「新宿スワン」思っていたより、めっちゃ面白かったです。もっとヤクザっぽいかと思ったら違うのね。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「新宿スワン」を観てきました。


ストーリーは、

一文なしだが野心だけは人一倍ある白鳥龍彦(綾野剛)は、新宿・歌舞伎町に乗り込んで一旗揚げようと決意する。ひょんなことから彼は、名の知れたスカウトマンとして数々の伝説を持つ真虎(伊勢谷友介)に誘われてスカウト会社バーストの社員に。歌舞伎町をゆく女性たちに声を掛けては、水商売、風俗、AVの仕事をあっせんし、その紹介料をつかんでいく龍彦。さまざまな人物や出来事と対峙(たいじ)しながら、彼はスカウトマンとして、一人の人間として大きく成長していく。

というお話です。


スワン

白鳥龍彦は、田舎から出てきて、行くあても無く、お金も無く、どーすんべって感じで歌舞伎町をフラフラしています。そんな龍彦にチョッカイを出したチーマー(死語かな?)らしき男たちがいて、喧嘩になってしまいます。1対5人位で、どんなに喧嘩が強くても勝てそうもない状況なのに、威勢よく向かっていく龍彦が気になった真虎は、自分のダチだから手を出すなと龍彦を助け、付いて来いと龍彦を歌舞伎町の中のビルに連れて行きます。

スワン

真虎は、龍彦にスカウトをやれと言い、スーツから何から、全て揃えてくれて、龍彦を教育し始めます。確かに、真虎の目は確かだったようで、龍彦は、水を得た魚にように、歌舞伎町で活き活きと仕事をし始めます。そう簡単な仕事では無いのですが、龍彦の内面の優しさが出てきて、それが女性たちを口説くのに役立っているのかも知れません。

真虎と龍彦が所属するのは、スカウト会社バースト。新宿の半分を仕切るスカウト会社であり、真虎は、その会社の幹部です。バーストは、歌舞伎町でスムーズに商売をする為に、ヤクザにケツモチをして貰っています。最近、歌舞伎町で薬を売る輩が出ていて、それがバーストと敵対するハーレムというスカウト会社関係から出ている事が解り、ヤクザの天野は、敵対するハーレムと決着を付けて、薬を裁いている人間を連れてこないとバーストのケツモチは続けられないと話します。

スワン

窮地に立たされるバーストは、ハーレムを乗っ取って、自分たちの傘下にして、薬の売人を天野に突き出す為に、動き始めます。ハーレムの社長・松方を罠に嵌めて、ハーレムを買取ろうとするのですが、真虎の機転で、ハーレムのNo.2である葉山との交渉により、問題無く、バーストはハーレムを吸収合併させることに成功します。


バーストの幹部の関は、ハーレムの幹部だった秀吉が怪しいと思い、色々な罠を張り、秀吉を追い詰めて行くのですが、反対に、秀吉に罠に嵌められ、酷い状態に。このままでは示しがつかないと、秀吉を追う事になります。しかし、薬の売人だという証拠が無いので、何か、証拠を押さえなければならなくて、ここでもまた、葉山の協力の元、秀吉を追い詰めて行きます。

スワン

一方、龍彦に対し秀吉が、必要以上にライバル心を燃やし嫌がらせをするので、龍彦は、秀吉に恨まれるような事があるか考えるのですが、何も思いつきません。ある日、歌舞伎町で出会った和服の美人・涼子と仲良くなり、秀吉の過去を知る事になります。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

私、この映画、もっとヤクザっぽい映画で、喧嘩とか、暴力とかが山ほどなのかと思っていたのですが、創でも無かったですね。ちゃんと、スカウト会社も、会社として機能しているし、アゴを出したお兄ちゃんが多い割には、酷い暴力などはそれ程なく、ヤクザさん達も、一応、筋を通して、無駄な殺生はしないという事で、マトモでした。でも、今の歌舞伎町は、普通のヤクザさんでは無く、在日や華僑さんの組合が仕切ってるんじゃないかな。まぁ、シマによるのかも。破防法も出来たし、歌舞伎町もキレイになってきましたよね。


スワン

昔は、朝、通ると、凄かったもん。(笑)その昔は、私も、あの辺りで遊んだものです。まだ子供だったのに、不思議な喫茶店で夜を明かした事も・・・。何か、テーブルに電話が付いてて、店内の他のテーブルから電話がかかってくるんだよー!ビックリです。初めて知ったシステムでした。いやぁ、年齢がバレますねぇ。良く補導されなかったもんだ。(笑)


スカウトの人達って、ちゃんと会社があるんですね。この映画で知りました。私、みんな、それぞれの店舗に雇われているのかと思ってました。良く出来ているんですね。こういう仕事が合っている子もいるんだろうな。この龍彦も、人を見る目が長けているようで、大したもんです。

スワン

綾野くん、龍彦役に合ってましたね。天然っぽく見えて、上手かったと思います。秀吉の山田くんも、クローズの時の役とは違い、ビビリの役でドス黒い考えの持ち主で面白かったです。そうそう、特にオオッ!と思ったのは、山田優さんの涼子かな。クラブのママ役、ピッタリでした。超カッコいいのよ。もし、極妻をリメイクするなら、山田優ちゃんが真っ先に候補に上がりそうな勢いのカッコ良さでした。うーん、キャスティングが上手かったなぁ。私の好きな村上さんも出ていたし、安田さん、金子くん、吉田さんと、もう、好きな人だらけよっ!堪能しました。

スワン

この映画、私は、超・お勧めして良いと思います。ちょっと暴力映画っぽいと思うかも知れませんが、それ程酷い事は無く、社会の中で、こういう職業の人達も居て、それはちゃんと会社組織として機能していて、恐そうな事もあるけど、一応、人道に反さないように考えているんだという事が解ります。この世の中には、色んな事があり、汚い事をしようとすると、必ず制裁がくるという事も教えてくれます。キャストも最高なので、ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




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