「きっと、星のせいじゃない。」の試写会に連れて行って貰いました。最近、全然、試写会などの応募をしていないので、誘ってもらうばかりなんです。誘ってくださる方、感謝です。m(__)m
ストーリーは、
末期ガンながらも、薬の効果で深刻な状態を免れているヘイゼル(シャイリーン・ウッドリー)。だが、学校にも通えず、友人もできず、酸素ボンべなしでは生活できない。そんな中、ガン患者の集会で骨肉腫を克服したガス(アンセル・エルゴート)と知り合う。ヘイゼルに惹(ひ)かれたガスだが、彼女に距離を置かれてしまう。ヘイゼルに振り向いてもらおうと、彼女が敬愛する作家にメールを送って返信をもらうことに成功するガス。それをきっかけに、二人は作家に会おうとオランダへ旅行に出るが……。
というお話です。
末期ガンと宣告され、薬によって、生き長らえているヘイゼル。今は、安定していますが、いつ急変するか解らない状態で、学校にも行けず、家だけの世界で暮らしていました。人との交流が無いのを心配した両親は、ガン患者のコミュニティに参加する事を薦め、ヘイゼルは、渋々、行ってみる事にします。
コミュニティに嫌々入って行ったヘイゼルですが、ある日、自分を見ているガスに気が付きます。ガスは、親しげに話してきて、ヘイゼルも彼に好意を抱いて、仲良くなって行きます。しかし、ヘイゼルは末期がんであり、ガスもガンの再発を心配しながらの生活です。2人が惹かれあっても、そこには大きな障害があるのですが、そんなものを通り越して、2人はどんどん近づいていきます。ガンである事なんて、まるで風邪気味だからっていう事くらいにしか感じていないように見える2人。でも、本当は、いつも頭の中を不安が駆け巡っているんです。
ガスは積極的なんですが、ヘイゼルは、やはり病気の事があるので、深い付き合いは出来ないからと断ります。それでも、止められない2人は、ヘイゼルが愛読している本の作者が居るオランダに招待されて、旅行に出る事になります。念願の作家ヴァン・ホーテンに会う事が出来るのですが、ヴァン・ホーテンはとても冷たい態度で、秘書に適当にやるように申し付けて、ほとんど相手にしてくれません。アルコール中毒なんです。嫌味ばかりで、病気を見せて同情を貰いに来たのかとまで言われ、ヘイゼルもガスも、怒って、帰国することになります。ヴァン・ホーテンにも、色々な悲しい事があるようなんですが、それは、映画を観て下さいね。
オランダから帰ってきた2人。ガスは、ヘイゼルに衝撃的な事実を伝え、今までガスに励まされていたヘイゼルは、反対にガスを支えて行くようになります。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、ベタと言えばベタなのですが、言葉がとても美しいんです。彼らが話している言葉が、一般の人と同じように生活が出来ないことの悲しさや、命を失くすことへの恐怖などを含みながらも、2人には、ちゃんと希望があって、自分たちが与えられた時間を、一生懸命に生きるということを表現しているようで、素晴らしいんです。
そして、彼らの明るさは、健康に暮らしている私たちが驚くほどに、活き活きとしていて、温かいモノなんです。死を見つめながら、明るい未来を生きようとしている彼らは、とても眩しくて、美しくて、感動的でした。それにしても、この2人、死というものが直ぐそこにあっても、こんなに落ち着いて、残していく人々にまで気を使って、こんな風になれるもんなのかなと不思議に思いました。
観ていて、ヘイゼルは18歳だったかな。私は、どーも、ヘイゼルやガスの御両親の気持ちになってしまい、本当に辛くなりました。だって、自分の愛する娘が末期ガンで、いつどうなるか解らないなんて、気が狂いそうです。変わってやりたくても変われないし、ただ、付いていてあげるしかないんです。こんな辛い事って無いだろうと思います。自分が病気になった方が、どれほど楽かと思いました。そういう親の苦しみもちゃんと描いてありましたし、親を残して行く本人たちの不安も描かれていました。
この映画、とっても感動作です。私は、超・お勧めしたい映画です。良かった・・・。病気が辛いのは当たり前なんだけど、そんな困難があろうとも、人間は前を向いて歩いて行けるのだという事が解ると思うし、未来を見ながら生きる事が、死への恐怖に打ち勝つことになるのかなと思いました。ぜひ、沢山の人に観て欲しい映画です。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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