【東京フィルメックス】「プリンス」ある男性が映画によって人生が変わったと言うドキュメンタリー。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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東京フィルメックスにて「プリンス」を観てきました。


ストーリーは、

第1回東京フィルメックスで審査員特別賞を受賞したハッサン・イェクタパナー監督作品『ジョメー』(00)に主演したジャリル・ナザリのその後を追ったドキュメンタリー。1997年、17歳のアフガン人青年ジャリルは、タリバン政権下のアフガニスタンからイランにやって来る。様々な職を転々としていたジャリルの運命は、映画の主役に抜擢されたことにより一変する。ハンブルク映画祭のゲストとしてドイツにやって来たジャリルは、映画祭が終了してもイランには戻らず、難民としてドイツに亡命することを決意する......。

というお話です。


プリンス

第1回目のフィルメックスで上映された映画の主演男優のドキュメンタリー映画でした。第1回って、15年前って事ですよね。すごい歴史を感じました。私は、15年も前には、映画祭なんて、全く知らず、ぼんやり遊び回っていたころかな。イヤイヤ、勉強してたかな。(笑) その映画を観た方が会場に居たりして、映画祭って、凄いなぁと改めて感じました。


その1回目の作品「ジョメー」で、主演をしたジャリルは、アフガニスタンのタリバン政権下から逃げて、イランに入り、そこで映画の主役を貰い、その映画が映画祭を周る時に一緒に周り、世界を知り、ドイツという国に亡命して居を構えることを決意します。それまでの生活から変わりますが、自分の国が無くなってしまった彼には、自分の国が必要だったのかなと思いました。


家族が居る場所が家だと言いますが、でも、やっぱり、自分の国、自分が愛する国が必要ですよね。安心して生活出来る場所、安心して仕事が続けられる場所、そんなものは、最初からあるものだと、日本に居ると思いますが、自分の国が紛争地帯になっていると、そうでは無いんですね。ジャリルの考える事を全部理解する事は出来ませんが、この映画を観て、少しは、そういう国の人々の感覚が解ってきたような気がしました。


プリンス

それにしても、色々な国によって、人の価値観って違うんですね。ジャリルのところでは、結婚式で沢山のお金を使う事が、男のステイタスだと思われているらしいんです。そこでケチると、酷い男だと思われるみたいなの。不思議ですよね。だって、結婚式なんてやらなくても良いっていう国も多いし、フランスなんて、カップルの半分以上が結婚自体をしないっていう時代に、結婚式を大切にしていて、まして、外部の人間は入れないとかって、凄いなぁ。


このドキュメンタリーを見ると、価値観の違いだけでなく、生き方の違い、家族の繋がりの違い、沢山の違いを感じる事が出来ます。そして、それは、面白いと思いました。自分が思っている事が、全然違うのだという感覚って、面白いんです。楽しめると思いますよ。


プリンス

私は、結構、楽しめたのですが、ドキュメンタリー映画が好きな方や、中東の情勢や生活に興味のある方にお勧めします。ドキュメンタリーに慣れていないと、ちょっと、途中で疲れてしまうかも知れません。日本公開は解りませんが、もし、観る機会があったら、ぜひ、観てみて下さい。

ぜひ、楽しんでくださいね。カメ




東京フィルメックス 2014  http://filmex.net/2014/