「天の茶助」を観てきました。
ストーリーは、
大勢の脚本家たちが、地上に住む人々の“人生のシナリオ”を書いている天界。そこでお茶くみをしている茶助(松山ケンイチ)は、ある脚本家が担当する女性ユリ(大野いと)に惹(ひ)かれる。しかし、ユリが交通事故で亡くなる事実を知って衝撃を受けた茶助は、何とかしたいと天界を抜け出して地上へ向かう。
というお話です。
俗にいう天界で、人間の人生のシナリオを書いている脚本家たちがいて、その脚本家たちにお茶を配る係りだった茶助。彼は、ある脚本家が書いている女性ユリの人生が気になっていたのですが、ある日、他の脚本家に助言を求められて簡単に茶助が言ったことが脚本に書かれ、その影響で、ユリが亡くなってしまう事になってしまう。驚いた茶助は、ユリの脚本家と相談し、地上に降りて、ユリの人生を変えようと試みることに。
地上に降りた茶助は、天界の味方が書く脚本により、手助けをしてくれる骨董屋の種田や、ラーメン屋の店主の彦村などに出会い、ユリの命を助けるべく、彼女が事故に合う場所に向かいます。そして、彼女を助けられたと思った瞬間、自分が事故に合ってしまい、意識を無くしてしまいます。
目が覚めた茶助は、ユリが死んでいないのを見て喜ぶのですが、周りの人々を見ると、不条理に不幸を背負っている人が沢山いて、脚本家たちのいい加減な脚本に怒りが込み上げて来た茶助は、沢山の人を幸せにしてあげたいと思い、自分の持てる力を持って、彼らを直そうと試みます。
茶助は、天界から下りてきた時に、特別な力を持ったまま下りて来たようで、悪い所に手を当てると、治す事が出来るんです。そして、その力で、人々を治しはじめるのですが、あまりにも沢山の人間が治してもらおうと押し寄せてきて、大変な事になってしまいます。
その上、ユリを助ける為の行動が他人に影響し恨まれてしまったり、茶助が、実は、地上に居た時に関わった人々に見つけられてしまったりと、色々な問題が重なり、茶助は、沢山の人に追われることになってしまいます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
SABU監督、メルヘンですねぇ、ファンタジーですねぇ。監督のイメージからすると、ハードな内容の映画とかが出来てきそうな雰囲気なのに、こんなに可愛くて、温かい作品が生まれてくるとは、驚きです。茶助は、とても男らしくて、護るという事を使命と考えているような人物?いや天使です。天界の人は、地上に降りてきてはいけないハズなのに、お茶係なら大丈夫だと言われて、下りてきちゃうんですよねぇ。これ、反則でしょって言いたいけど、まぁ、仕方ありません。(笑)
気になっていたユリちゃんを助ける為に行動するのですが、助けてくれる種田さんや彦村さんは、彼らも、脚本家の適当な脚本により、人生が二転三転する人々であり、特に彦村さんは、酷い人生を歩んできているんです。もし、本当に脚本家が居るのなら、確かに、酷いなぁと思うような人生ってありますよね。でも、何も無い人生って言うのも、辛いものがあるよね。生きてきた意味あるの?って思っちゃう人も時には居るので、そういう人の脚本家は、きっと、端っこの方で、こっそり、誰にも影響されないような話を、淡々と書いているんだろうなって思っちゃいました。そんな人生なら、早めに止めちゃいたいな。
うーんと、この映画、あまり感想が無くて、ゴメンナサイ。だって、茶助の事も、これ以上は書けないし、ユリちゃんの人生の先も、種田さん、彦村さんの人生だって、これ以上書いたら、ネタバレになっちゃうから、書けないのよ。難しいよなぁ。茶助が下りてきた事によって、色々な人の人生が変わって行くんだけど、もちろん、茶助の未来も変わり、地上での茶助に何があるのかというのも明かされて行くのですが、それも書けないから、無理なんですよぉ。
という訳で、私は、まぁ、お勧めしても良いかなと思います。メルヘンチックなファンタジー映画なんですが、ちょっとヤクザさんと絡んだりもあったりして、色々楽しめますよ。でも、ちょっと、甘すぎて、疲れてしまう感じもあります。ファンタジー映画で、アホくさっ!て思ってしまう人は、観ない方が良いと思います。これは、賛否両論、在るだろうなぁ。私は、好きなんですけどね。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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