「ソレダケ/that's it」を観てきました。
ストーリーは、
大黒砂真男(染谷将太)は戸籍を奪われたために、いつまでもどん底の生活から抜け出せずにいた。何とかして日の当たる場所に脱出しようと考えた彼は、裏社会の調達係として知られる恵比寿大吉(渋川清彦)が使っているコインロッカーから財布を強奪する。そこには個人情報が詰まったハードディスクが入っており……。
というお話です。
大黒は、最低最悪の父親を持ち、父親が大黒の戸籍を売った為に、マトモな仕事にも就けず、住む場所も持てず、どん底の生活を送っていました。どうにかして、どん底から抜け出したいと思った大黒は、自分を使ってくれていた恵比寿という男が銀行代わりにしているコインロッカーを知り、そこから恵比寿の財布を強奪します。
強奪して、中身を確認すると、その中には家出人、ホームレス、破産者、風俗嬢たち、地下な人々のビジネス売買用個人情報がぎっしり詰まっていました。それを取引材料にしようと、ディスクを隠すのですが、大黒は、あっさり捕まってしまい、そこには風俗から逃げ出した南無も捕まっています。大黒は、恵比寿を騙してその場所から南無と一緒に逃げ出し、ダークサイドに生きる知人、猪神に助けを請う。
しかし、猪神もディスクを探す一味の関係者であり、闇の追っ手が2人を再び監禁。謎の極悪ギャングのボス千手による拷問の中で大黒の過去にまつわる宿命の謎が明かされる。もがき苦しんでも決して抜け出すことができなかった負のループが導いた先で大黒は、彼を束縛する宿命との対決を決意する・・・。後は、映画を観て下さいね。
面白く無い訳では無いんですけど、どこから大黒の頭の中だったのか、良く分からないんですよね。頭を打ち付けたとこからなのかなと思うのですが、イマイチ、なんか、スッキリ行かなくて、もやもやしています。でも、とりあえず、頭を打ち付けたところからってことで、納得しようと思っていますが。合っているのか、教えて欲しいな。
大黒と南無の生きてきた環境が、あまりにも酷くて驚いちゃいました。だって、親に戸籍を売られちゃうって、どーいう事っ!あり得ないでしょ。最近は、酷い親が多いのかな。イヤなニュースも多いもんね。産んだからって、あんた達の所有物じゃないんだよ。育ててこそ、親なんです。育てられないなら、親の資格は無いので、早く行政に連絡してください。それか、最初から子供を作らない事。ピルを飲むか、コンドームをすれば良いだけなんだから、ちゃんとしようよ。子供を何だと思ってるんだっ!
と憤ってしまいましたが、いくら貧困だからって、こんな親はダメですよ。ハッキリ言って、子供に殺されても、文句は言えないでしょ。だって、同じ事を子供にしているも同然なんだから。そして、大黒くんと千手の戦いになる訳だけど、これ、最後、笑ってしまいました。そんな殺り方ってある?大黒の思いは、そこまで強かったってことで良いのよね。いやぁ、最後、あっ!て声が出てしまって、笑ってしまいました。いやぁ、スッキリしたわ。
いや、でも、この映画、最後、ぽか~んってした人、居るんだろうなぁ。私も、ちょっとそうだったもん。観た後に、最初から反すうして、整理して、やっと自分で理解しました。まぁ、でも、それも映画を観た後の楽しみだから、好きなんですけどね。この映画は、完璧に最初から反すうする必要があって、結構、思い出しながら、笑ってしまいました。あ、決してコメディ映画では無いですよ。真面目なバイオレンス映画です。(笑)
私は、この映画、まぁ、バイオレンス映画が好きで、意味が解らなくても楽しめる人にはお勧めしても良いかな。普通の方は、止めた方が良いかも知れません。マニア向けって感じです。染谷くんと綾野さんが好きな方は、良いかな。私は、2人プラス村上さんと渋川さんが出演しているので、超嬉しかったんですけどね。村上さん、大好きなんですよ。渋川さんも、最近、良く出るようになって、嬉しいです。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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