「グローリー/明日への行進」キング牧師という方は、英雄では無く普通の人だったんですね。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「グローリー/明日への行進」を観てきました。


ストーリーは、

1965年3月7日、マーティン・ルーサー・キング・Jr.の呼び掛けにより集まった、黒人の有権者登録妨害に抗議するおよそ600名がアラバマ州セルマを出発。だが、デモ行進がいくらも進まないうちに、白人知事は警官隊を動員して彼らを暴力で制圧する。その映像が「血の日曜日」としてアメリカ中に流れたことにより抗議デモはさらに激しさを増し、やがて世界を動かすことになる。

というお話です。


グローリー

1965年、まだ、アメリカでは差別が根強く残っていて、黒人の奴隷制度は無くなりましたが、選挙権を貰おうと有権者登録をしようとしても、白人が嫌がらせをして、登録が出来ず、選挙権がもらえませんでした。キング牧師が呼びかけ、黒人たちは選挙権をもらう為に、デモをして、抗議をしました。アラバマ州セルマを出発した彼らに、アラバマ州の知事は、警官隊を動員して、暴力で黒人を制圧し、その激しい攻防の映像が「血の日曜日」としてアメリカ中に流れて、問題は、どんどん大きくなっていきます。

グローリー

キング牧師は、黒人差別の撤廃を訴え、長年に渡り非暴力での運動を進めていた。それが認められ、ノーベル平和賞が授与されるのですが、そんな運動にも関わらず、アメリカの人種差別は収まりません。運動をしている仲間たちは、それぞれ言い分があり、それをまとめるキング牧師は、段々と抑えられなくなって行きます。


グローリー

キング牧師本人は、至って普通の人であり、人の上に立って先導をするような性格では無く、自分でも良く解っているんです。だから、いつも妻に助言を求めたり、自問自答を繰り返すんです。きっと、こういう人だからこそ、差別撤廃が成し遂げられたんでしょうね。いつも自信ありげだと、どうしても間違いを認められなくて、突っ走ってしまう人が多いのに比べ、いつもこれで良いのかなと考え模索しながら進める人は、間違えたらすぐに引き返せるので、成功するんです。自信は必要だけど、自信を持ちながらも、自問自答を繰り返す事って、大切だと思いました。


グローリー

「血の日曜日事件」が起こり、黒人差別の問題がどんどん拡大し、キング牧師は、有権者登録をした黒人を知事に守らせる為に、再度、セルマからモンゴメリーまでのデモを組織し、行動を起こすのですが、また危険な事件が起きそうな予感がして、途中でデモを引き上げさせます。

無駄な戦いを続ける事を止める為に、キング牧師は、ジョンソン大統領に何度も掛け合い、遂には、ジョンソン大統領も動き出さざる負えなくなる。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

グローリー

キング牧師って、こんな人だったんですね。何処までも非暴力を貫いた素晴らしい人とは知っていましたが、これほど、普通の考え方を持っている人だったとは、驚きました。いつも脅えたり、怖がったりしている姿が、とても人間的で、こういう人だからこその黒人差別撤廃だったのかなと思いました。

グローリー

もう一つ驚いたのは、マルコムXと敵対していたんですね。同じ黒人だし、同じ運動をしている人だから、別々だったとしても、それぞれに応援していたんだと思っていました。色々、黒人同士でも、問題があったんですね。でも、現在、ほとんど差別が表に出てきてないというのは、キング牧師が頑張ってくださったからだという事は解りました。大変だったんだね。

グローリー

私は、この映画、お勧めしたいと思います。一応、ノーベル平和賞を貰ってから、黒人解放運動が分裂する前までを描いていて、この時代が、一番解り易く、アメリカの歴史の重要な部分なのだと思います。やっぱり、色々な国の歴史を知っておくと、その国を知る第一歩となるので、大切だと思いますよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




グローリー/明日への行進@ぴあ映画生活


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