「チャッピー」私の予想したロボット三原則が証明されてました。やっぱり矛盾になるのよね。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「チャッピー」を観てきました。


ストーリーは、

2016年、南アフリカ。ディオン(デヴ・パテル)は、世界初の自身で感じ、考え、成長することができる人工知能搭載ロボットのチャッピーを開発する。しかし、世界でも有数の危険地帯ヨハネスブルクに巣食うストリートギャングにチャッピーと一緒に誘拐されてしまう。起動したばかりで子供のように純粋なチャッピーは、ストリートギャングのメンバーたちと接し、彼らから生き抜くためのスキルを学んでいく。圧倒的スピードでさまざまな知識を吸収していくものの、バッテリー残量が5日分しかなく……。

というお話です。


チャッピー

南アフリカの企業に働くディオン。南アフリカでは、犯罪が横行し、警察では手に負えない程に増えてしまっていて、治安を良くする為に、ロボット警官を使う事になります。そのロボット警官を開発したのがディオンであり、警察は、このロボットを大量に発注し、警察官の代わりに、危ない地域に送り込むことを始めます。銃で撃たれてもビクともせず、戦えるロボットは、とても重宝されていました。

開発者のディオンも、自分の子供たちが活用されているのを、嬉しく思っていました。そして、もう一段回上の、AIを搭載したロボットを開発し、ロボットが自分で考えて犯罪を撲滅して行ければ、もっと良いのかもと思い、こっそり開発を進めています。社長は、ロボットに意志が芽生えてしまったら、恐ろしい事になるから辞めるようにとディオンに言うのですが、あと少しで成功するところまで開発してしまったので、途中で止める事が出来ず、廃棄するハズのロボットを1体、試験ように持って帰ります。

チャッピー

自宅でAIを組み込もうと思い、試験用ロボットを車に積み、家に向かうのですが、途中で強盗に襲われ、ロボット共々、誘拐されてしまいます。強盗の3人組は、ニンジャ、ヨーランディ、アメリカというあだ名で、ディオンに、AIを搭載したロボットを起動させます。目覚めたロボットに、ヨーランディは”チャッピー”という名前を付けて、自分を母親、ニンジャを父親として認識させ、ディオンの事は、創造主として認識させます。

強盗=ギャングたちは、悪い事をさせる為に色々教えるのですが、創造主に犯罪はしてはいけないと言われてやらないので、人の為になるから、警察官を安らかに眠らせてあげるんだと教え、チャッピーは、警察官の為に、眠らせる事にします。ここが盲点で、人間の為になるのだと犯罪を別の方法で教えれば、いくらでも、人を殺したり傷つけたり出来るんですよ。ここがロボット三原則の矛盾なんです。

チャッピー

そして、チャッピーは、犯罪に加担し、強盗をしたり、傷害事件を起こしたりしてしまうのですが、それを見つけたディオンのライバルのヴィンセントは、チャッピーに入っているチップを取り出し、ロボット警官として働いているロボット全てにエラーを起こして、機能停止に陥らせ、自分のロボットを警察に使って貰おうとします。ロボット警官の全てが機能停止に陥り、一気に犯罪が横行し始めて、ヴィンセントの殺人兵器ロボットを出動させるのですが・・・。後は、映画を観て下さいね。


チャッピー

私は、常々思っているのですが、AIはダメですよ。ロボットが意志を持ってしまったら、絶対に悪用されて、自分が悪用されたと気付いたところから、人間への反撃に変わるから、人間が滅びることになると思うんです。だって、私がAIを持っていたら、自分の都合の良いように教育して、無駄な敵を排除させようと思うもん。人間なら当たり前でしょ。人間に欲望がある限り、悪用されるのは必須です。誰もが、自分の良いように、AIを教育し、戦争になり、AIは、人間がいるから戦争になると理解して、人間を滅ぼすとこまで行き着いてしまう。これを避ける事は出来ないと思います。


チャッピー

でも、AIって、何なんでしょうね。感情って、意志って何なのかしら。この映画の中では、脳の信号のように描かれていましたが、それを機械の中に発生させるって、どうなるんだろう。遺伝子レベルの細胞的なものが、マイクロチップの中に作られるのかな。で、シナプスのように、色々に繋がって行くってことなのかしら。考えれば考えるほど、不思議なのよねぇ。ネット社会の中にAIが発生すると言われても、それが、何なのか、どうやって個々の意志を持つのか、やっぱり、私には、理解が出来ません。


チャッピー

簡単に電脳社会と言うけど、自分の記憶をシステムの中に記録する事は出来ても、そこから思考を生み出すというのが、無理だと思うんだけどなぁ。そこに新しく考え始めるって事でしょ。発想が出来るという事だから、人間のように、感で動くとか感じるという事は出来なさそう。だって、それまでの記憶データの中から生み出される答えしか無いはずでしょ。新しく発想するということって、無理そうなんだけどなぁ。


そして、この映画は、恐ろしい方向に展開して行く訳ですが、もし、こうなったら、私、もう生きていたくない。死ぬことが無くなってしまいそうだから、辛い事が続くだけじゃん。ある程度生きたら、もう、終わりにしたいもん。若くして死ぬのはイヤだけど、普通の人生が送れれば、それなりの年齢でサヨナラしたい。


チャッピー

と、AIの事ばかり書いてしまいましたが、この映画、本当は、ロボットを描きながらも、差別や虐めについて描いているモノなので、そういう目で観る事も大切なのかも知れません。チャッピーは、自分がロボットと言う事で虐められている意味が解らず、苦しみます。好きでロボットに生まれた訳じゃないのにね。姿形で差別されるというのは、やっぱり、おかしいです。


いやぁ~、いつもヒーローのヒュージャックマンが、悪役なので、とても面白いと思いました。超、イヤな奴なんですよ。こんな同僚が居たら、絶対に敵対したくないなって思いました。ディオンのデーヴ・パチルさんは、好きです。彼は、ミリオネアの時から、良かったよね。ずっと好きです。もっと、映画に出て欲しいな。

チャッピー

私は、この映画、超お勧めと言って良いと思います。でも、SFを観て、AI社会に関して考える人の方が楽しめるかな。只のファンタジー的に思って観てしまうと、まぁ、こんなもんでしょって感じで終わってしまうかも知れません。私は、好きなんですけどね。ちょっと「ゴースト・イン・ザ・シェル」に近づきつつある未来って感じで、楽しめました。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ



チャッピー@ぴあ映画生活



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