「西遊記 ～はじまりのはじまり～」を観てきました。
ストーリーは、
若き妖怪ハンター玄奘（ウェン・ジャン）は、“わらべ唄 三百首”を武器に妖怪たちの善の心を呼び起こそうとするがいつもうまくいかない。ある日、彼が半魚半獣の妖怪に襲われた川辺の村で、村人たちと協力して陸に上げた魔物が人間の姿に変身する。玄奘が歌うわらべ唄は全然効果がなく、逆に攻撃された彼を女性妖怪ハンターの段（スー・チー）が救う。
というお話です。
あの西遊記のチームが組まれるまでのお話ですね。まだ、三蔵法師は、法師では無いし、孫悟空も沙悟浄も猪八戒も、トンデモネー妖怪で、手の付けられないような状態でした。
玄装は、妖怪ハンターとして、師匠のいう事を聞き、修行中なのですが、他の妖怪ハンターとは違い、武器も無く、言葉のみで相手の良い心を動かして退治するというものでした。ある日、魚の妖怪が現れ、村に人々に害を及ぼしていたのを助けようとするのですが、力不足で退治が出来ないんです。そこへ現れた女性の妖怪ハンター・段が、助けてくれます。
段とは、感謝をして別れるのですが、段は、玄装を気に入ったようで、付きまとい始めます。玄総に恋をした段は、次の妖怪の退治でも助けてくれて、玄装は、やられっぱなし。段に、惹かれない訳でも無いのですが、なんたって修行の身だし、女性に関わっている時ではないと思い、彼女からのアプローチをどこまでも拒みます。
次の妖怪は、もちろん豚ですね。(笑)そして、最後に猿。どちらも戦うのですが、やっぱり、玄装のやり方では上手く行かず、段が助けに来てくれます。段が、何度助けてくれて、何度アプローチしても、玄装は、彼女の魅力に負ける事無く、仏の道を貫き、これからも妖怪ハンターを続けて行くと言って、段と別れ、一人、孫悟空の元を離れて、帰路に着こうとするのですが、孫悟空の声が、地下から響いて来て、つい、その声に耳を傾けてしまいます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
途中までは、良くある妖怪退治ものって感じなんですが、そこに、恋愛が絡み、そして、三蔵法師になる前の玄装という修行中の妖怪ハンターであり信心深い男性が、何があって三蔵法師となり、それ程に仏の道を突き進むようになったのかということが描かれていて、面白い考え方だなって思いました。確かに、こんな過去があれば、女の色香にも惑わされず、天竺までの道を歩む事が出来たでしょう。
思っていたより、ちゃんと話が出来ていて、驚きました。だって、予告を観ただけだと、ただのコメディっぽかったんですもん。チャウ・シンチー監督、御見それしました。(笑)
私は、この映画、お勧めしても良いかな。ちょっと、テンションが高いので疲れるけど、面白いし、話の出来も良いと思います。もし、お時間があったら、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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