「インサイド・ヘッド」を観てきました。
ストーリーは、
田舎町に暮らす11歳の女の子ライリーは、父親の仕事の影響で都会のサンフランシスコに移り住むことになる。新しい生活に慣れようとするライリーの頭の中では、ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ビビリ、ムカムカたちが、ライリーの幸せのためという強い気持ちが原因で衝突していて……。
というお話です。
ミネソタに住む夫婦にライリーという女の子が生まれます。生まれてすぐの感情はヨロコビ。それから、彼女には、色々な感情が生まれ、ヨロコビ、イカリ、ビビリ、ムカムカ、そしてカナシミが生まれました。それぞれが、色々な出来事に反応して、スイッチを押すと、ライリーは怒ったり、喜んだり、恐がったりと、感情豊かな女の子に成長して行きます。
ライリーの頭の中の感情たちは、大切な思い出を収納したり、要らない記憶を捨てて行ったりと、ライリーが起きている時に活動し、ライリーが眠ると、休むという暮らしをしています。成長していくライリーは、父親の仕事の関係で、ミネソタからサンフランシスコに引っ越すことになります。
ミネソタでは、お友達も多かったし、ホッケーのチームでも活躍していたし、楽しい毎日を送っていたのですが、引っ越した先は、何も分からない都会です。不安なライリーは、上手く周りと溶け込めません。頭の中の感情たちも、行動を考えているのですが、その時、カナシミが起こした行動のよって、ヨロコビとカナシミが、司令塔から、記憶の街の中へ飛ばされてしまいます。
ヨロコビとカナシミが居なくなった司令塔では、指示が上手く行かなくなり、ヨロコビとカナシミは、何とか司令塔に戻らなければと奮闘します。全く知らない場所に落ちた二人は、近くで見つけたビンボンという、ライリーの空想の動物に司令塔への道を聞き、列車に乗って帰ればよいと教えてもらい、一緒に向かう事にします。

色々な所を経由し、列車に乗ったのですが、途中でライリーが眠ってしまい、列車も止まってしまいます。これはライリーを起こすしかないと思い、怖い夢を見せれば起きるとカナシミが言うので、それを試してライリーを起こすのですが、起きた後も、ライリーの感情が不安定になり、列車も上手く進みません。ライリーが今までに築いてきた家族や友情、ホッケーなどの記憶自体が崩壊し始め、ヨロコビとカナシミとビンボンは、列車も壊れ、司令塔に戻ることが出来なくなります。
司令塔に戻らなければ、このままヨロコビとカナシミの感情が無くなり、ライリーの感情が崩壊してしまいます。なんとかして戻らなければと思うのですが、カナシミは、既に諦め状態。全く役に立ちません。頼りになるのはビンボンだけ。二つの感情は司令塔に戻れるのか。そしてライリーの子供の頃の記憶のビンボンは、思い出してもらえるのか。あとは、映画を観てくださいね。
最初にひとつ、文句を言わせてください。映画が始まる前に、ドリカムの主題歌をプロモーション映像付きで長々流すのですが、とても違和感があり、無駄だと感じました。「インサイド・ヘッド」を観に来ているのに、全く知らない家族の写真を長々見せられて、歌だけ聞かせられて、はぁ?と思い、映画への意欲が削がれてしまいました。出鼻を挫かれた感じです。これは、失敗でしょ。一気に盛り上がって観れると思ったところに、いきなり面白くない物を観せられたら、映画にのめり込めないよね。プロモをしたいなら、ラストにすべきです。それなら観たくない人は出て行くんだから。これは、映画本編のマイナスでしょ。特に子供は、出て行きたくなったと思いますよ。
映画は、面白かったと思います。ちょっと、大人向けかなとは思いましたが。子供はどうなんだろう。頭の中の感情を人物としてとらえて、感情移入出来るかと言うと、何とも難しいんですが、ライリーという女の子の気持ちを考えれば、まぁ、解るかなって感じかな。ライリーの感情だけ追っていくと、普通の女の子なんです。引越しをすれば、直ぐには慣れないし、両親が問題を抱えているような話を聞くと不安になるだろうし、感情をぶつけたくても、ぶつける先が無ければ、ストレスが溜まって、感情も崩壊しそうになるし、これは、当たり前の事なんだけど、それが、子供に理解出来るのかと言うと、何とも、難しいのかな。小学校高学年なら解ると思うんですけどね。
ヨロコビが頭の中の司令塔を、ある程度、仕切っているように見えるのですが、人間って、どうなんだろう。喜びも確かに多いとは思うけど、それと同じくらい、怒りや悲しみも多いですよね。イライラもあるし、ビビリもあるし、どれも同じくらいだと思うんだけど。大人になればなるほど、自分だけでは無く、周りの人間を思う事が増えるから、単純に5つの感情だけじゃなくなると思うんです。だから、この話は、子供の頃しか映像には出来ないなと思いました。
でも、たくさんの思い出の上に、人間の記憶って成り立っているんだという事が描かれていて、大切な思い出を失くさないようにしなくちゃいけないなって思いました。でも、年を取れば取るだけ、忘れて行ってしまうんですけどね。悲しい事です。
最後に、ビンボンというキャラなんですが、ちょっとネタバレになるけど、このラストでは納得が行きませんでした。でも、現実はこうなのかな。悲しいです。でも、私もそれを経験して大人になってきたのだろうから、批判出来ないんですけど。
私は、この映画、お勧めしても良いと思います。思ったより、スゴイ面白いという内容ではありませんでしたが、大人が観るには、良いおとぎ話的な感じで良かったと思います。子供には、この感動が、解りにくいかも知れません。まだ、子供には理解出来るまでには早すぎるかなという感じでした。それから短編が終わった後のオープニングが酷いですから、なんだったら、そこは寝ているか、飲食をしていてください。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・インサイド・ヘッド@ぴあ映画生活
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