「妻への家路」記憶を無くしても、生きているならばそこにまた愛が生まれていく。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「妻への家路」の試写会に連れて行って貰いました。


ストーリーは、

1977年の中国。文化大革命が終結し、20年ぶりに自由の身となったルー・イエンシー(チェン・ダオミン)。ところが自宅に戻ると、妻のフォン・ワンイー(コン・リー)は夫を長年待ち続けた疲れが原因で記憶障害となり、イエンシーを他人だと認識してしまう。イエンシーは向かいの家で生活を始め、収容所で書き続けてきたワンイーへの膨大な量の手紙を読み、駅に夫を迎えに行くワンイーにも付き添い……。

というお話です。


妻への

中国の歴史が良く解らないので、ちょっと、解りにくい内容でしたが、最後にジーンとくる内容で、感動でした。

中国で1966年から1977年まで続いた文化大革命により、毛沢東政治を批判した人間は拘束され、ある者は処刑され、ある者は投獄され、家に帰る事は出来ませんでした。ルーも反政府と思われ、投獄されたのですが、文化大革命の終焉により、家に帰ってきます。

町の駅に着き、家に帰ろうとすると、娘の丹丹が待っていて、家に帰る前に自分のアパートに寄って欲しいと話します。何かあるのかと思い、行くのですが、娘は仕事があるから、部屋で待っていて欲しいと言います。少しでも早く家に帰りたいルーは、娘の言う事を聞かず、家に帰ってしまいます。

妻への

家に入ると、妻のフォンがいるのですが、ルーが入って行くと、とてもよそよそしく、どちら様ですかと聞いてきます。どうしたんだと思い、フォンに近づき手を伸ばすと、フォンは怖がって、他人と間違えて名前を呼びます。そこへ、娘の丹丹が入って来て、ルーを止めて、外へ連れ出します。丹丹が言うには、ルーを待つ、この何年かで、記憶障害を引き起こし、人を混同したりしてしまうらしいんです。ショックを受けたルーは、仕方なく、家の近くに部屋を借りて、ご近所の男性と言う事で、信頼を築き始めます。

日々、フォンを観察し、助けていたのですが、ある日、ルーが書いたフォンへの手紙を渡し、少しづつ読んであげる事にします。その手紙で、フォンの記憶が戻る事を期待したのですが、フォンの記憶は戻らず、ルーが帰ると言った日に駅まで夫を迎えに行くフォンに付添う日々を過ごしていきます。そんな風に、フォンに寄り添いながら、彼女の生活が良くなるように、娘をアパートから呼び戻すように促したり、食事を運んだりします。

妻への

ルーは、フォンが自分と間違えている男性が気になり、その男性を訪ねて行くのですが、既に、その男性は当局に捕まっていて、何故、捕まったのか解りません。彼の妻に聞いても、自分が教えて欲しいと訴えます。ここで、ちょっとネタバレさせて下さい。この男性が捕まっていたというのは、もしかして、フォンを襲ったか何かがあって、それで捕まったと考えて良いのですかね。中国にも姦通罪ってあったのかしら。昔のことだから、あったのかなぁ。それとも、強姦として逮捕されたのか、その辺りが解りませんでした。でも、この男性の事を知った後、ルーが寝込んでいたので、フォンと何かあったのだと思ったのかなとおもいました。


妻への

こんなフォンの記憶が、戻る事はあるのか。ぜひ、映画を観て、確認してくださいね。

静かで、淡々と進んでいく話で、途中で眠くなるんだけど、でも、深いのよ。とっても深い思いが描かれていて、夫婦って、一方に何かあっても、それなりに対処をして、支え合って行けるなら、それも幸せなんじゃないかと思いました。

妻への

最初にも書きましたが、中国の歴史をあまり知らないので、映画だけだと、文化大革命で反政府勢力とされた人々が不当に逮捕されて、投獄されて、長い間帰ってこれなかったという事は解るのですが、今一つ、何が悪かったのかというのが解らないんです。何が反政府なのかが解らない。このルーも、何で捕まったのか、良く理解が出来ないんです。そして、フォンも、何故、記憶が無くなって、ルーと間違えている人と何があったのかも、ハッキリしないの。もし、私の推測通りなら、まぁ、解るんだけど、中国の法律が解らないので、なんでその男性が逮捕されたのかも判らないの。うーん、中国国内では、解るんだろうけどなぁ。


妻への

でも、夫婦の在り方というか、男と女の関係って、夫婦というくくりだけでは無く、それが壊れても、また新しい関係を築くことが出来て、寄り添うことも出来るのかなと思いました。一緒に、帰ってこない夫を迎えに行くというのも、知っている人から見るとおかしいけど、知らなければ、仲の良い夫婦が誰かを待っているんだなとしか見えないので、それは、それで良いんですよ。不思議ですね。


妻への

新しい愛の在り方を教えてくれるような映画で、私は、気に入りました。ちょっと、途中で眠くなっちゃって、ウトウトしたけど、最後にうーんと唸ってしまうような内容でした。やっぱり、チャン・イーモウ監督って、上手いなぁ。私は、この映画、お勧めしたいと思います。アクション映画などが好きな人には、あまりお勧めは出来ないけど、愛の深さとかに感動する人には良いと思いますよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




妻への家路@ぴあ映画生活



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