「攻殻機動隊 新劇場版」を観てきました。待てなくて、初日に行ってしまいましたよ。やっぱり、人気なんですね。舞台挨拶がある回では無いのに、大きなスクリーンは満員で、これ程に一杯になるのは、「アナ雪」や「マレフィセント」に匹敵するんじゃないかな。スゴイっす！
ストーリーは、
2029年、総理大臣が殺害され、草薙素子はバトーやトグサらと捜査を開始。その過程で、義体開発の技術的な障害となっている「デッドエンド」をめぐる政治的な動きや、洗脳、ゴーストへの侵入、疑似記憶の形成を行うことができる電脳ウイルス「ファイア・スターター」の存在が浮かび上がる中、素子はある手掛かりを得るが……。
というお話です。
これ、攻殻機動隊の「ARISE」の続きになっているので、それを観ていないと、ちょっと解りずらいかなと思いました。クルツと、その部隊との関係が全く説明されていないので、映画だけ観に来ると、分からないと思います。だから、観る前に、前作を観てから行った方が良いです。まぁ、攻殻機動隊を観に来る人種は、観ていない訳が無いとは思いますが、一応、書いておきますね。
大使館人質事件が起き、防衛相課員の反乱が確認される。彼らは、防衛関係が民間企業に委託され、自分たちの格下げが決まった事に対する不満を、テロ行為という形で表したのだ。草薙たちは、制圧にかかり、成功するが、平行して大統領暗殺計画も進んでおり、大統領が暗殺され、一緒に居たクルツ中佐も死亡してしまう。
元陸軍５０１機関のクルツ中佐は、ハリマダラ重工と組んでネットの第３世界を築くことを模索していた。第三世界とは、義体のデッドエンドを迎える事無く、電脳を発達させネットワークに組込んで、義体に縛られること無く、ゴーストを繋げて行く事が出来るようにする事であり、これを最初に開発した民間企業が、大きな利益を得る事となるはずなのだ。暗殺時、その関係の話を総理としていたと見られ、日本がその技術を独占してしまうことを良しとしない組織が、暗殺を起こしたと見られる。
草薙たちは、総理からの特命で仕事を受けていたのだが、総理の死亡により、その特命も消えてしまった。しかし、今起こっている何かを解決するため、独自で動き出す。荒巻に反発しながらも、同じものを追う者として、協調し始める。
事件を探って行くと、何故か、素子の出生時の事件と交わり、素子が母親の胎内で生きており、産まれた時から義体で育ってきたという過去が明かされる。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
うーん、やっぱり面白い。私は、内容にはとても満足したのですが、やっぱり、絵に違和感があるなぁ。時々、素子の”デコ”が出過ぎていて、前髪切り過ぎよっ！って注意してあげたくなっちゃうのよ。(笑)もう少し、絵が安定してくれたら嬉しいんだけどなぁ。まぁ、９課が出来る前の話だから、素子が若いイメージなのは解るけど、どーも、最初のゴースト・イン・ザ・シェルが、あまりにも出来が良いので、マイナスになっちゃうのよね。
それにしても、クルツ中尉の事、ネタバレが出来ないから、あやふやに書くけど、なんであそこで総理と一緒に殺されるの？周りを欺くため？あそこで死ぬ意味が、良く解りませんでした。だって、総理だけ殺して、自分は逃げれば良かったじゃん。まぁ、その義体は要らないと思ったのかも知れないけど、周りの人間は、それに振り回されて、なんだか、大変な戦いをしなくちゃいけなくなったりしたんだから、もう少し、考えて欲しいよ。
素子が子供の頃に居た施設の謎が、イマイチ、解りませんでした。双子ちゃんが、ハニワみたいな義体の元なんだろうし、神父らしき人が、全てをまとめているんだと思うけど、神父なんて、ほんのちょっとしか出てこないし、それで、理想の社会とか言われても、なんか現実感が無かったのよね。もう一度、ARISEから真面目に観ればわかるのかしら。ま、どっちにしろ、また観に行ってこようと思っています。
そして、最後に、ちゃんと「ゴースト・イン・ザ・シェル」の映画にビシッと繋がります。あのオープニングの光学迷彩の場面が、もう一度、この映画で観れます。そして、お花見の場面もありますよ。
私は、この映画、お勧めしたいと思うのですが、これ、私のようにハマっている人間が薦めても、あまり信憑性が無いと思うのよね。でも、私は、このシリーズ、大好きなので、お勧めしたいな。なんか、既にこのアニメが２５周年と聞き、私も年を取るはずだと、しんみり考えてしまいました。四半世紀経っても色褪せない内容って、スゴイと思いませんか？今、２５年前のアニメを観ても、すごく面白いから、ビックリしてしまいます。それだけ、先取りしていたアニメだったという事ですよね。本当に素晴らしい。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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