「カフェ・ド・フロール」子供が自分のものでないと理解するのが遅いと手遅れになる。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「カフェ・ド・フロール」を観てきました。


ストーリーは、

1969年のパリ、美容師をしながらダウン症の息子ローラン(マラン・ゲリエ)を育てるシングルマザーのジャクリーヌ(ヴァネッサ・パラディ)にとって、息子がただ一つの心のよりどころだった。一方、現代のモントリオールでDJをしているアントワーヌ(ケヴィン・パラン)は、2人の娘と恋人ローズ(エヴリーヌ・ブロシュ)、両親に囲まれ何不自由なく暮らしていたが、彼の別れた妻キャロル(エレーヌ・フロラン)は離婚による心の傷が癒えていなかった。

というお話です。


フロール

1969年のパリで、ジャクリーヌは幸せな夫婦生活を送っていて、妊娠します。2人とも、子供を楽しみにしていたのですが、産まれたのはダウン症の男の子。夫は、その事実を受け入れられず、ジャクリーヌ一人で息子を育てる事になります。ジャクリーヌは、美容室で働きながら、息子ローランを育て始め、ダウン症だからと言って、養護学校に入れる事はせずに、普通の学校に入学させました。

フロール

色々な問題はありますが、周りの協力もあり、順調にローランを育てているのですが、ある日、学校に、ローランと同じようなダウン症の女の子が入学してきます。ローランは、女の子と仲良くなり、母親以上に、彼女の事を好きになります。ジャクリーヌは、自分の息子は自分だけを見ていれば良いと思っていたのに、ローランは、自分の運命の相手と思うような子を見つけ、ジャクリーヌから離れて行きます。そして・・・。

一方、現代のモントリオールには、DJを仕事としているアントワーヌは、キャロルと幸せな結婚をし、2人の娘にも恵まれました。しかし、ある日、パーティーで出会ったローズという女性に強く惹かれ、キャロルが運命の相手だと思っていたアントワーヌは、それが間違いだったと思い、キャロルと別れ、ローズと付き合い始める。

フロール

キャロルは、夫の心変わりを仕方ないと思いながらも、心の傷が癒えず、今も気持ちはアントワーヌを追っていて、精神的ストレスで夢遊病になり徘徊する事もあります。心配した娘たちは、アントワーヌに話すのですが、どうする事も出来ません。そんなある日、キャロルは、占いをするという女性と出会い、自分の未来を占われます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

私、題名とあらすじを読んだ時、愛憎劇のドロドロした話かなって思っていたのですが、これは、全くそういう次元の話では無く、ファンタジーでした。途中まで、全く別々の話が平行して流れて行くので、一体、どうなっているんだろうと、モヤモヤしながら見ているのですが、最後に来て、あー、そういう事だったのねって解ると、スッキリします。

フロール

母親って、子供が弱ければ弱いほど、自分が守らなければと思って、子供を囲ってしまうのではないかなと思いました。確かに、弱いから心配なんだろうと思うんですけど、でも、いつも親が手を差し伸べていては、子供は一人立ち出来ません。転んだら、自分で立ち上れるように見守る事も必要だし、家族では無い人達と混ざって生活をし、時には、母親よりも仲の良い友達だって出来るかも知れなくて、それは、とても良い事なんです。家族とベッタリ一緒に居るよりも、社会に生きる人間として、他人とも仲良くやって行き、何処へ行っても生きていけるようにならなければね。

フロール

ジャクリーヌは、息子を心配するあまり、息子への愛を間違えてしまうという姿が描かれていて、解るなぁと思ってしまいました。子供を愛するのは当たり前だけど、その愛が、間違った方向に行ってしまわないように、気を付けましょうね。

そして、アントワーヌとキャロル、ローズの関係ですが、運命の人だとか、そうでないとか、そういう話が出てくるのですが、運命の人って、逢って解るもんですか?私は、全く、分からないんですよ。良く、この人だとか言う方がいらっしゃいますが、どこら辺で、そう言う事を感じるのかな。私も、そういう強い予感みたいのを感じてみたいです。ただ、好きになって、一緒に居て、楽しいって感情しか涌かないので、それが、運命の人だからなんて、考えた事が無いんです。不思議よねぇ。

フロール

でも、運命と言うなら、自分が強運の持ち主だと、自分に言い聞かせているって事はありますけどね。強運を持っているから、必ず成功するはずだって思って、好きな人とも付き合うし、色々な事を進めて行くんです。そうすれば、ちょっと失敗をしても、失敗は成功の素だと考えて、この失敗があるから、後々成功出来るんだって思っています。ね、そう考えると、何事も成功しそうでしょ。(笑)

これ、ネタバレ出来ないから、肝心なところの話が出来ないのが辛いなぁ。でも、面白い展開で、とても楽しめました。ちょっと、普通の恋愛映画などとは違う、ええっ!ていう展開が観れるので、楽しめると思いますよ。

フロール

私は、この映画、お勧めしたいと思います。ファンタジー映画なのですが、そう見えないところが、とっても面白いです。でも、最後の最後で、あ、これ、ファンタジーなんだって思えると、スッキリして、それまでのもやもやが晴れるので、それまでガマンしてくださいね。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




カフェ・ド・フロール@ぴあ映画生活