「約束の地」を観てきました。
ストーリーは、
1882年、デンマーク人のディネセン大尉(ヴィゴ・モーテンセン)は、美貌の一人娘インゲボルグ(ビルビョーク・マリング・アガー)を連れてパタゴニアにやって来る。エンジニアの彼ははるばる海を渡り、アルゼンチン政府軍による先住民を一掃する作戦に参加していた。そんなある日、インゲボルグが海岸沿いの野営地から姿を消してしまい……。
というお話です。
デンマーク人のディネセン大尉と一人娘のインゲボルグは、パタゴニアに駐留しています。先住民を一掃する作戦にディネセンは参加していて、妻も亡くなり、娘を連れて、軍に参加していたのでした。軍の若い指揮官が、ディネセンに、娘を貰いたいと願い出るのですが、ディネセンはそれを許さず、まだ子供だからと受け付けません。しかし、娘のインゲボルグは、既に、軍の若い兵士と恋に落ちていて、ある日、2人で逃げ出してしまいます。
突然、居なくなった娘を心配し、ディネセンは、居住地を周るのですが、全く見当たらず、他の兵士たちも、見つけられず、ディネセンは、一人で探すことにします。駐留している土地の周りには、先住民が居て、いつ攻めてくるか分からないので、人を探す為に人数はさけないんです。
段々と、捜査範囲を広げて行くと、若い兵士が酷い怪我を負わされて、倒れているのを見つけます。彼はインゲボルグと、少し遠くで過ごそうと軽い気持ちで居住地から離れたようなのですが、先住民に襲われたようで、インゲボルグは何処に行ったのかと聞くのですが、彼は答えられず、そのまま死んでしまいます。ディネセンも、先住民に襲われ、きっとインゲボルグは、先住民に連れて行かれたのだと思い、彼らを追う事にします。
何処までも追って行くのですが、いつの間にか、自分が何処に居るのかも分からなくなり、娘を探しているはずだったのに、自分が娘が居る楽園にたどり着けないのかも知れないと思ってしまったり、不思議な感覚に陥って行く。そして、彼が立っているのは、一体、どこなのか・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、ストーリーを観る映画ではありませんでした。ある男が、娘を探していたんですが、途中から、娘を探す→理想郷を探すとなってしまうように思えました。そしてその場所は、簡単には見つけられず、途中に指標があるのに、それを理解することが出来ず、ただ、荒野を彷徨うという感じなんです。
何が凄いと言われているのかと思ったのですが、これ、映像が美しいんです。スクリーンの中に、写真を貼って行っているように見える感じかな。そして、一つの写真の中に、男が入って来て、出て行くまでを長回しで撮っているんです。観て貰うと、きっと、映画とか映像に興味がある人には、へぇ~と思うものだと思います。
あまり、こういう映像は観た事が無いんじゃないかしら。1カットをこれだけじっくり撮ると、内容を描いている場合じゃないかも知れませんね。だって、時間が足りなくなっちゃうでしょ。観ている方も、あれ?何をやってたんだっけって思っちゃうほどですもん。でも、そのカットが、とても美しいので、「なんだよっ!」って腹が立たないんです。娘はどうなっちゃったの?って思っても、まぁ、キレイだからイイかって気持ちになってしまうほどなんです。変でしょ。
私は、この映画、人を選んで、薦めたいと思います。これ、映画の玄人や、映像、写真、などに興味のある方にお勧めします。だって、内容が途中で無くなっちゃうんですもん。後は、自分で創造して、考えて下さいという映画なので、自分の世界に浸って、こうだったんだろうなと納得が出来る人でないと、難しいです。そして、映像などの興味がある方は、こういう映像ってあるんだなと勉強になると思います。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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