが、この映画を観に行くと言って、意気込んでいくような作品ではありません。それ程、面白いとは、私は、言えませんが、まぁ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・人生スイッチ@ぴあ映画生活