「アオハライド」を観てきました。
ストーリーは、
中学時代、お互いに特別な思いを抱きながらも何も進展させることができないまま、離れ離れになった双葉(本田翼)と洸(東出昌大)。それをどこかで引きずりながら高校1年生になった双葉だったが、洸とまさかの再会を果たす。しかし、以前の彼からは想像もつかないそっけない態度や言動に戸惑いを覚えてしまう。それでも洸と向き合ううちに、ふと見せる昔のままの優しさに安堵(あんど)する双葉。やがて彼女は、自分の気持ちが再び洸に向き始めていることに気が付き……。
というお話です。
双葉は、高校生活を無難に過ごしていたんですが、ある日、中学の時に同級生だった洸が転校してきて、表面だけの友達との付き合いで良いのかと言われ、自分に出来る事をやろうと決意し、イベント委員なるものに参加することにします。新しい友達も出来て、洸との距離も縮まってきたと思ったのですが、ある程度近づくと、洸は後ろに引いてしまいます。

洸は、自分の母親の死が、自分に責任があるのだと思い込んでいて、自分が幸せになってはいけないという気持ちを持っているんです。そして、長崎に居た時代に知り合った、自分と同じ境遇の同級生の唯に同情していて、その彼女を見捨てる事が出来ません。だから、双葉からの想いを受け止める事が出来ないんです。
双葉は、洸への想いを止められず、付き合えないと言われても、忘れる事が出来ません。そんな洸と双葉を見ていた悠里と修子、小湊は、洸を辛い過去に向き合わせ、新しい一歩を踏み出させるために、修学旅行のコースを長崎にして、二人きりになれるように策を練ります。そして修学旅行に・・・。後は、映画を観て下さいね。

うーん、ベタなラブストーリーは、数々観てきましたが、この映画は、何となく面白く無かったなぁ。内容がベタ過ぎるというのもあるけど、洸が、親の離婚があって、母親の死を全部背負ったからというのが、あまりにも現実味が無いんです。病気(ガン)になるのは誰のせいでも無く、治らないのも誰のせいでも無く、まして苦しむのは治療の選択のせいでしょ。息子が責任って、あり得ないし、病院側だって、高校生一人に色々な選択をさせる事は無いと思います。親族や他を呼んだと思うよ。
こんな事を性格が暗くなる理由にしていたら、親がバンバン離婚する現代で生きて行けないよ。子供は、それなりに対応して、それなりに成長して、そんじょそこらの大人よりも、立派に一人立ちしますよ。親の離婚と病気くらいで、こんなウジウジしている高校生、イマドキいないよ。逆に、両親が揃っている方が、性格が悪くなったり、道を外れたり、とんでもない奴が多いです。親を守らなければという思いが強ければ強いほど、明るくて、正しい判断をする若者が多いと思いますよ。
双葉の行動は、まぁ、解らないでもないし、好きなら当たり前かな。菊地に告白されて、ちょっと頼ってしまうのも、女の子なら当たり前だよね。好きな人は洸だけど、でも苦しい思いをどうしようもなくて、優しい菊地に引っ張られてしまうのは仕方のない事。何もかも、ウジウジしている洸が悪いんですよ。
ま、話としては、そんな感じなんだけど、今回、どーも、違和感があったのは、キャストが合わないというか、さすがに、東出くんの高校生は辛いと思いました。”クローズ”とかなら、アクション映画だから、それほど違和感が無いけど、ラブストーリーは、さすがに同年代のキャストを揃えた方が良かったのでは?

本田翼さんも、可愛いのは認めるけど、あまりにもダイコンで、セリフが酷かったし、高校生としては違和感がありました。彼女は、セリフの少ないマドンナ役とか、脇の方が良いと思います。あのセリフまわしは、聞いていて辛かったなぁ。ワザとらしい演技も、ちょっと・・・。今までも、本田さんの出ている映画は何本か観ているのですが、今回は酷いと感じたなぁ。何だったんだろう。
三木監督の作品だから、もっと上手く出来ているかと期待していたのですが、今回は残念でしたね。「陽だまりの彼女」とか、良かったのになぁ。今回は、脚本が悪かったのか、キャストが悪かったのか、ピンと来なかったです。ファンの方、スミマセン。
私は、この映画、あまりお勧めは出来ません。原作やアニメのファンの方には良いかも知れませんが、一般の人が観ると、現実離れしているように見えてしまうと思います。そうそう、千葉くんが可愛かったですね。最近、お気に入りです。気になった方は、ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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