「映画 ST赤と白の捜査ファイル」を観てきました。
ストーリーは、
ある囚人の脱獄を画策したハッカー楠木（ユースケ・サンタマリア）の焼死体が見つかり、彼を殺したとして警視庁科学特捜班リーダーである赤城（藤原竜也）が逮捕。それを受けて特捜班は解散するも、拘置所から脱走した赤城を追うために百合根（岡田将生）をはじめとするメンバーが集められる。赤城は無罪だと信じて捜査にあたる百合根は、事件とフギンというコンピューターウイルスの関連に着目。同ウイルスについて知る女・堂島菜緒美（安達祐実）のもとへと向かうが、彼女は何者かにさらわれてしまう。
というお話です。
ＴＶドラマの続きです。百合根がＳＴを離れるまでの３日間で事件を解決しなくちゃいけないって話です。ドラマの最後で、百合根が赤城に電話をしましたよね。あの電話が、既に、新しい事件に入っている部分なんです。
ある日、窃盗犯を護送する車が、交差点で事故に合います。この事故、ただの事故では無く、どうも信号機を捜査し、無理やり引き起こされた事故のようで、その映像がネットにばら撒かれます。探って行くと、ハッカーが他人のデータを盗むウィルスを開発し、それをばら撒くために、人の注目を集める事件を起こして、その映像を見た人がウィルスに感染するように仕組んだんです。もちろん、警察や政府など、ありとあらゆる場所のＰＣが感染し、ハッカーに情報を盗まれるという事態に追い込まれます。
赤城は、ハッカーを分析し人物を特定して、居住場所に急ぐのですが、着いた時には、既に、焼身自殺の後で、その場には燃えた死体だけ。死体を最初に発見した赤城は、容疑者となり、刑務所の中へ。しかし逮捕された赤城は、タイミングを見計らい、脱走してしまいます。百合根は赤城の容疑を晴らす為に、動き始めますが、ＳＴのメンバーは、捜査本部に協力し、赤城を捕まえる為に動き始めます。仲間割れをしてしまったＳＴと、百合根は、どうやって赤城を救うことが出来るのか。後は、映画を観て下さいね。
またもハッカーが敵という、何とも、ちょっと飽きてきた感のある内容ですが、私、ドラマの時から、このドラマのキャラクター構成は面白いなと思っていたんです。藤原くんと岡田くんのコンビも面白いし、ＳＴのメンバーも個性的だし、警察組織の方も、渡部さん、瀬戸さん、林くん、と、良い人が揃っていて、見栄えがしますよね。それだけでも、面白そうでしょ。で、実際に、ありきたりな内容ながら、楽しめたという訳です。
映画の方も、ちょっと古びたハッカー話だけど、キャラクターでグイッと押し倒したって感じですかね。キャラクターと展開のやり方で、ありきたりな話だけど、それほど気にならずに、最後まで観る事が出来ました。私は、楽しめましたよ。良かったと思います。
事件についてですが、やっぱり、物足りなかったですね。焼死体の被害者の解明も全くされず、ハッカーが開発したウィルスも、ただ、サイトを閲覧すれば感染してしまうという言葉だけで、簡単な扱いだったし、ワインのオークションが出てくるのですが、それも、ほとんど意味がなかったりして、無駄にこねくり回して、観る方を煙に巻くという感じがありました。まぁ、私は、その煙に巻かれて、楽しめてしまったんですが。(笑)でも、警察ドラマとしては、良いシナリオでは無かったと思います。
でも、シナリオが悪くても、ここまで持って行けるという、良い教科書となりましたね。もし、今度作る時はサスペンスドラマとしても良いような、謎と事件を描いて欲しいです。それで、このキャラクターたちなら、面白いだろうなぁ。
私は、この映画、お勧めして良いと思います。事件やサスペンスとしては、良くある話ですが、赤城と百合根、そしてＳＴのメンバーが面白いので、楽しめると思いますよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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