「HERO」この内容、わざわざ映画でやる必要あったの?TVのスペシャルで十分なんだけど。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「HERO」を観てきました。


ストーリーは、

パーティーコンパニオンの女性が、ネウストリア公国大使館付近の路上で交通事故に遭い死亡する事故が発生。捜査にあたる東京地検城西支部の久利生公平検事(木村拓哉)と事務官の麻木千佳(北川景子)は、大使館と事故は関係があるのではないかと考える。事故当時の状況を大使館員から聞こうとするが、大使館には日本の司法が及ばない治外法権があることから捜査は一向に進まない。諦めずに大使館に詰め寄る久利生だが、それが日本とネウストリア公国の外交にも影響を与え、外務省からの圧力も受けるようになり……。

というお話です。


HERO

イベントコンパニオンの女性が交通事故により死亡します。その女性は、暴力団の恐喝現場を見てしまい、その証言をする予定だった女性なんです。大阪・難波支部の雨宮は、証人は殺されたのだと思い、東京の事故調査に来ることになります。その事故の担当検事は久利生検事。昔、雨宮の上司だった検事です。


久利生検事は、加害者に話を聞くと、道路に飛び出してきて避けようが無かったと言います。被害者は、事故に遭った時、靴を履いておらず、足も泥だらけだったようで、何故、西麻布の路上で、そんな状態になるのかを調べ始めます。すると、事故現場は、ネウストリア大使館の裏口近くであり、大使館と関係しているのではないかと思うのですが、外交特権があるので、大使館内を調べる訳に行きません。

HERO

仕方ないので、ネウストリアという国に繋がる何かを探す為に、ネウストリア料理のレストランに行き、色々調べ始めます。大使館員に接触し始めると、久利生が邪魔だと思う何者かが、久利生を事故に遭わせようと、車の前に突き出したり、トラックで襲って来たりなど、命の危険に晒されます。もう、危ないから止めろと言われても、何処までも突き進む久利生。

HERO

一方、暴力団とネウストリアが薬物の密輸入で繋がっているのかも知れないという情報が入り、ネウストリアの大使館員の誰かが、暴力団に頼まれて女性を事故死させ、反対にネウストリアに面倒な人間を、暴力団関係者が事故死させようとしているのかも知れないという考えに辿り着きます。しかし、その証拠は全く無く、証言してくれる人間も居なくて、大使館の中や大使館員を調べる事も出来ない。八方塞がりの中、久利生と仲間たちは、どう切り崩していくのか。後は、映画を観て下さいね。

HERO

うーん、面白く無いとは言いません。確かに、観ていて笑ったし、楽しめるとは思いましたが、これ、やっぱりTVレベルなんです。TVのスペシャルドラマ的な作り方で、2時間で犯人を探し、事件の詳細を明らかにする為に、とっても調子良く、話を作ってしまっているので、とてもチープなんですよね。役者は良くても、内容が調子良く適当に作られているから、とても残念な感じがしました。

HEROって、原作は無いんでしたよね。やっぱりTVの脚本家が書くものを、そのまま映画にしてしまったのでは、映画レベルに達しないと思うんです。小説家とは言わなくても、舞台作家とか、映像作家など、ちょっと大きいものを書いている人に頼んでくれれば、もう少し、ましな脚本になったのかなと思いました。

HERO

まず、暴力団と大使館の繋がりと言うなら、大阪で雨宮が暴力団の捜査をしているのだから、そちらからも揺さぶりをかけて行けば良いのに、暴力団からのアプローチはひとつも無く、手を出せない大使館ばかりを標的にしている所に違和感を感じました。普通は、手を出せるところからツッコむよね。無理に大使館に繋ぐようにしているとしか思えませんでした。

次に、簡単に大使館関係者にアクセス出来てしまうところ。そんなに簡単に出会って、仲良くなるなんてあり得ないでしょ。ドラマなんだからイイじゃんって言われたら、それまでなんだけど、あまりにも短絡的な進め方で、正直言って、ガッカリという感じでした。このお気楽な感じで、事件を解決出来てしまうってところが、TVドラマでは、軽くて良かったのかも知れませんが、折角、映画にしているんだから、少しは現実的に描いて欲しかったな。

HERO

そして最後に、やっぱり、キムタクはキムタクでした。このキャラ、変わらないんですかね。別に、嫌いじゃないんですけど、違う木村拓哉を観てみたいんです。今までの全てのドラマ、全てのキャラが、全部キムタクという仮面なので、一度で良いので、違うキャラを観てみたいんです。いつもヒーローでは無く、時には、悪に飲み込まれた貧相な労働者とか、ほとんど顔が見えなくても、演技で上手いなぁと見せられるようなキャラをやってみて欲しい。そうすると、新しい評価に繋がるんじゃないかなと思いました。


HERO

私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかなと思います。きっと、私が何を書こうが、観客動員数は、結構、行くと思います。こういう映画がヒットしちゃうから、邦画のレベルが上がらないんだよなぁ。本当に良い映画が認められなくて、TVで十分な内容の映画がヒットしちゃうって、間違っているよね。残念です。まぁ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




HERO@ぴあ映画生活


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