「オオカミは嘘をつく」観終わると、妙な脱力感と息苦しさを感じたのは私だけなの? | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「オオカミは嘘をつく」を観てきました。

ストーリーは、

イスラエルのとある森で、少女がむごたらしく暴行された果てに殺される事件が起きる。その容疑者として浮かび上がったのは、中学校で宗教学を教えているドロール(ロテム・ケイナン)。刑事のミッキ(リオル・アシュケナージ)が責任者として彼の尋問にあたるものの、証拠がなく釈放されてしまう。さらに行き過ぎた取り調べが何者かによって録画され、動画サイトにアップされてしまったことでミッキは交通課に異動になってしまう。しかし、ミッキはドロールが犯人だと思っていて……。

というお話です。


オオカミ

この映画、クエンティン・タランティーノ監督が絶賛したという触れ込みでしたが、確かに、タランティーノが好きそうなエンディングでした。これは、今までに無い展開ですね。怖いっす。笑っちゃいけないけど、笑っちゃいました。

イスラエルの森でかくれんぼをしていた子供たち。その中の一人の少女の姿が見えなくなる。警察に届けて行方を探すのですが見つからず、数時間後、惨殺死体となって、森の中で発見されます。その死体には、頭がありませんでした。

オオカミ

親の悲しみは計り知れないほど深く、探しても探しても、子供の頭は出てこない。警察は、容疑者と見られる学校教師を内密に拉致し、拷問で罪を吐かせようとするのですが、自分は犯人ではないとの一点張りで、犯罪を認める事は無く、子供の頭の置いてある場所も話しません。拷問を上司に止められた刑事のミッキは、仕方なく教師のドロールを放します。しかし、犯人はドロールのはずだという思いは消えていません。

オオカミ

一方、殺人鬼に娘を殺されたギディは、警察とは別に、娘を殺した犯人を捜していて、こちらもドロールを探っています。ドロールは、全く尻尾を出さず、本当に冤罪なのかも知れないのですが、父親だけはドロールが犯人であると確信していて、チャンスを狙って、ドロールを拉致します。その時に、ドロールに付きまとっていたミッキも一緒に連れて行きます。

娘が苦しめられたのと同じように、ドロールにも拷問を与えて、真実を話せと迫るのですが、どんなに責めても話す事は無く、ミッキも、もしかして、ドロールは犯人では無いのかもと思い始めます。しかし、父親のギディは、自分の直感と調べた事を疑わず、ドロールが犯人だと信じています。必ず、拷問すれば、真実を話すはずと思っているんです。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

オオカミ

この映画、題名どおり、「オオカミは嘘をつく」んですよ。何処までも嘘なんです。マジで許せない犯人だし、あまりに警察が無能だから、それも酷いなぁと思ってしまいました。普通、容疑者が居たら、十分に調べて、最終的に家宅捜査をして、細部まで調べるよね。あまりの警察鑑識課の無能さにビックリでした。あのさー、隠し部屋とか地下部屋とかがあるんだから、詳しく調べようよ。温度変化や、指紋の位置とかで、怪しい場所が解るでしょ。イマドキ、赤外線センサーや超音波センサーで、壁の向こうに空間があるかくらい、簡単に解りますよ。私でさえ、センサーで建物の調査してんのに、警察なら、やろうよ。(笑)

オオカミ

いやいや、それより、何より、衝撃的なラストに、ビックリでした。マジで、驚いちゃった。タランティーノが絶賛するのも解ります。私も、”ええ~!!”って思ったもん。おお~い、戻ってこい~!って手を伸ばしそうになっちゃいました。(笑)何とも、酷い話です。

ミッキという刑事なんですが、なんでこれ程に、ドロールを追いまわしていたのか、何が彼に確信を与えていたのか、そう言う事は、全く描かれていないので、解らないんですよ。やっぱり、刑事の”感”ってヤツなのかしら。あまり、感が良く無さそうだけどねぇ。(笑)

オオカミ

ギディは、父親なら当たり前の動きをしていると思いました。娘が殺されたなら、これくらい、当たり前よね。私なら、もっと、容赦無くやってしまうかも知れません。簡単に殺してなるものですか。何処までも苦しませてやろうとすると思います。まして、頭が見つからないなんて、許せないでしょ。嘘発見器くらいじゃ、頭の在りかを吐いてくれ無さそうなので、薬とかを使うしかないんじゃないかな。こういうサイコパス的な人間は、簡単には真実を話しませんよ。

オオカミ

すごい衝撃作でしたが、私は、お勧めしたいと思います。万人には、お勧めは出来ないけど、サスペンスが好きで、痛い場面も大丈夫な人には、お勧めだと思います。ちょっと、残酷な場面があるので、あまり子供には見せたくないかな。映画としては、とても面白いと思うので、ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




オオカミは嘘をつく@ぴあ映画生活


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