「天才スピヴェット」を観てきました。
ストーリーは、
天才だが、それゆえに周囲との溝を感じる10歳の少年T・S・スピヴェット(カイル・キャトレット)。そんな彼にスミソニアン学術協会から、最も優れた発明家に授けられるベアード賞受賞を知らせる電話が。授賞式に出席するため、彼はたった1人で家のあるモンタナからワシントンへ旅立つことに。さまざまな出来事や人々と出会いながら、カウボーイの父親、昆虫博士の母親、アイドルを目指している姉、事故によってこの世を去った弟へ思いをはせるスピヴェット。やがて彼はワシントンに到着し、授賞式に臨む。
というお話です。
T・Sを演じているカイルくん、超かわいいですね。こんなに可愛くて、あんな表情をされたら、もう、ぎゅぎゅーってしたくなっちゃう。(笑) ご両親は、自慢の子供だろうなぁ。
T・S・スピヴェットは、モンタナの牧場で暮らしている男の子。父親は、カウボーイに憧れる牧場経営者。母親のクレアは昆虫学者。姉のグレーシーは、ミスコンに出て都会に行きたいと思っているイマドキの女の子、そしてレイトンとT・Sは、双子の男の子。レイトンは父親に似て、外で遊ぶのが大好き。T・Sは、母親に似て、とても頭が良く(天才と呼ばれるほど。)、なんでも正確に分析し図示してしまう。そんな家族は、それなりに、幸せにくらしていました。
ある日、T・Sのところに、スミソニアン学術教会から電話があり、T・Sが送った永久運動に関するレポートがベアード賞を受賞したとのこと。誰も、まさか10歳の子供が書いたレポートとは思わず、ぜひ、スピーチに来て欲しいとの依頼でした。T・Sは、行きたいと思いましたが、親に話す事が出来ず、一人で出かける事にします。
T・Sが、何故、親に相談が出来なくて、一人で行く事にしたかというと、双子の弟レイトンが銃の暴発で亡くなり、それ以降、家の中が暗くなり、T・Sは、弟の死は自分の責任ではないかと悩んで、あまり両親に話が出来なくなってしまったんです。
一人の旅は、色々な困難がありますが、沢山の経験をして、一人でスミソニアンがあるワシントンに行き着きます。そして、スミソニアン学術教会で、受賞式に出席する事になるのですが・・・。後は、映画を観て下さいね。
T・Sの両親が、とっても変わっているのよね。父親はカウボーイになりたくて牧場経営をしていて、母親は学者で昆虫の研究をしているって、どうやって知り合ったんだよってツッコミたくなるよね。どう考えても、接点が無さそうな2人なので、とても不思議でした。双子は、父親似が弟のレイトン、母親似がT・Sなんです。

とにかくT・Sは、トンデモナイ天才。10歳で、永久機関を作ってしまうって、あり得ないでしょ。厳密に言うと、永久では無いんだけど、ある程度の長期間、運動をしてくれる動力を見つけたってことで、凄いんです。スミソニアンが認めるくらいなんだから、特許も取れるだろうし、そりゃ、本物なんでしょ(映画の中で。)。それにしても、T・Sの描く図面とか、関係図などなど、ダヴィンチばりで、美しいですね。アメリカの建築士も、あんな雰囲気の図面を描いてくることが多いのよねぇ。あれはお国柄なのかしら。(笑)
私は、とってもお勧めしたい映画です。どんなに天才だろうが、何だろうが、子供なんだから、かまってあげないとダメなのよ。天才だからって、精神的なものが成長している訳では無いんです。だから、どんな子供も、かまってあげて、愛してあげて、守ってあげなくちゃ。かわいいスピヴェットを、ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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