「ニューヨークの巴里夫」の試写会に行ってきました。アメーバマイスターの招待でした。ダイヤモンド・ユカイさんがいらして、男の生き様をお話してくださいました。面白かったですよ。
ストーリーは、
妻ウェンディ(ケリー・ライリー)との間に2人の子供をもうけ、パリで生活しているグザヴィエ(ロマン・デュリス)。小説家としてもある程度成功した彼だが、スペイン留学時の親友であるレズビアンのイザベル(セシル・ドゥ・フランス)から精子を提供してほしいと頼まれる。それが原因となってウェンディとの間に不穏な空気が流れた上、彼女から子供を連れてニューヨークに移りたいと出て行かれてしまう。話し合いのためニューヨークへ飛ぶグザヴィエだが、ウェンディと子供たちが新しい恋人であるエリート金融マンのもとで暮らしているのを見てショックを受ける。
というお話です。
私、この前の話である「スパニッシュ・アパートメント」は観たような気がするのですが、「ロシアン・ドールズ」は観ていないなぁ。でも、スパニッシュの方も、全く内容を覚えていません。(笑)ダメですね。10年くらい前に観たと思うので、その頃の私には、その内容がピンと来なかったんだろうなぁ。まぁ、その頃の私は、恋愛なんて言っている場合じゃなかったからね。(笑)
既に40歳を迎えたグザヴィエは、妻ウェンディとの生活が倦怠期に入り、その上、レズのイザベルに精子提供を頼まれて、精子提供の話をウェンディにすると、いくらなんでも信じられないと言われ、どうするべきか悩みます。悩んでいる内に、ウェンディは、ニューヨークに仕事で出かけ、帰って来ると、好きな人が出来たからと、子供を連れて、アパートを出て行ってしまいます。
ウェンディは、新しく好きになった人とニューヨークに住むために、子供たちを連れてニューヨークへ旅立ち、グザヴィエは、一人パリに残りますが、良い小説も書けず、結局、旅に出て、ニューヨークに行き着きます。ウェンディの住んでいるアパートを訪ねると、高級アパートで、彼女の新しいパートナーはお金持ち。着の身着のままでニューヨークに来たグザヴィエは、劣等感で潰れてしまいそう。
子供と一緒に暮らす為には、ニューヨークで仕事に就き、子供を迎える家を用意しなければならないので、レズのイザベルの力を借りながら、全てを用意して、子供と会う事が出来るようになる。そんな時に、以前、付き合っていたマルティーヌが、グザヴィエの家に訪ねて来て、ちょっとイイ感じに・・・。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
色々な恋愛を重ねてきたグザヴィエが、40歳になって、どう成長したのかというお話なんですが、ハッキリ言って、人間なんて、変わらないもんです。経験は積んだけど、性格は変わらないので、相変わらず、女性に振り回されて、なんとか辻褄を合わせて、生きて行く、そのままなんです。ただ一つ、違うのは、子供が一緒に居る事。時々、子供の方が大人になって、グザヴィエを助けている姿が、とっても笑えるんですよ。子供も苦労するねぇって感じです。特に、息子のトムは、お父さんのピンチに嘘を付いて助けたり、兄妹の面倒を見たり、良く出来た男の子。
元カノのマルティーヌとイイ感じになり、一緒に暮らすようになると、彼女の子供のリュカとジェイドも一緒に暮らすようになり、子供4人で、とっても仲良し。昔と違うのは、2人だけじゃなくて、子供の存在が、大人の2人の気持ちを大きくさせてくれる事。子供は、大人が見えないものが見えて、何が幸せなのか、本能的に感じているんだと思います。そんな彼ら家族が、何を選択するのかは、これからの事。
大人になっても、何がしあわせかなんて解らないけど、でも、一人じゃなければ、しあわせを探せるかも知れないし、足元にしあわせがあるのに気が付くかも知れない。それが、大人になる事なのかも知れませんね。
それまでは、自分の事だけで精一杯だったグザヴィエが、子供のことを考えながら、友達のことを考えながら、沢山の選択をしていくところが、大人になったなぁ~と感じるところかな。性格は、変わらないんだけどね。(笑)結構、無理やりな選択をしていく無謀なグザヴィエは、笑えますよ。
私は、この映画、お勧めです。フランス映画の雰囲気を持ちながら、舞台がニューヨークというところが、なんか、良いよね。チャイナタウンに住んでいたり、人種のるつぼであるニューヨークの特徴を、良く描いていると思いました。私は、好きなタイプの映画だったなぁ。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・ニューヨークの巴里夫@ぴあ映画生活
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