「ANNIE/アニー」を観てきました。
ストーリーは、
現代のニューヨーク。アニー(クヮヴェンジャネ・ウォレス)は4歳のときに姿を消した両親に、いつの日か会えるときが来ることを夢見て、両親と別れたレストランに足しげく通っていた。ある日、アニーはIT長者でニューヨーク市長の有力候補とされるスタックス(ジェイミー・フォックス)に出会う。選挙スタッフに提案されてアニーを引き取ったスタックス。そんな中、アニーの両親に関わる知らせが届き……。
というお話です。

なんか、とっても懐かしいような気がしました。私が、確か、小学生くらいの時に、アニーが映画化されて、観た覚えがあって、その時も、「トゥモロー」という曲がすごく良くて、ずーっと歌っていたような覚えがあります。今回、大人になって、この「トゥモロー」という曲を歌詞を聞くと、本当に良い歌で、涙が出そうになりました。「辛いこともいつか忘れる、朝が来れば涙の跡も消えてゆく、明日はきっと良いことがある」って、大人になると、心に刺さりますよね。いつもこの歌詞と同じ事を思いながら、突き進む私でした。

ニューヨークのクイーンズで里親の家で暮らすアニー。里親のミス・ハニガンは、昔、華やかな世界で活躍した人ですが、今は落ちぶれてしまい、里親として貰える補助金目当てに孤児を引き取って育てていました。アニーは、いつか、両親が迎えに来てくれると信じて、親の残した手紙を持ち、手掛かりとなる店を訪ねたりしていました。ある日、学校の帰り、虐められている犬を見つけ、助ける為に走っていると、危うく、車に轢かれそうな所を、ある男性に助けられます。
助けてくれた男性はスタックス。携帯電話会社の社長であり、市長選に立候補している人物でした。スタックスは、自分の支持率を上げる為に、助けたアニーを利用して、人柄の良さをアピールする作戦を立てます。そして、選挙までの間、アニーを期間限定で養子とし、一緒に暮らす事とします。アニーは、そんなスタックスの思惑に乗って、協力してあげる事に。スタックスは、悪い人そうでは無かったからです。
スタックスと暮らして行く内に、スタックスの中に、アニーへの愛情が生まれて、人嫌いだったスタックスは、段々と人との関わりを大切だと思い始めます。スタックスの秘書のグレースは、アニーを気に入り、女同士の秘密などを話しながら交流を深めて行きます。グレースは、スタックスのことを思っているのですが、スタックスは仕事一筋であり、想いを打明けることは出来ずに、心に秘めているんです。アニーは、グレースの気持ちに気が付き、応援する事に。
そんな日々の中、スタックスの支持率は平行線をたどり、今一つ押しが足りないという事になります。そこで、選挙対策顧問が、ある案を思い付きます。非道な作戦ですが、それはスタックスやグレースの知らない内に実行され、進んでいく事に・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画は、難しい話では無く、誰でも解り易くて、楽しめて、感動出来る内容だと思います。やっぱり、親子で楽しむような映画は、こういうストレートな話の方が良いですね。素直に感動出来るし、観た後に、気持ちが柔らかく、優しくなれるんです。この話が、沢山の賞を貰い、ミュージカルとして成功しているのも、うなずけます。
今作では、話が随分、現代的に改良されていて、大富豪のウォーバックスは、スタックスに変わっていて、スタックスは、元々大富豪なのでは無く、努力をして成功を手に入れた人物として描かれています。そして、今度は名誉を手に入れようと市長選に立候補しているという設定。実は、スタックスも、アニーと同じように、明日を信じている一人なんです。
昔のアニーは、1933年が舞台で、フランクリン・ルーズベルトに出会い、ニューディール政策を発案させるのに一役買っているという話になっているのですが、今回は、市長選が絡んではいるけど、難しい政策の話などは関係無いですね。そこら辺は、スッキリしていて、良くなっているのではないかと思いました。
そうそう、ミス・ハニガンなのですが、今回は、以前のような完璧な悪役という訳ではありません。キャメロン・ディアスが演じている時点で、悪い役では無いだろうなと思ってはいたのですが、こんな展開になるとは思いませんでした。それにしても、最初の方から、とっても下品な女の役で、とっても面白かったですよ。下品に見せてはいるんだけど、それがコケティッシュに見えて、かわいさがあるんです。だから、超イヤな女の役なんだけど、どこか憎めないって感じなの。それが、キャメロンを使った狙いだったのかもね。
スタックス役のジェイミー・フォックスですが、こんなに歌が上手かったんですね。思い出してみれば、レイ・チャールズを演じていたんだから、上手いはずだよね。元々がコメディアンだから、今回の役は、とっても合っていたと思いました。コメディアンの役では無いけど、コメディ要素が満載で、とっても良かったです。
私は、この映画、お勧めしたいと思います。生のミュージカルのアニーも良いですが、映画だと、簡単に観に行けるし、安いし、親子で楽しみながら観れるので、良いと思いますよ。これも、親子で歌いながら観れると良いのにね。土日とかに、歌って良い回とか作れば、家族で楽しんで観に行けると思うんですけど。もちろん、恋人同士でも観に行くと良いと思いますよ。だって、スタックスとグレースの恋愛の行方もステキですから。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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